
キム・スヒョン
ヒョンス
結婚2年目ながら新婚気分が残る夫婦の日常を至近距離から見守る、生活感あふれるラブストーリー。監督・脚本はチャン・ゴンジェ。出演はキム・スヒョン、キム・ジュリョンほか。2025年3月7日より開催の「映画監督チャン・ゴンジェ 時の記憶と物語の狭間で」にて上映。
結婚から2年が過ぎたヒョンス(キム・スヒョン)とジュヒ(キム・ジュリョン)は、いまだに恋人同士のように親密に毎日を過ごしている。ヒョンスはいりこの加工工場に勤め、ジュヒはヨガ講師として働いている。目下の悩みはヒョンスの休日出勤で、短時間労働ながらも片道1時間半もかかる職場に行くことをジュヒは心配し、社長に掛け合って正当な手当てをもらわなければならないと念を押す。そんな夜でもふたりは堅く抱き合い、キスを交わしながら眠りにつくのだった。ある日、アイスキャンディーを片手に公園で遊ぶ家族連れを見ながら、子育てについて話し合うふたり。ヒョンスは、父親と母親が交わす視線には恋愛時代のような特別な感情が見えないと言うが、ジュヒは否定する。母親を訪ねたジュヒは、台所仕事を手伝いながら話をする。そろそろ子どもを持てという母に、まだそんな気になれないと答えるジュヒ。一方、ヒョンスは親しい後輩と酒を飲みながら、理想的に見えた彼ら夫婦が離婚に至るまでの経緯を聞く。仕事帰りのジュヒをヒョンスが駅まで迎えに行く。しかし、自転車置き場にあるはずの自転車が盗まれていて、ジュヒは落胆する。帰宅し、ヒョンスが買ってきたワインとケーキを前に会話する。ジュヒは、自転車とは縁がなかったかもしれないけど、もし子どもを授かったらそのことを受け入れて育ててみたいと呟く。