カン・ハヌルが『ファーストライド』で再確認した友情の尊さ「友達のことを思い出してもらえる時間になれば」

インタビュー

カン・ハヌルが『ファーストライド』で再確認した友情の尊さ「友達のことを思い出してもらえる時間になれば」

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高校卒業と共に叶うはずだった、人生で一度きりの卒業旅行。だが、あるトラブルで幼馴染み4人組の旅はお預けに。それから10年、大人になった彼らはようやくリベンジ卒業旅行に向かうが、行く先々でハプニングとトラブルの連続。まさに珍道中とも言える旅だったが、そこで明かされたのは、忘れられない過去と24年間の友情に秘められていたある事実だった。

幼馴染4人組が念願の高校卒業旅行へ
幼馴染4人組が念願の高校卒業旅行へ[c] 2025 SHOWBOX, BRAINSHOWER AND TH STORY ALL RIGHTS RESERVED.

旅行ならではの高揚感や開放感、友人同士の他愛ないやり取りの楽しさを詰め込みながら、6歳の時から一緒だった幼なじみ4人組の友情とその絆の尊さを描く青春トラベル・エンターテインメント『ファーストライド』(公開中)。主演を務めたのは、Netflixで世界配信されたドラマ「椿の花咲く頃」や「イカゲーム」シリーズで注目を集め、シリアスからコメディまで幅広い役柄を演じてきたカン・ハヌルだ。作品選びの決め手について「シナリオを読み始めたときに最後まで読み切れるかどうか」と語る彼だが、今回の『ファーストライド』は少し違ったという。そんな彼が本作への出演を決めた理由とは?カン・ハヌルに作品の魅力や撮影の舞台裏を聞いた。

本作でナム・テジュン監督と再タッグを組む、カン・ハヌル
本作でナム・テジュン監督と再タッグを組む、カン・ハヌル[c] 2025 SHOWBOX, BRAINSHOWER AND TH STORY ALL RIGHTS RESERVED.

「コメディを演じる時はいつも観客席から見ているつもりになって、頭のなかで仮編集をしながら演じている」

「脚本を読んだ時、長年の友人たちが思い浮かんだんです。昔は一緒に旅行に行ったり遊んだりしたのに、年齢を重ねるにつれて会うことも少なくなり、旅行に行くための時間を合わせることさえ難しくなっていく。そんな状況って、おそらく誰にでもあることだと思うんです。日々の生活に追われるうちに、友達をなかなか大切にできなくなる。そんな方たちに、この作品を通して少しでも友達のことを思い出してもらえる時間になるのではないかと思いました」という。また、メガホンを取るのが『ラブリセット 30日後、離婚します』(23)でも組んだナム・テジュン監督だったことも後押しした。

コミカルな展開が次々と繰り広げられる
コミカルな展開が次々と繰り広げられる[c] 2025 SHOWBOX, BRAINSHOWER AND TH STORY ALL RIGHTS RESERVED.

「ナム・テジュン監督とは笑いのツボが合うというより、演出に対する考え方が似ています。コメディは、演じている私たちだけがおもしろければいいというわけではなく、その笑いが観客の皆さんから生まれなければいけない。だから、コメディを演じる時はいつも観客席から見ているつもりになって、頭のなかで仮編集をしながら演じています。その時に、“ここが笑いを生むポイントになる”という感覚がテジュン監督とは似ているんです」。

信頼する監督のもと、カン・ハヌルが演じたのは、成績優秀なのにケンカっ早く、どこか不器用なところから“勤勉バカ”と呼ばれるテジョン。高校生から10年後の大人になったいまを演じるに当たっての役作りをこう明かす。

カン・ハヌルが演じる、成績優秀でケンカっ早い“勤勉バカ”のテジョン
カン・ハヌルが演じる、成績優秀でケンカっ早い“勤勉バカ”のテジョン[c] 2025 SHOWBOX, BRAINSHOWER AND TH STORY ALL RIGHTS RESERVED.

「テジョンのなかには、自分にも当てはまる部分が多くあると思いました。たとえば、仕事が忙しくて友達と疎遠になってしまい、それに対する申し訳なさや小さな罪悪感を抱くところ。またテジョンは幼なじみ4人組の中ではみんなの意見を取りまとめる調整役を担っているところがありますが、自分もどちらかというと周りを見ながら全体を調整していくタイプなので、そこも似てるんです。そういった共通点を大切にしようと思いました。同時に、コメディだからといってテジョンをおもしろい人物として演じるよりは、“状況をおもしろく見せるにはどんな姿でいるべきか?”をテジュン監督とアイデアを出し合いました。自分の周りに一人ぐらいはこんなやつがいる、といった身近な友達のようにテジョンを演じたいと考えたんです」。

「チャウヌは、その美しさからは信じられないほど気さくで飾らない性格」

本作の見どころは、そんなテジョンと幼い頃から一緒に育ち、ワチャワチャとしたやり取りを繰り広げる幼なじみたちの顔ぶれだ。頭の中も性格もとにかく明るい“無邪気バカ”のドジン役には、映画『君の結婚式』(18)やNetflixドラマ「トリガー」のキム・ヨングァン、息をするだけで笑いをもたらす“顔天才バカ”ことヨンミン役には、兵役前最後の作品として出演したチャウヌ(ASTRO)、そして目を開けたまま寝る特技を持つ“ウザいバカ”グムポク役を、競争率800倍のオーディションを勝ち抜いたカン・ヨンソクという豪華かつ個性豊かな面々。スクリーンからは抜群のケミストリーが感じられるが、実際には共演した俳優たちをカン・ハヌルはどう見たのだろう。

カン・ハヌルは、キム・ヨングァン、チャウヌ、カン・ヨンソクと共に、6歳からいつも一緒に過ごしてきた幼馴染み4人組を演じる
カン・ハヌルは、キム・ヨングァン、チャウヌ、カン・ヨンソクと共に、6歳からいつも一緒に過ごしてきた幼馴染み4人組を演じる[c] 2025 SHOWBOX, BRAINSHOWER AND TH STORY ALL RIGHTS RESERVED.

まず、キム・ヨングァンについては「体格の良さやどっしりとした雰囲気から、最初は仲良くなるのが難しいかもしれないと思ったんです。でも、それは杞憂でした。実際に会うと、本当に純粋で誠実な人で。演技や作品に対する情熱がすごくある。撮影が終わったいまも、作品のことや演技についての悩みを話し合ったりしています」と明かす。チャウヌに関しては、「ネットで見る以上に、“僕とは、同じ種族じゃなさそうだ”と思いました(笑)。でも、その美しさからは信じられないほど気さくで飾らない性格。一緒にいて和やかな雰囲気を与えてくれる存在でした」と振り返る。


そして、同じ大学の後輩でもあるカン・ヨンソクについては、「学生時代からずっと一緒に過ごしてきた親友なんです。もうこれ以上、言う必要があります(笑)?ただただ、大好きなやつです」と熱く語る。同世代だけに、10年越しの卒業旅行で珍道中を繰り広げていくなかで、絆を深めていった幼なじみ4人組と同様、カン・ハヌルらも一つの作品を通して仲間になったようだ。


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