『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』が『ちいかわ』からNo. 1を奪取!公開10日間で累計興収21億円を突破
9月25日から9月27日までの全国映画動員ランキングが発表。シルバーウィークだった前週、『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』(公開中)と熾烈なトップ争いを繰り広げるも2位スタートとなった『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』(公開中)が、2週目にして首位を奪取。国民的シリーズ「踊る」の底力を見せつけることに成功した。
前作超えまではまだ遠く…ここから「踊る」のポテンシャルが試される!?
『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』の週末3日間の成績は、観客動員24万3000人、興行収入3億6000万円。前週末の3日間と比較すると動員、興収共に40%とかなり大きな下落に見舞われているが、連休明けであることを考えれば、まだまだ好調の範囲内。なによりも、スピンオフも含めた「踊る」劇場版シリーズで初めて“初登場No. 1”を逃した同作が、無事に1位を獲得したことのほうが大きいだろう。
公開10日間の累計成績で見ると、観客動員149万人&興収21億円を突破。参考までに、近年大ヒットを記録した邦画実写作品と比較してみると、最終興収51億7000万円だった『8番出口』(25)は公開10日間で動員148万人&興収20億円。最終興収59億6000万円だった『ラストマイル』(24)が同動員152万人&興収21億5000万円だったので、ペースとしてはこの両作と近いものがある。
すでに「踊る」シリーズの直近作である『室井慎次 敗れざる者』(24)の最終興収18億9000万円、『室井慎次 生き続ける者』(24)の同17億円を突破しているとはいえ、メインシリーズの前作『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(12)の公開11日間成績(動員200万人&興収25億円)にはあと一歩及ばず。公開前からシリーズとしてのブランクの長さが懸念されていたが、いまの時点ではまだブランド力が著しく下落していると判断するほどではなさそうだ。
もっとも、プロモーション面ではテレビ局資本という強みを存分に活かしており、新作の劇場公開に合わせて深夜に放送されていたドラマシリーズの再放送が先週末で終了。10月に入ってからもまだ劇場版シリーズ過去作のテレビ放送が複数控えている。そのなかには今作に直結している「室井慎次」2部作のテレビ初放送もあり、同作が先述の通り興収面で大きな伸びが見られなかったことを踏まえると、これらを観てから劇場に足を運ぶ観客も少なくないと予想できる。
いずれにしても、10月に入ってからどれだけ勢いを持続できるのか。先で比較したヒット邦画2作品と同じペースのままで推移したとして、興収の着地点は50億円強。『THE FINAL』の最終興収59億7000万円には届かない試算になってしまう。今後のシリーズ展開を含め、ここから「踊る」のポテンシャルがあらためて試されることになるだろう。
