綾瀬はるかが打ち破りたいのは「“いつか使うかも”の壁」映画『ファーストボイス』完成披露試写会ではバック紙を突き破ってド派手に登場!

綾瀬はるかが打ち破りたいのは「“いつか使うかも”の壁」映画『ファーストボイス』完成披露試写会ではバック紙を突き破ってド派手に登場!

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映画『ファーストボイス』(10月2日公開)の完成披露試写会が9月13日、ユナイテッド・シネマ豊洲にて開催され、綾瀬はるか、ファーストサマーウイカ、松本穂香、工藤阿須加、水川かたまり(空気階段)、木村多江、前田哲監督が登壇した。

【作成中】力強く壁を突き破って登場した綾瀬はるか、ファーストサマーウイカ、松本穂香。うまく破れずに笑いが止まらない様子だった
【作成中】力強く壁を突き破って登場した綾瀬はるか、ファーストサマーウイカ、松本穂香。うまく破れずに笑いが止まらない様子だった

本作は、100%負けると言われた前代未聞の“ハラスメント裁判”に挑んだ、型破りな弁護士たちの実話に着想を得た物語。舞台はディスコでミラーボールが煌めき、日本が好景気に沸いたバブル経済絶頂期の1989年。当時、女性は結婚までの“腰掛け”として働く存在だと多くの人が思い込んでいた時代だった。

綾瀬が主演を務め、お金にならない案件ばかり引き受けてしまうお人好しでありながら、信念を胸に立ち上がる弁護士の朝日道子を演じている。ウイカは職場で理不尽な嫌がらせを受け、大好きな仕事を奪われてしまい、会社と上司を相手に提訴をしたいと朝日のものを訪れる女性・恵を、松本は新人弁護士の栞を演じている。さらに、朝日の信念に共感し一緒に立ち上がる弁護士の宮本由莉子役で木村が、恵が務めていた出版社の広告クライアントで被告側の証人として出廷する小松貴教役で工藤が、恵がかつて務めていた出版社の上司、澤口役で水川が出演している。

お金にならない案件ばかりを受けてしまうお人好しの弁護士、朝日道子役の綾瀬はるか
お金にならない案件ばかりを受けてしまうお人好しの弁護士、朝日道子役の綾瀬はるか

MCの呼び込みで、ステージ上に設置されたバック紙を突き破って姿を見せた綾瀬、ウイカ、松本。キャラクターをイメージした衣装をまとい、力強く壁を打ち破っての登場となった。鮮やかな赤のジャケット姿の綾瀬は「バブル時代の雰囲気を取り入れつつ、いまの感じも取り入れつつ、いい感じのところを探って…」と衣装のポイントを解説。「劇中でもポスターでも赤のボディコンスーツを着ている」と話した綾瀬は「着ると、洋服からもらうエネルギーがすごいあるなと思っています。今日もみなさんに実際にその時代を感じていただきたく、着てまいりました」と姿勢を正すと、会場から大きな拍手が湧き起こる。

会社と上司を相手に提訴をしたいと朝日のもとを訪れる女性、恵役のファーストサマーウイカ
会社と上司を相手に提訴をしたいと朝日のもとを訪れる女性、恵役のファーストサマーウイカ

ウイカは役作りとして、裁判のシーンの空気感が想像つかなかったため、実際に傍聴にも足を運んだそうで「その場の空気、そこにいる人まとう雰囲気を体で感じて、少しでも現場に持っていけたらという想いで勉強させていただきました」と明かす。黄色の衣装も含めて「ビジュアルに関しては、普段とそんな変わらず…」と笑顔を見せたウイカは「色をこれでもかってくらい、てんこ盛りにさせていただいて。まずは見た目から作っていくというところも、この作品では大事なところだったので、そういったいろいろな力を借りて、役に活かせたらと思っておりました」と役との向き合い方を振り返った。

新人弁護士の栞役の松本穂香は恵の訴えに対し、「勝ち目がない」と反対する
新人弁護士の栞役の松本穂香は恵の訴えに対し、「勝ち目がない」と反対する

松本は「頂いた資料を読ませていただいた」としたうえで、「少し昔の話ではあるのですが、やっぱりいまもそういうハラスメント問題はたくさんあるなかで、いま、この映画をやる意味だったり、そういうものを考えながら撮影に挑ませていただきました」と撮影に臨んだ際の心境に触れていた。

