最新映画ランキング - 国内映画
(2025/9/5~2025/9/7)
2025年9月8日
発表(毎週火曜更新)
2025年9月5日~2025年9月7日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』『8番出口』『国宝』などがランクイン!(興行通信社調べ)
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9月5日から9月7日までの全国映画動員ランキングが発表。まだまだ真夏のような猛暑が続いているが、映画界は秋シーズンへと突入。注目の新作タイトルが続々公開されるなか、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(公開中)が公開8週目の週末も堂々首位をキープした。
今回は、前週と同じ順位を守り抜いて秋興行の初戦を凌ぎきった“夏の3作品”、『鬼滅』と『8番出口』(公開中)、そして『国宝』(公開中)にフォーカスを当てていこう。まず『鬼滅』の週末3日間成績は、観客動員50万1000人、興行収入8億400万円で前週比71%。2週連続2位の『8番出口』は週末3日間の動員46万6000人、興収6億6700万円で前週比69%となっている。
両者の動員数の差は、前週の週末3日間が3万4000人だったのに対し、今週は3万5000人とわずかに広がっている。それでも『8番出口』は、一般的に動員を落としやすい傾向にある2週目末であることに加え、ストーリーらしいストーリーを持たないオリジナルゲームのイメージが先行し、それがどのように映像化されたのかネガティブな点も含めて口コミが広がりはじめたタイミング。そのなかで“安定株”である『鬼滅』との差をほぼ維持できたことは大きく、作品のポテンシャルの高さを証明できたといってもいいだろう。
公開10日間の累計成績で動員148万人&興収20億円を突破した『8番出口』は、次週末から現在の通常上映とIMAXに加え、4DやSCREENX(左右のスクリーンにはやっぱり通路の壁がずっと映っているのだろうか)、Dolby Cinemaなどのラージフォーマットでの拡大上映が控えている。次週以降、『鬼滅』との差を縮めることができるか注目しておきたい。
一方、『鬼滅』は前週の当記事でも触れた通り、公開46日目である9月1日の月曜日に累計興収300億円の大台に突入。これは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)の59日間を大きく上回る前代未聞のスピードだ。この週末までの公開52日間での累計成績は、動員2200万7405人&興収314億2591万6900円。もう数日のうちに『千と千尋の神隠し』(01)を抜いて日本歴代興収ランキング第2位に浮上する。
そして上位2本とはやや水をあけられてしまったが、公開14週目を迎えた『国宝』も相変わらず驚異的。週末3日間の成績は動員が27万5000人、興収が4億600万円。前週比82%を維持しており、6月の公開初週末と比較すると動員は112%、興収は117%。累計成績では動員946万6286人、興収133億2514万5900円。近日中にも“動員1000万人”に届くだろう。
後述する今週末の新作タイトルはいずれも上記3作に及ばなかったが、次週末には福山雅治主演の『ブラック・ショーマン』(9月12日公開)、さらにその次の週末には『チェンソーマン レゼ篇』(9月19日公開)など、勢力図を一変させそうな秋の新作が待機。強力な夏作品の勢いがまだ衰えないうちに秋興行を迎える。これは実におもしろいことになりそうだ。
勢い充分の夏のビッグタイトルは『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』『8番出口』『国宝』だけじゃない。公開6週目を迎えた劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』(公開中)は、前週から1ランクダウンの5位にランクイン。
8月1日に公開されてから38日間の累計成績は、動員345万9600円&興収46億5801万8200円と、2023年に公開された前作の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の最終興収45億3000万円を超えることに成功。しかも前作と同様、動員ランキングで一度も首位を獲得せずにこれだけの成績をあげているのは興味深い。さらに先日、劇場版第3弾の製作も決定。次作では3作連続の大ヒットと、悲願の1位獲得が叶うだろうか。
また、公開5週目で7位にランクインした『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(公開中)は、公開31日間で累計動員297万8758人、興収45億7130万3190円と、今年公開された洋画作品としては最速で興収45億円を突破。「ジュラシック」シリーズの根強い人気を見せつけている。
さて、新作はトップ10の圏内に3本がランクインしている。そのなかで最上位に入ったのは、2022年に興行収入11億8000万円を記録した橋本環奈主演の青春ホラー『カラダ探し』(22)の続編となる『カラダ探し THE LAST NIGHT』(公開中)。全国353館で公開され、初日から3日間で動員11万7391人、興収1億4783万7740円を記録。
この成績は、前作のオープニング3日間対比70%。その前作は若い世代の観客の口コミに支えられて4週連続で2位をキープするスマッシュヒットを記録していたように、今回も口コミが重要なカギとなることだろう。『鬼滅』はもちろん、アトラクション性の高いホラーという点で共通する『8番出口』という強力なライバルがいるなかで、前作にどこまで迫ることができるだろうか。
2010年から2019年にかけて3本の長編映画が製作されたドリームワークス・アニメーションの人気シリーズを、ディーン・デュボア監督自らメガホンをとって実写化した『ヒックとドラゴン』(公開中)は6位に初登場。ノーベル賞作家カズオ・イシグロの同名小説を、広瀬すず主演で映画化した『遠い山なみの光』(公開中)は8位スタートとなった。
以下は、1~10位までのランキング(9月5日〜9月7日)
1位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
2位『8番出口』
3位『国宝』
4位『カラダ探し THE LAST NIGHT』
5位『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』
6位『ヒックとドラゴン』
7位『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
8位『遠い山なみの光』
9位『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』
10位『ベスト・キッド:レジェンズ』
今週末は、東野圭吾のミステリー小説を福山雅治主演で映画化した『ブラック・ショーマン』、バカリズム脚本のもと、山田裕貴主演で歴史ノンフィクションを映画化した『ベートーヴェン捏造』(9月12日公開)、「プリキュア」シリーズの劇場版最新作『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』(9月12日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
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