最新映画ランキング - 国内映画
(2025/3/14~2025/3/16)
2025年3月17日
発表(毎週火曜更新)
2025年3月14日~2025年3月16日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』『ウィキッド ふたりの魔女』『お嬢と番犬くん』などがランクイン!(興行通信社調べ)
-
1
「映画ドラえもん」シリーズ45周年記念となる、長編映画シリーズ第44作。絵の中に広がるアートリア公国を訪れたドラえもんたちが、幻の宝石をめぐって強大な敵に立ち向かう。監督は『映画ドラえもん のび太のひ···もっと見る
-
2
小説「オズの魔法使い」に登場する正反対な2人の魔女の友情を描くミュージカル「ウィキッド」を映画化した2部作の前章。『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウがメガホンをとり、舞台「カラーパープル」の···もっと見る
-
3
妻へ感謝のラブレターを書くため勉強に奮闘する夫と、長年支え続けた妻の姿を描いた実話を、『今日も嫌がらせ弁当』の塚本連平が監督と脚本を手がけて映画化。『閉鎖病棟―それぞれの朝―』の笑福亭鶴瓶が主人公の西···もっと見る
-
4
『怪物』の脚本家である坂元裕二と、『ラストマイル』の塚原あゆ子監督が初タッグを組み、事故で夫を亡くした妻が、タイムトラベルで若い頃の夫と再会し、もう一度恋に落ちるラブストーリー。『ラストレター』の松た···もっと見る
-
NEW
アニメ「劇場版モノノ怪」シリーズ三部作の第二章。世を統べる天子のお世継ぎを巡り、大奥内では家柄同士の謀略と衝突がうごめき出す。そんななか、人を燃やすモノノ怪・火鼠が大奥を新たな混乱に陥れるが、“退魔の···もっと見る
-
NEW
ガンダムシリーズ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」のテレビ放送に先駆け、一部話数を劇場用に再構築し上映。主人公アマテ・ユズリハ(マチュ)を「響け!ユーフォニアム」の黒沢ともよ···もっと見る
-
5
2023年に実写化された同名ドラマの劇場版。原作の稲垣理一郎監修のもと、日本初のカジノリゾート開発を目指し、難解な敵に挑む姿をオリジナルストーリーで描く。主演の目黒蓮をはじめ、佐野勇斗、今田美桜、福本···もっと見る

3月14日から3月16日までの全国映画動員ランキングが発表。ここ5年の「映画ドラえもん」シリーズで最高のスタートダッシュを切った『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』(公開中)が、2週連続Vを達成。週末3日間で観客動員46万7000人、興行収入5億7600万円と前週比82%の成績をあげ、累計成績では動員114万人&興収14億円に達している。
前週に引き続き2位にランクインしたのは、第97回アカデミー賞で10部門にノミネートされ2部門で受賞を果たした『ウィキッド ふたりの魔女』(公開中)。初週末には動員32万1000人&興収5億1900万円という、近年の洋画実写作品としては抜群の好成績をあげた同作は、2週目末3日間も動員23万9000人、興収3億9700万円と、前週比75%前後をキープ。累計成績では、すでに動員76万人&興収12億円を突破している。
同作で注目すべきは平日の成績だ。3月16日までの公開10日間の累計動員は先述の通り76万人(公式発表では76万3415人)。そこから初週末3日間と2週目末3日間の動員数を引いて出される、3月10日から3月13日までの平日4日間の動員はおよそ20万3000人。同じことを『のび太の絵世界物語』でやってみると10万人強。実にダブルスコア近い差をつけている。
『のび太の絵世界物語』の動員が週末に偏っているのは、メインターゲットである小学生がまだ春休みに入っていないことが一因であろう。それにしても、平日で1日平均5万人近い動員を維持している『ウィキッド』の安定感は目を見張るものがある。161分というなかなかの長尺であるため上映回数には限りがある一方、IMAXやScreenXなど、それを補うだけの上映形式のバリエーションの多さがリピーター心をくすぐり、動員アップにつながっているというのが一理ありそう。