朝日の信念に共感し、一緒に立ち上がる宮本由莉子役の木村多江
朝日の信念に共感し、一緒に立ち上がる宮本由莉子役の木村多江

工藤と水川は被告と被告側の立場として女性弁護団と対峙するという役どころ。木村は女性弁護団の一人に扮している。「難しい役回りを演じるうえで意識したこと」を質問された工藤は、「撮影が終わって帰る時には、運転をしながらなんか、ドーンと…」と胸のあたりに拳を置いて、ずっしりと重いものを感じていたと語る。「なんか今日はちょっと疲れたな…」とため息をついてしまうくらい「みなさんがすごくリアルなお芝居で。女性を怒らせてはいけないと思った次第でございます」と少し遠慮気味に語っていた。裁判シーンを振り返った水川は「何日間かホテルに宿泊して、撮影現場を行ったり来たり。1日中裁判のシーンの撮影で、ずっと被告人席に座っていると、本当に悪いことをしたんじゃないかなという気分になってきて…」とぐったりとした様子で話し、「ホテルに帰ってからはちょっと癒しが欲しいと思って、YouTubeでコビトカバの映像ばかり観ていました」と笑いを誘っていた。

恵がかつて勤めていた出版社・担当雑誌の編集長、澤口裕人を演じた水川かたまり
恵がかつて勤めていた出版社・担当雑誌の編集長、澤口裕人を演じた水川かたまり

木村は「実際にいらした方から着想を得ている役なので、いろいろと調べたのですが、調べれば調べるほど腹が立ち、台本を読めば読むほど、腹が立ち。現場で2人(工藤と水川)を見るとまた腹が立って…。それほどお2人がいいお芝居をされていました」と絶賛。「そういう気持ちもありつつ…」と続けた木村は「女性弁護団のほうは、女子校のようにベラベラずっと喋っていて。監督が何回も『もう、みなさんやりますよ!』とおっしゃって。何回も怒られながらも、おしゃべりが止まらない楽しい感じがあって。憎らしい感じもあって、結構すてきな現場でした」と和気あいあいとしながらもお芝居では感情が掻き立てられていたと話していた。

工藤阿須加演じる小松貴教は恵が勤めていた出版社の広告クライアントで、被告側の証人として出廷
工藤阿須加演じる小松貴教は恵が勤めていた出版社の広告クライアントで、被告側の証人として出廷

前田監督は「これまでも社会問題を何度か扱わせていただいている」とし、向き合い方はこれまでと変わらずだったとしながらも、「実際経験したという方もいらっしゃるわけなので観た人がどう感じるのか、どう思うのかっていうこと。まず観客の方がどう感じられるのかを一番に考えて…」と作品に込めた想いを伝えていた。

綾瀬が打ち破りたいのは「“いつか使うかも”の壁」
綾瀬が打ち破りたいのは「“いつか使うかも”の壁」

イベントでは作品のテーマである「一歩踏み出す勇気」にちなみ、登壇者が「未来のために打ち破りたい壁」を披露する「ファーストボイス宣言」を発表する場面も。綾瀬は「“いつか使うかも”の壁」だとし、洋服であれば、「昔から使っていてすごく気に入っている。でも昔のだからあまり着ていない。ときめきもないけれど、思い出もあるみたいな。そういうものです」と答え、「断捨離」と回答した工藤と「ほぼ同じです!」と微笑み合う場面もあった。

「ハラスメント」という社会的な難題を、スカッと痛快なエンターテインメントへと昇華させた前田哲監督
「ハラスメント」という社会的な難題を、スカッと痛快なエンターテインメントへと昇華させた前田哲監督

最後の挨拶で綾瀬は、「見えない大きな壁に奮闘していく人たちのお話です。その姿を観て、みなさんに勇気とか踏み出すことの大事さみたいなものを感じてもらえたらうれしいです!」と笑顔で呼びかけ、イベントを締めくくった。


取材・文/タナカシノブ

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