『mentor』で共演した磯村勇斗×末澤誠也×綾野剛が明かす、熱気と刺激に満ちた撮影現場「散りばめられた吉田恵輔監督の色を水しぶきのように浴びる映画」
「並走する車の中から綾野さんと末澤くんが見つめ合うところは名シーン」(磯村)
――撮影を終えたいまだから、ほかのお2人に聞いてみたいことはありますか?
綾野「逆に、いまだから言える告白でもいいですか?埜本は火傷を負った足だけ内股でしたよね。でも、たぶんですが、2回ぐらい普通に歩いていたような気がする(笑)」
末澤「ほんまですか?(笑)」
綾野「たぶんですけど、その可能性はあるなと思って」
末澤「そんなこと、バラしちゃっていいんですか?」
綾野「集中し過ぎて、『ユージュアル・サスペクツ』じゃないけど、それをあとから思い出して」
磯村「僕らはもう全然…」
末澤「わからなかったですね」
磯村「埜本の内股の歩き方が頭の中にできあがっていました」
末澤「そうですよね」
綾野「座っているシーンの時もなるべく意識していましたが、それがすっ飛んだ瞬間があったような気がして。もはや、それがどこだかわからない。そんな告白でした(笑)」
――磯村さんはアイドルとしての末澤さんに聞いてみたいことはありますか?
磯村「今回は本当に“役者・末澤誠也”の顔だったと思います。こうして一緒に取材を受けていてもそれを感じますし、役者向きなのでこれからきっといろんな映画に呼ばれていくと思います」
末澤「いやいや、ありがたいです」
綾野「人柄も魅力的だし、ライブも観てみたいです。すべてのことに誠実に向き合う彼の歌と踊り、お芝居が見られるなんて、すごく贅沢なことですからね。ミュージカルもやってほしいですね」
末澤「そっちですか?(笑)」
綾野「役を通して歌ったり踊ったりするのがミュージカルですけど、歌も踊りもお芝居も内包しているのが末澤くんだし、それをすべて提示していくでしょうから素敵なものになると思います」
末澤「めちゃくちゃ光栄です。ぜひ、ライブも観に来てください」
――末澤さんはお芝居や俳優の仕事のことで聞いてみたいことはないですか?
末澤「う~ん、そうだな~?(と少し考えてから)台本が届いて、自分の演じるキャラクターがわかったあと、そこからどうやってその役を組み立てていくんですか?」
綾野「ちゃんとした質問ですね」
磯村「これはちょっとお酒を呑みながらかな(笑)」
末澤「純粋に聞きたいんですよ!」
綾野「時間が全然足りないけれど、その答えを絞って言うと…」
末澤「はい…」
綾野「読みたいように読んでいいと思います」
磯村「そうですね」
綾野「せっかくその物語と初めて出会ったわけだから、“こうじゃなきゃいけない”みたいなルールや法則に縛られるのではなく、その物語にピュアネスに向かったほうがいい。それがいちばん大事なことかもしれません」
末澤「ありがとうございます」
――最後に、みなさんが完成した本作を観てどんな感情を抱かれたのか?驚かれたり、印象に残っているシーンなどを教えてください。
磯村「静岡からすごいエンタメ作品が登場したと思いました(笑)。自分は静岡出身なので、そんなすばらしい作品に参加できてよかったというのが観終わった時に最初に思ったことですが、末澤くんと綾野さんが作り上げた埜本と拓海のシーンには興奮しました。特に、並走する車の中から2人が見つめ合うところは名シーンだと思って(笑)。めちゃめちゃ可愛いけど、どこか不気味で。それでいて笑えたり、いろいろな吉田監督の色が散りばめられていて。それを水しぶきのように浴びる映画になっていると思いました」
末澤「本当にそうでしたね。観たことのない感じの映画で、拓海だけではなく、龍之介が彼なりに悩んでいたり自分の気持ちを爆発させるシーンもあったし、埜本の狂気に慄いたり、彼の人間っぽいところにグッときたりもしたので、感情のジェットコースターみたいなすごい作品やな~と思いました」
綾野「これから観るお客さんにジャンルを定義や提示できることは、とても 豊かなことだと思います。でも、本作を観た時にはヒューマンドラマなのか復讐劇なのか、アクションじみたところもあり 、一体何なんだろう?という感情が湧き上がる 。考えてみると 、僕たちは日常をジャンルでは生きておらず、 起こったことに対して“エンタメみたいだな”って回想する ことはあっても、決してジャンルを背負って生きているわけでは ない。そのことをこの作品は示しているような気がします。本作をジャンルで問えば、いわゆる“ヒューマンスリラー”と呼ばれるものに落とし込め、人が人のことを考え抜いても、わからない。わかりたいと思っていてもわかりえないが連鎖していく。自分のことさえまともに理解できていないのに、他者を許容して、知っていこうとする。それは人間の生存本能だと思うと同時に、人間って奇妙で、愉快で、その"状況"がスリラーだと。完成した作品を観て、ヒューマンスリラーの可能性に気づかされました」
取材・文/イソガイマサト
※吉田恵輔の「吉」は「つちよし」が正式表記
磯村勇斗:ジャケット¥85,800、パンツ¥63,800、ネクタイ¥19,800(以上シュウマン)、その他スタイリスト私物
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SEEING co.,Itd. 080-5357-9583
末澤誠也:Tシャツ¥55,990(SPiKe 下北沢)、その他スタイリスト私物
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SPiKe 下北沢 03-6407-0123
綾野剛:ベスト¥129,800、ベルト¥81,400、パンツ¥166,100(以上MARINA YEE)、アイウェア¥158,400、リング(人差し指)¥913,000、リング(小指)¥399,960(以上Cartier)
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