最新映画ランキング - 国内映画
(2025/11/7~2025/11/9)
2025年11月10日
発表(毎週火曜更新)
2025年11月7日~2025年11月9日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』『爆弾』『プレデター:バッドランド』などがランクイン!(興行通信社調べ)
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NEW人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描くテレビアニメ「呪術廻戦」シリーズ第2期の後半「渋谷事変」の特別編集版と、2026年1月放送の「死滅回游 前編」第1話、第2話を先行···もっと見る
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NEW高度な科学技術を駆使した宇宙最凶の戦士と人類の死闘を描く「プレデター」シリーズの一作。シリーズ初となるプレデターを主人公に、プレデターとアンドロイドの少女の共闘を描く。半身のアンドロイド、ティア役を『···もっと見る
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1悪魔の心臓を持つ“チェンソーマン”になった少年が、公安対魔特異4課に所属しデビルハンターとして活躍する姿を描く藤本タツキによる漫画「チェンソーマン」の劇場版。主人公デンジ役の戸谷菊之介、マキマ役の楠木···もっと見る
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6『君の名は。』の新海誠監督による同名劇場アニメーションを実写映画化。小学生の時に出会い、卒業と同時に離ればなれになった少年と少女の18年間にわたる人生を描く。『アット・ザ・ベンチ』の奥山由之が監督を務···もっと見る
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4サンエックスのキャラクター「すみっコぐらし」の映画シリーズ第4弾。空の王国からやって来たおうじが、水不足の王国を救うため、すみっコたちと雲の上の大冒険を繰り広げる。監督は『映画ざんねんないきもの事典』···もっと見る
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3吉永小百合と阪本順治監督が『北のカナリアたち』以来13年ぶりにタッグを組み、世界最高峰であるエベレスト登頂に女性で世界初成功した田部井淳子の勇壮な生涯を描く。出演は『箱男』の佐藤浩市、『ふしぎ駄菓子屋···もっと見る
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NEW妖精と人間が共存する世界で、黒猫の妖精シャオヘイが奮闘する姿を描く中国アニメ「羅小黒戦記」の劇場版第二作目。シャオヘイ役の花澤香菜、ムゲン役の宮野真守、ナタ役の水瀬いのりらが前作から続投。シャオヘイの···もっと見る
11月7日から11月9日までの全国映画動員ランキングが発表。公開以来、8週連続でNo.1の座を守ってきた『チェンソーマン レゼ篇』(公開中)がついに陥落。代わってトップに立ったのは、『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』(公開中)。これで7月の第3週から17週連続で「週刊少年ジャンプ」連載マンガが原作のアニメ映画が首位に立ちつづけていることになる。
『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』の初日から3日間の成績は、観客動員が41万7700人、興行収入が6億4000万円。今年5月に公開された『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』(25)のオープニング週末の成績と比較すると実に300%以上。やはりテレビアニメ第3期を先取りできるという点が、好スタートの理由であろう。
2018年から2024年にかけて連載され、コミックスの累計発行部数は1億部を突破している「呪術廻戦」。2020年にテレビアニメ第1期がスタートし、『劇場版 呪術廻戦 0』(21)は初日から3日間で動員190万人突破&興収27億円に迫る爆発的なスタートを飾って最終興収138億円に到達。2023年にテレビアニメ第2期が放送され、その第2期の後半エピソードの特別編集版と来年1月放送の第3期「死滅回游 前編」の1話&2話が集約されたのが今作だ。
要するに、“劇場版”ではあるがテレビアニメの期と期をつなぐ事実上の総集編であり、『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』(23)や『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』(24)と同じタイプの作品といえよう。「鬼滅」の総集編兼新作先取り劇場版は、前者がオープニングから興収10億円を超える爆発的なスタートを飾り、後者が初日3日間で動員44万3700人&興収6億4700万円を記録。今回の「呪術廻戦」は、それにほぼ匹敵するスタートを飾っていることになる。
「鬼滅」が劇場版2作で打ち立てた興行成績があまりに破格すぎるとはいえ、「呪術廻戦」もコロナ禍以降の“ジャンプアニメ”旋風を牽引する作品の一つであることは言うまでもない。現状ではテレビアニメ第3期以降の展開は明らかになっていないが、今作の出足から推測するに、人気の衰えはまったくなさそう。「鬼滅」のように物語のクライマックスで正真正銘の劇場版をやることになれば、『呪術廻戦 0』を超えるヒットも期待できるのではないだろうか。
先々のことは一旦置いておくとして、今作は11月22日(土)からMX4D&4DXでの上映も決定しているとのこと。今作がどれぐらいの成績をあげ、そして“ジャンプアニメ”の連続首位記録をどこまで伸ばすことができるのか、まずはその2点に注目しておきたい。
さて、前週初登場で2位にランクインした『爆弾』(公開中)は今週も同じ順位を守ることに成功。週末3日間の成績は動員19万9900人、興収2億9400万円と、前週比73%の動員成績をキープしており、11月10日までの累計成績では動員75万人、興収10億4900万円を突破している。
3位には、1980年代から様々なかたちで展開してきた「プレデター」シリーズの最新作で、エル・ファニングが主演を務めた『プレデター:バッドランド』(公開中)が初登場。圧倒的に邦画優勢ムードが続いているなか、洋画作品がトップ3入りを果たしたのは、8月第4週の『ジュラシック・ワールド 復活の大地』(25)以来、実に11週ぶりのこととなる。
北米ではシリーズ最高のオープニング興収を記録し、週末興収ランキングNo.1デビューを飾った同作。日本では初日から3日間(先行上映を含む)で動員16万4790人、興収2億6414万円を記録。直近の「プレデター」シリーズの劇場公開作である『ザ・プレデター』(18)は土日2日間で動員11万人&興収1億6100万円のスタートだったので、それとほぼ同等か、上回っているものと推定できる。ここのところトップ10圏内にランクインした洋画の多くが2週目には圏外に沈むことが続いているが、どこまで健闘できるだろうか。
公開8週目にして4位となった『チェンソーマン レゼ篇』は、週末3日間で動員13万8500人、興収2億1800万円とまだまだ好調。累計成績では動員543万人、興収83億2000万円を突破しており、日本歴代興収ランキングでは81位まで浮上している。また『もののけ姫 4Kデジタルリマスター』(公開中)は、この週末から通常版とDOLBY CINEMAでの上映が始まった効果で、前週の8位から5位までランクアップを果たした。
新作ではほかに、2020年にスマッシュヒットを記録した中国のファンタジーアニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』(19)の続編となる『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』(公開中)が10位にランクインしている。
以下は、1~10位までのランキング(11月7日〜11月9日)
1位『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』
2位『爆弾』
3位『プレデター:バッドランド』
4位『チェンソーマン レゼ篇』
5位『もののけ姫 4Kデジタルリマスター』
6位『秒速5センチメートル』
7位『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』
8位『てっぺんの向こうにあなたがいる』
9位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
10位『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』
今週末は、芳根京子と高橋海人の共演で君嶋彼方の同名小説を映画化した『君の顔では泣けない』(11月14日公開)、堺雅人が主演を務めるラブストーリー『平場の月』(11月14日公開)、藤井道人監督の最新作で舘ひろしと眞栄田郷敦が共演する『港のひかり』(11月14日公開)、伝説的シンガーソングライターの若き日の物語を描いた『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』(11月14日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
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