マヌルネコにサーバル、チーターの子ネコたちに悶絶…!『劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち』が捉えた野生ニャンコたちの“ネコ生”
一度ハマったら戻れない、魔力たっぷりのネコたちの姿を収めた必見のドキュメンタリー『劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち』(公開中)。タイトルからもわかる通り、本作はNHK放送の自然ドキュメンタリー番組の6度目の映画化である。つまり、時間をかけたドキュメンタリー力と圧倒的な映像美は折り紙付き。世界中のネコ科動物たちの“最強にしてかわいすぎる”生態を存分に紹介。一方で、かわいいだけでは終わらない、人生ならぬ“ネコ生”のほろ苦さも垣間見える。
群れを作らないはずのチーターがチームに?
本編は2つの物語を軸に構成。まずはセレンゲティに暮らす5頭の若きオスのチーターたち。カメラは彼らを8年の歳月にわたって追った。丸みを帯びた顔に小さな耳と目、特徴的な目元から口にかけての黒い縦ライン(涙縞)と、スリムな体を埋める斑点。通常、チーターは群れを作らずに単独で生きるという。しかし、彼らは数を増やした天敵のライオンに対抗するため、チームとなって生きることを決めたのだ。
彼らには序列があり、リーダーも最下位もはっきりしている。強い指揮官として君臨するオルパダンと、狩りの失敗を繰り返し怒られてばかりのオルニョク。だが、その後オルニョクは急成長していく。一番年長のオルパダンが群れからはぐれた時、迎えに現れたのは、かつて邪険に扱われるも、いまや大きな優しさでチームを統率するオルニョクだった。8年間の記録には、かわいさだけでは語れない、命のドラマが詰まっている。
世界中のネコの魅力がいっぱい!もちろん子ネコも
世界のネコたちも続々登場。大きな耳のサーバルは、かわいい顔に似合わず猫パンチでヘビを仕留めてしまう。黄金色の毛と耳の先端の黒い房毛が目を引くカラカルは、3~4mも垂直に跳び、空中で鳥を捕らえる跳躍力の持ち主。ヒョウも得意の木登りを披露し、ロゼット模様の斑点がかっこいい。
アジア勢も見逃せない。毛がふさふさのマヌルネコは、尻尾を使った魔法のような“催眠術”で獲物を制する。対馬に暮らすツシマヤマネコは、民家をバックに野性味たっぷりに歩く姿が印象的。水嫌いのイメージに反し、湿地に暮らすスナドリネコは泳ぎの名手だ。
アメリカ大陸組も存在感抜群。トラ、ライオンに次ぐ体躯を誇るジャガーは、とにかく足が太い!牙が太い!ワニすら仕留める迫力だ。パタゴニアのピューマも、静かな佇まいでスクリーンに華を添える。
ひたすらかわいい子ネコたちの映像も。チーターの子ネコの背中は毛がふわっふわ。ツシマヤマネコやサーバルの子ネコたちは家に連れ帰りたくなるほどの愛らしさ。ユキヒョウは子どもの頃から断崖絶壁を歩いて見せるゾ。岩陰から現れたマヌルネコは、獲物を見つけて「カカカカカ!」とクラッキング。家ネコの仕草と変わらない。やっぱり同じネコ科である。
