熱狂、熱唱、そして涙…ファンたちが感極まった『オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー』応援上映の模様をレポート!

熱狂、熱唱、そして涙…ファンたちが感極まった『オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー』応援上映の模様をレポート!

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極上の音響環境でシングアロング!そして涙…場内を包む異様な熱気

インタビュー、ライブ、貴重なリハーサル風景まで観ることができる『オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー』
インタビュー、ライブ、貴重なリハーサル風景まで観ることができる『オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー』Courtesy of Oasis: Don't Look Back in Anger

応援上映とはいえ、ここまでは緊張が支配し、それはさらに続く。2025年5月、再結成ワールドツアーのための6週間におよぶリハーサルが開始された。リアムは2日目にバンドに合流。この日のリハからは「ハロー」と「スライド・アウェイ」の断片が披露されるが、兄弟の間にはまだどこかピリピリした空気が流れている。しかも「シャンペン・スーパーノヴァ」では演奏が終わっていないにもかかわらず、リアムがバッグを手にスタジオを後にする姿も映し出される。後日のリハーサルの模様も映し出されるが、ノエルとリアムの和解を示すサインは見て取れない。“酒もクスリもやらない。今回は失敗しない”というリアムの意志的な発言に望みを託し、観客もかたずをのんで見守るしかない。

そして2025年7月4日、イギリス、カーディフでのツアー初日。「これまで放置してきた問題と向き合う機会だ」というノエルの発言、そしてステージへと向かうバンドがスタジアムのステージに上がると、現地のオーディエンスと同様に、館内に拍手と歓声が響いた。オープニングナンバー「ハロー」では体を揺らしながら合唱する声が響く。世界中のオアシスのファンは、この時を長年待ち続けていた。109シネマズプレミアム新宿の音響は坂本龍一の監修によって設計されており、しかもここシアター3はDolby Atmosの立体サウンド仕様。極上の音響でオアシスの復活を追体験する喜びを、多くの観客が感じていたに違いない。

再結成に全世界のファンが湧き立った!
再結成に全世界のファンが湧き立った!

 「(再結成に)あれほどの意味があったとは思わなかった」と、この時ノエルは語る。“あれほど”とは、とにかく多くのファンが待ち望んでおり、公演を心から喜んでいたこと。映画『オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー』は、ある意味ではまさにそこにスポットを当てた映画でもある。これ以降、オアシスの地元であるマンチェスター、アイルランド、ブラジル、韓国、アルゼンチンなどの公演地を追い、映画は各地のファンの声を拾っていく。その多くは、解散後に彼らの曲を耳にしてファンになった若いオーディエンスだ。それぞれの人生の小さなひとコマにオアシスの歌が重なり、ドラマを織りなす。この辺から、場内にはすすり泣きのような音も聞こえ始める。

マンチェスターでの「サム・マイト・セイ」、アイルランドでの「ロール・ウィズ・イット」、韓国での「アクイース」とノリのいいナンバーが続き、場内の歌声も高まる。しかし、もっともシンガロングが起こると思われた後半の「リヴ・フォーエヴァー」や「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」、そして最後の「シャンペン・スーパーノヴァ」は、ちょっと事情が違った。というのも、これらが涙を誘うような配置をされていたから。ネタバレを避けるために詳細は省くが、観客の多くが目頭に手を当てている、そんな仕草が印象に残った。

会場に集結したオアシスのファンたちは、本作を観てなにを思ったのだろう?
会場に集結したオアシスのファンたちは、本作を観てなにを思ったのだろう?[c] 2025 Harriet T K Bols

ところで、あれほど緊張していたノエルとリアムの関係はどうなったのだろう?映画の最後には、笑い合いながら共にインタビューを受ける彼らの姿を見ることができる。その中身は観ていただくとして、劇中でノエルは「大事なのはWe(=俺たち)だ」と語る。これは“I(=俺)”ではないということ。さらにいえば、この”We”にはバンドのメンバーだけでなくファンも含まれる。「シャンペン・スーパーノヴァ」をプレイする前に、オーディエンスに向かってリアムが語った「バンドを復活させてくれて、ありがとう」というMCに対して劇場内で大きな拍手が起こったが、本作がオアシスとファンの共同体的な世界観に立脚していることを思えば、それも当然だろう。

「東京公演の映像がなかったのは残念」という声もあった一方、上映後の観客の表情は満足げ。カーディフやマンチェスターの公演にも足を運んだという30代の男性は「せっかくの応援上映なので全曲歌いました。『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』は周りでも多くの人が歌っていたので盛り上がりました」と振り返る。

折しもオアシスは2027年のワールドツアーを発表。その日程に日本はいまのところ含まれていないが、キャリアを通じて12度も来日ツアーを行ってきた彼らのことだから、今後発表される可能性も決して低くない。奇跡と呼びたい瞬間を収めたこの映画を、じっくりと何度も味わって、今後への期待を高めてみてはどうだろう。


取材・文/相馬学

■オアシス<ディスプレイ&フォトスポット>
会場:109シネマズプレミアム新宿 9階メインラウンジ
日時:2026年9月10日~終了日未定
※9階メインラウンジには、当日上映をご鑑賞の方のみがご入場いただけます。
※期間中、イベント開催などに合わせて展示の一部が移設されている場合がございます。
詳細は、109シネマズプレミアム新宿公式サイトをご確認ください。

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