北米では累計興収4億7000万ドルを突破し、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品として最大のヒット、実写ミュージカル映画としてもディズニーの『美女と野獣』(17)に次ぐ歴代2位を記録している同作。日本では以前からミュージカル映画がヒットしやすい傾向にあり、北米で興収1億5000万ドル弱だった『レ・ミゼラブル』(12)も興収58億9000万円、『ラ・ラ・ランド』(16)も興収44億2000万円、『美女と野獣』にいたっては興収124億円と、ブロードウェイの映画化もオリジナルも、ディズニー・ミュージカルも、満遍なくヒットしてきた。
そういった点では、現状で興収25〜30億円超えが視野に入っているともいわれている『ウィキッド』だが、ここから本格化する春休み興行でさらに伸びる可能性も充分に秘めているといえよう。3月21日(金)からは第2弾入場者プレゼントの配布に加え、全国50館での応援上映もスタート。あとは実写ミュージカルとして競合となりそうなディズニーの実写版『白雪姫』(3月20日公開)との兼ね合い次第であろう。
今週は新作タイトルが2本ランクイン。「別冊フレンド」で連載中のはつはるの同名少女漫画を実写映画化した『お嬢と番犬くん』(公開中)は、初日から3日間で動員13万3000人、興収1億8200万円を記録し3位に初登場。
第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリに輝き、劇場版『トリリオンゲーム』(公開中)にも出演している福本莉子と、SixTONESのジェシーがダブル主演を務めた同作は、極道の孫娘と過保護なボディガードの恋模様を描くロマンティックコメディ。邦画の純愛系ラブストーリー作品の好調が続いているなかで、タイプの異なる“ロマコメ”かつ“少女漫画原作”の同作がどこまで善戦するのかは楽しみなところだ。
また、2006年に放送されたオムニバスアニメ「怪 ayakashi」の一編から派生した「モノノ怪」3部作の第2弾『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』(公開中)は6位にランクイン。昨年7月に公開された第1弾の『劇場版モノノ怪 唐傘』(24)は7位スタートだったので、順位としてはそれを上回ることに成功。今作の公開に合わせ、第3弾の『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』が2026年春に公開されることも発表されている。
公開6週目を迎えた『ファーストキス 1ST KISS』(公開中)は前週から1ランクダウンの5位となり、累計成績では動員154万人&興収22億円を突破。前週は圏外だった『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(公開中)は、入場者プレゼントとして庵野秀明の初期構想プロットや設定原案資料などが掲載された冊子が配布された効果か、一気に7位まで浮上。累計成績では動員193万人&興収31億円と、200万人の大台突破が目前まで迫っている。
そして中島健人とmilet共演の『知らないカノジョ』(公開中)は公開3週目もトップ10圏内をキープ。ニコラス・ケイジがキャリア初のシリアルキラー役に挑んだホラー映画『ロングレッグス』(公開中)は惜しくも11位スタートとなった。
以下は、1~10位までのランキング(3月14日〜3月16日)
1位『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』
2位『ウィキッド ふたりの魔女』
3位『お嬢と番犬くん』
4位『35年目のラブレター』
5位『ファーストキス 1ST KISS』
6位『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』
7位『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』
8位劇場版『トリリオンゲーム』
9位『アンダーニンジャ』
10位『知らないカノジョ』
今週末は、ディズニー初の長編アニメーション映画をレイチェル・ゼグラー主演で実写映画化した『白雪姫』(3月20日公開)、第97回アカデミー賞で脚色賞に輝いた『教皇選挙』(3月20日公開)、韓国の同名Web漫画をKoki,主演で実写映画化した2部作の前編『女神降臨 Before 高校デビュー編』(3月20日公開)、馳星周の直木賞受賞作を高橋文哉と西野七瀬の主演で映画化した『少年と犬』(3月20日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
このランキングのニュースを読む