最新映画ランキング - 国内映画
(2025/10/17~2025/10/19)
2025年10月20日
発表(毎週火曜更新)
2025年10月17日~2025年10月19日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『チェンソーマン レゼ篇』『秒速5センチメートル』『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』などがランクイン!(興行通信社調べ)
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悪魔の心臓を持つ“チェンソーマン”になった少年が、公安対魔特異4課に所属しデビルハンターとして活躍する姿を描く藤本タツキによる漫画「チェンソーマン」の劇場版。主人公デンジ役の戸谷菊之介、マキマ役の楠木···もっと見る
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『君の名は。』の新海誠監督による同名劇場アニメーションを実写映画化。小学生の時に出会い、卒業と同時に離ればなれになった少年と少女の18年間にわたる人生を描く。『アット・ザ・ベンチ』の奥山由之が監督を務···もっと見る
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鬼となった妹を人間に戻すため、鬼狩りの組織「鬼殺隊」に入隊した少年の戦いを描く「鬼滅の刃」の劇場版第2弾。3部作の第1章であり、テレビアニメシリーズ、劇場版第1弾に引き続き外崎春雄が監督を、ufota···もっと見る
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NEW
芥川なおの同名純愛小説を『恋を知らない僕たちは』の酒井麻衣監督が実写映画化。『おいしくて泣くとき』の當真あみが余命宣告された病弱な少女、桜井萌を、『カラオケ行こ!』の齋藤潤が萌に突然告白される佐藤日向···もっと見る
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トップアイドルを目指し活動に励む少女たちを描く「アイカツ!」と、誰でもアイドルになれる夢のアイドルパークでアイドルを楽しむ女の子たちを描く「プリパラ」という2つのアニメがコラボレーションした劇場アニメ···もっと見る
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かわぐちかいじ原作の実写映画『沈黙の艦隊』に続くシリーズ第二章で、北極海を舞台にした激しい魚雷戦と、地上で行われる衆議院解散総選挙の政治戦を描く。監督を引き続き吉野耕平が務める。『キングダム』の大沢た···もっと見る

10月17日から10月19日までの全国映画動員ランキングが発表。注目の新作タイトルが続々公開を迎えたが、強力な上位陣の牙城を崩すことはできず。今週は、5週連続でNo.1を守り抜いた『チェンソーマン レゼ篇』(公開中)をはじめ、前週から同ランクをキープした4作品の現状を細かく見ていくことにしよう。
公開5週目を迎えた『チェンソーマン レゼ篇』の週末3日間の成績は、観客動員が37万5000人、興行収入が5億8200万円。動員は前週比92%で、興収は同91%と安定感抜群なのは、この週末から入場者プレゼント第3弾の配布がスタートした効果が大きいのだろう。
いずれにしても、同作が想像以上の推移を見せていることはいうまでもない。公開当初は最終的な興収の着地点が60〜70億円と予測されていたが、すんなりその領域に到達し週末時点での累計成績は動員426万人&興収65億円を突破している。以前の記事で比較対象に挙げた『劇場版SPY×FAMILY CODE:WHITE』(23)の最終興収を、かなりの勢いを保ったままで突破することに成功している。
一方、前週2位に初登場を果たした松村北斗(SixTONES)主演の『秒速5センチメートル』(公開中)は週末3日間で動員19万8000人、興収2億8300万円と、前週比70%前後の成績とこちらも上々。累計成績では動員71万人&興収10億円と、ヒットの目安となるラインを危なげなく超えてきている。とはいえ、ここから『チェンソーマン レゼ篇』を逆転(あくまでも週末ごとの順位で)するのは少々難しそう。
むしろ『秒速5センチメートル』の当面のライバルとなるのは、公開14週目を迎えた『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(公開中)のほうだろう。同作はこの週末3日間で動員15万7000人、興収2億5500万円と、前週比84%の成績を維持。仮に両作が次週も同じ下落率で推移すれば、かろうじて順位が入れ替わることはないが、なんといっても相手は『鬼滅』。その差が縮まっていくことは避けられそうにない。
