成宮寛貴&青木マッチョ、『藁にもすがる獣たち』 の多彩な格闘シーンで築いた絆「クライマックスのアクションを楽しんでほしい!」
「脳汁があふれ出てくるような本作を映画館で楽しんでいただけたら」(成宮)
――そしてバトルの舞台は『仁義なき戦い』(73)を上映している映画館の中へと発展していきますが、座席が並んでいる劇場内での格闘も大変そうですね。
成宮「そうですね。伝統ある東映の映画館(2025年7月に閉館した丸の内TOEI)を破壊しながらの撮影でした。あの時も青木さんは『いけないことをやっている気がするけれど、いけないことをやるのって興奮しますね』って、おもしろいことを言っていましたね」
青木「ありがとうございます(笑)。あの場面になるとマジで格闘していましたね」
成宮「ドリンクホルダーにスネを打ちつけたりして、青あざだらけになっていました」
青木「やっている時はアドレナリンが出ているから痛みは感じないんですけれど、終わってからあそこもここもケガしている、と気が付くんです」
成宮「シャワー浴びていたら“痛っ!”と感じたり」
青木「それです。撮影でびっくりしたのは、僕がドロップキックをする場面のために何度か練習したんですが、それでも何度か撮り直しになったのに、成宮さんは僕へのドロップキックを一発で決めた。あれには驚きました」
成宮「『あずみ』のような作品でアクション演技の経験があったから、それが活きたんだと思います。それと、今回は的が大きかったから(笑)。僕が演じてみて思ったのは、台本を読んだ時以上に青木さんが強いキャラクターをつくっていらしたので、対等に殴り合いしても勝てる相手には見えないということでした。なので、僕がズルをするような戦い方を殺陣に入れてもらったんです。ツバを吐いて目くらましするとか、腕に噛みつくとか」
青木「歯形がつくくらい、けっこうしっかり噛まれました(笑)」
――最後に、この映画を楽しみにしている観客の方にメッセージを。
青木「この映画は全部おもしろいですが、やっぱり僕はクライマックスのアクションを楽しんでほしいですね。自分としても入念に準備をして臨んだシーンですし、いままでに見たことがないような立ち回りもあると思います」
成宮「僕らが演じたキャラクターを含めて登場人物は皆、それぞれに抜け出せないポジションに追い込まれています。そのなかの誰かにきっと感情移入できると思うし、それを通じて、観ていて脳汁があふれ出てくるような、この娯楽作を映画館で楽しんでいただけたらうれしいですね」
取材・文/相馬学
