
挫折を経て、どん底生活を送りながら、妖怪として生まれ変わった36歳男性の妖怪活動を2年に渡り追ったドキュメンタリー。監督は、本作がデビュー作となる若手。2012年イメージフォーラムフェスティバル 東京・横浜会場観客賞受賞、2014年座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルコンペティション部門入賞。
ストーリー
36歳・独身の加藤くんは、大学受験失敗、大失恋、漫画家になる夢の挫折を経て、青春のすべてを過ごした早稲田大学を11年かけて卒業するも、契約切りにおびえながら月収9万円で働いている。そんなどん底にいた加藤くんを這い上がらせたのは、“妖怪になる”という夢だった。作家・沢木耕太郎さんから贈られた「in your own way」という言葉、芸術家・荒川修作さんの思想を胸に、妖怪・加藤志異(かとうしい)として生まれ変わった加藤くんは、夢を失った大人たちに向けて、“妖怪演説”と称した叫び声を上げている。さらに、未来を生きる子供たちのために、自作の絵本による“妖怪読み聞かせ”も行っている。彼の妖怪活動と人間活動を、2年間追いかけた。
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[c]綿毛
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