カン・ハヌルが『ファーストライド』で再確認した友情の尊さ「友達のことを思い出してもらえる時間になれば」

インタビュー

カン・ハヌルが『ファーストライド』で再確認した友情の尊さ「友達のことを思い出してもらえる時間になれば」

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「友情というものは、特に努力をしなくてもお互いに自然体でいられて、楽しいもの」

本作では、旅行先としてタイでの海外ロケを敢行しているが、カン・ハヌルは「タイという国が持つ雰囲気がかなり記憶に残っている」と言う。「本当に、高温多湿で蒸し暑くて、不思議な天気の国だなと感じました。作品にもそういったタイならではの空気感が漂い、自然と演技にもにじみ出ていると思います」。

また、特に印象深いシーンとしては、学校での撮影をあげた。「長期間場所を借りることができなかったので、一日で撮り終えなければならなかったんです。そのため、かなり急いで撮影することになってみんな本当に大変でした。だから、一番印象に残っているんだと思います」と苦笑する。

高校生から社会人まで、幅広い年代演じ分けるカン・ハヌルの表現力にも注目
高校生から社会人まで、幅広い年代演じ分けるカン・ハヌルの表現力にも注目[c] 2025 SHOWBOX, BRAINSHOWER AND TH STORY ALL RIGHTS RESERVED.

楽しくも、なかなかハードでもあったことが伺われる撮影現場。カン・ハヌルはかけがえのない友情の物語を演じながら、自身を振り返るきっかけにもなったという。「仕事が忙しいという言い訳をして友人たちに連絡できなかった日々がたくさんありました。そのことを思い返して、友人たちに申し訳ない気持ちになり、いまは意識的にでも連絡するようにしています。でも、友人たちの反応を見ていると、友情というものは、特に努力をしなくてもお互いに自然体でいられて、楽しいものなのだと思います。いまでは友達から、『そんなこと気にしなくてもいいよ』と言ってくれて、むしろ私を励ましてくれるんです」。

ところで、ハヌル自身は『ファーストライド』に匹敵するような忘れがたい旅を仲間としたことはあるのだろうか?

自身にとって忘れがたい旅を明かす
自身にとって忘れがたい旅を明かす[c] 2025 SHOWBOX, BRAINSHOWER AND TH STORY ALL RIGHTS RESERVED.

「実は、初めての海外旅行が20歳か21歳の頃、幼なじみと大阪に行ったんです。その時は電車もタクシーも、バスも乗り方がわからなくて、ひたすら歩きました(笑)。確か難波駅から天王寺まで歩いた記憶があります。その時の思い出がいまでも美しい記憶として残っています」。

近年、『殺人配信』(25)、『YADANG/ヤダン』(25)、ドラマ「イカゲーム」シリーズなど、話題作への出演が続くカン・ハヌル。俳優として着実にキャリアを重ねる彼は、これからの俳優人生をどのように考えているのだろうか。そう尋ねると、意外なほど率直な答えが返ってきた。

「私は、俳優を一生続けられるとは思っていません。いつか自分を必要としてくれる人が
いなくなれば辞めることになるでしょう。でも、その時になったら、私はまた楽しめる仕事を探します。私には楽しめることがたくさんありますから」。

“俳優”についての考えを語るカン・ハヌル
“俳優”についての考えを語るカン・ハヌル[c] 2025 SHOWBOX, BRAINSHOWER AND TH STORY ALL RIGHTS RESERVED.

最後に、本作を楽しみにしている日本の観客に見どころやメッセージをもらった。「本当に気軽にリラックスして観ていただける作品です。きっと皆さんにも日々の生活に追われて、なかなか大切にできなかった友達がいると思います。この映画を観ながら、そんな友達のことを思い出していただける時間になればうれしいです」。


取材・文/前田かおり


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