これで何度目の記憶喪失?元ボクサー俳優リーアム・ニーソンに“ハードボイルド”なオヤジ役がハマるワケ
ニーソンの敵には人身売買組織くらい悪い奴らがちょうどいい!
そんな『ハードボイルド』では病気をきっかけに自分の人生と向き合ってきた男が、家族のために立ち上がろうとした矢先、ある悲しきトラブルに見舞われると、あれよあれよと人身売買組織の売春宿に踏み込む『タクシードライバー』(76)的な展開が訪れる。
人身売買組織をお仕置きするという展開も、ニーソン映画ウォッチャーならピンとくるはず。先述の『MEMORY メモリー』も、政界にまで影響力を持つ巨大な人身売買組織の存在を突き止めていくというものだったが、なによりも無敵のオヤジを印象付けた『96時間』(08)が頭に浮かぶ。
危険対処のプロ、ブライアン・ミルズに扮した『96時間』は、ヨーロッパ旅行中に友人と共にさらわれた娘を救出するため、元工作員のスキルを活かして犯人グループの身元を割りだし、追い詰めていくというもので、さらった女性を薬漬けにするという人身売買組織が敵として登場。ヨーロッパにまたがる巨大な組織の売春宿に単身で乗り込むと、組織のボスの息子を拷問にかけて殺してしまったため、続編『96時間/リベンジ』(12)まで因縁が続くこととなった。
このように過去作とのリンクが多い『ハードボイルド』だが、短気で誰彼構わず暴言を吐いたり、ロン・パールマン演じるボスにへこへこしたりと、これまでにニーソンが演じてきた思慮深い人物とは一線を画すキャラクター像など新鮮な一面も。過去作での経験を活かしながら役に深みをもたらしているリーアム・ニーソンのハマりっぷりを劇場で堪能してほしい。
文/武藤龍太郎
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