現在公開中の北米でも外国映画No.1(厳密にいうとややこしくなるため、便宜上そう表記させてもらう)の歴史的快挙を成し遂げるなど、もはや1作品だけ別次元の戦いを繰り広げている『鬼滅』。この週末までの累計興収が367億7000万円に到達しており、前週からの上乗せはおよそ3億6000万円。前作『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)を超える成績を残すためには、ここからの粘りが特に重要になってくる。
それは先述の通り予想を上回って“興収100億円”を目指しはじめた『チェンソーマン レゼ篇』も同様であり、どちらにとっても強敵となることが確実の細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)までは、いかなる新作が現れても易々と負けるわけにはいかないだろう。
前週と同様4位をキープした『国宝』(公開中)は、公開20週目でありながらも週末3日間で動員7万8000人、興収1億1600万円と、前週比70%の成績を記録。累計成績では動員1164万人&興収164億4000万円を突破しており、前週(10月13日の祝日まで)から6日間でそれぞれ14万人&2億円を上乗せした計算になる。
もちろん『国宝』の最大の目標は『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03)が記録している邦画実写映画No.1の座を手にすることであり、その差はあと9億円強。現時点で日本歴代興収ランキング14位にランクインしており、まもなく13位に浮上すると思われた矢先、思わぬ事態が発生。なんと現在13位の『THE FIRST SLAM DUNK』(22)が、2週間限定の再上映をスタートさせたのである。
当然その成績も計上されるため、先月までは164億8000万円だった『THE FIRST SLAM DUNK』の累計興収は、この週末までで166億円へと微増。もっとも、同作の再上映は来週末で終了する見込みなので、抜き去るタイミングが少し後ろ倒しになっただけだろう。近日中に『国宝』は『THE FIRST SLAM DUNK』を上回り、11月中か遅くとも年内には大記録更新を叶えるはずだ。
新作タイトルは3本がトップ10圏内にランクイン。そのなかで最上位に入ったのは、ティーンのあいだで「泣ける」と話題を集めた芥川なおのベストセラー小説を當真あみと齋藤潤という注目の若手俳優2人の共演で実写映画化した『ストロベリームーン 余命半年の恋』(公開中)で、5位に初登場。
また、全国215館(377スクリーン)で公開を迎えた「死霊館」ユニバースの完結編『死霊館 最後の儀式』(公開中)は、初日から3日間で動員5万6000人、興収9130万円を記録して6位にランクイン。同ユニバースの近作である『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(21)や『死霊館のシスター 呪いの秘密』(23)のオープニング対比144%という好成績を収めており、IMAXなどのラージフォーマット上映も好評のようだ。
そして、長澤まさみが浮世絵師の葛飾北斎の娘・葛飾応為を演じた、大森立嗣監督の最新作『おーい、応為』(公開中)は、7位スタートとなっている。
以下は、1~10位までのランキング(10月17日〜10月19日)
1位『チェンソーマン レゼ篇』
2位『秒速5センチメートル』
3位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
4位『国宝』
5位『ストロベリームーン 余命半年の恋』
6位『死霊館 最後の儀式』
7位『おーい、応為』
8位『8番出口』
9位『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-』
10位『沈黙の艦隊 北極海大海戦』
今週末は、ドラマシリーズ「ベター・コール・ソウル」のボブ・オデンカークが“裏の顔”を持つ平凡な父親を演じる人気シリーズ第2弾『Mr.ノーバディ2』(10月24日公開)、第2回大藪春彦新人賞を受賞した同名小説を北村匠海主演で映画化した『愚か者の身分』(10月24日公開)、斜線堂有紀の同名小説を長尾謙杜と山田杏奈のダブル主演で映画化した『恋に至る病』(10月24日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
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