
ソン・ドンヒョク
ドンヒョク
韓国映画界の新たなる才能として注目を集めるイ・チャンヨルが、少子高齢化が深刻な韓国社会と真摯に向き合い、認知症患者とその家族の生き様を緻密に描いたヒューマン・ドラマ。
韓国の口承伝統芸能、パンソリの歌い手ドンヒョク(ソン・ドンヒョク)は、ツアー公演や大学教授としての講義など、長年にわたり多忙な日々を送ってきた。しかし、「晩年を故郷で過ごしたい」という妻ヨニ(チョン・アミ)の願いを受け入れ、夫婦二人で美しい田舎暮らしを始める。ドンヒョクはこれまでないがしろにしがちだった妻との時間を取り戻そうとするが、彼女の言動に異変が現れる。今何を話していたのか、何をしていたのか忘れたり、感情を制御できず時には暴力まで振るうヨニは、認知症を患っていた。ドンヒョクは何もかもを捨てて妻の介護に向き合うが、認知症が進行し、別人のようになったヨニに、彼の心は疲れていく……。