最新映画ランキング - 国内映画
(2026/5/29~2026/5/31)

2026年6月1日 発表(毎週火曜更新)
2026年5月29日~2026年5月31日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』『プラダを着た悪魔2』などがランクイン!(興行通信社調べ)

是枝裕和監督の最新作『箱の中の羊』は5位に初登場!カンヌ国際映画祭の効果やいかに?
是枝裕和監督の最新作『箱の中の羊』は5位に初登場!カンヌ国際映画祭の効果やいかに?
是枝裕和監督の最新作『箱の中の羊』は5位に初登場!カンヌ国際映画祭の効果やいかに?

5月29日から5月31日までの全国映画動員ランキングが発表。前週初登場No. 1を飾った『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(公開中)を筆頭に、上位4作品の顔ぶれと順位に変化は見られず。それらの詳しい成績は後述するとして、今週は5位に初登場を果たした是枝裕和監督の最新作『箱の中の羊』(公開中)にスポットライトを当てていこう。
全国365館で公開された『箱の中の羊』の初日から3日間の成績は、観客動員が13万9241人で、興行収入が1億9235万円。是枝監督の前作『怪物』(23)のオープニング3日間の成績(動員23万1000人&興収3億2500万円)と比較すると60%程度。その前の『ベイビー・ブローカー』(22)が初日から3日間で動員12万3000人&興収1億6900万円だったので、同作対比113%のスタートとなる。 その『怪物』は、最終的に初動の6.6倍となる興収21億5000万円の大ヒットを記録。一方で『ベイビー・ブローカー』のほうは初動の5倍に届かない興収8億4000万円でストップしていた。両者に公開規模の差や、同じ是枝作品でも日本映画か韓国映画かの違いがあったことを考えれば、今回の『箱の中の羊』は『怪物』に近い推移を見せると想定でき、計算上はヒットの基準といわれる興収10億円に到達することも可能だろう。 先日まで行われていた第79回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門に選出された『箱の中の羊』。是枝作品のカンヌコンペ挑戦は今回が8回目であり、過去には『万引き家族』(18)がパルムドール、『そして父になる』(13)が審査員賞、『怪物』が脚本賞、『ベイビー・ブローカー』と『誰も知らない』(04)がそれぞれ男優賞を受賞。しかし今回は『海街diary』(15)以来の無冠。はたしてこの受賞結果が、国内での興行にどんな影響を与えるのか。 ここで『海街diary』の初動と最終興収の比率をチェックしてみると、初動(当時は土日2日間での集計)興収が2億2911万円だったのに対し、最終興収は16億8000万円と7.3倍。『万引き家族』と『そして父になる』が、最初の土日2日間の興収の10倍以上の最終興収をあげていることを考えると、先述の『怪物』も含め、カンヌ効果はそれなりに大きいと考えることができる。もちろん受賞に伴う国内メディアでの露出の大幅な増加も関係しているのであろう。 TOHOシネマズの調べによれば、この週末に『箱の中の羊』を鑑賞した観客の21%が「カンヌ出品」を鑑賞動機としてあげている。カンヌの閉幕からわずか1週間というフレッシュな状態での日本公開であることを考えると、やや寂しい数字に見えなくもない。やはり日本国内での今年のカンヌの話題は、女優賞を獲得した濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』(6月19日公開)ですっかり持ちきりとなっているからであろう。 奇しくも『急に具合が悪くなる』のほうもカンヌから1か月以内の日本公開であり、同じ濱口作品の『ドライブ・マイ・カー』(21)が成し遂げた様々な快挙を踏まえれば、興行面でも想像以上のポテンシャルを発揮する可能性が高い。そうなると『箱の中の羊』のカンヌ効果はより薄れることになり、先述の見立てである“興収10億円到達”もギリギリになってくるかもしれない。なにかと“ガラパゴス化”が騒がれる日本の映画興行で、海外映画祭の結果が素直に反映されるのはとても興味深いことなのだが。 さて、ランキングに戻ろう。2週連続Vを達成した『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』は週末3日間で動員24万3000人、興収4億2500万円を記録。前週比は動員が56%で興収が57%だが、初週末の好スタートを考えればまだまだ好調維持と判断できる数字といえよう。累計成績では動員89万人&興収15億円を突破している。 公開6週目を迎えた『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』(公開中)は週末3日間で動員15万1000人、興収2億500万円を記録し2位にランクイン。こちらも前週比では動員・興収共に74%と、引き続き週末の安定感は抜群のようだ。累計成績では動員518万人&興収71億円に到達。そろそろ日本歴代興収ランキングの100位以内が射程圏内に入ってきたか。 また、3位の『プラダを着た悪魔2』(公開中)は週末3日間で動員14万9000人、興収2億3700万円と、前週比75%前後の数字をキープ。累計成績では動員300万人の大台に到達し、興収も45億円が目前。4位の『劇場版「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」』(公開中)は累計で動員865万人&興収127億6000万円を突破しており、日本歴代興収ランキングでは単独33位まで浮上してきた。 新作タイトルは『箱の中の羊』のほかに2作品。2000年代にテレビ放送されて以来、根強い人気を誇る「モノノ怪」の完全新作劇場版3部作の完結編となる『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』(公開中)は6位に初登場。水上恒司と東方神起のユンホの共演のもと、マ・ドンソク主演の「犯罪都市」シリーズとつながる日本オリジナルストーリーが展開する『TOKYO BURST-犯罪都市-』(公開中)は8位スタートとなった。 以下は、1~10位までのランキング(5月29日〜5月31日)。 1位『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』 2位『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』 3位『プラダを着た悪魔2』 4位『劇場版「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」』 5位『箱の中の羊』 6位『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』 7位『SAKAMOTO DAYS』 8位『TOKYO BURST-犯罪都市-』 9位『映画「正直不動産」』 10位『ひつじ探偵団』 次週末は、なにわ男子の高橋恭平が主演を務める『山口くんはワルくない』(6月5日公開)、桜田ひよりと木戸大聖が主演を務めた純愛ラブストーリー『モブ子の恋』(6月5日公開)、人気格闘ゲームの実写映画第2弾『モータルコンバット/ネクストラウンド』(6月5日公開)、1980年代に誕生したアクションフィギュアを実写映画化した『マスターズ・オブ・ユニバース』(6月5日公開)などが控えている。 文/久保田 和馬


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