「ルーニー・テューンズ」新作ハイブリッド映画が“お蔵入り”から復活!『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』に迫る成績で北米2位デビュー

コラム

「ルーニー・テューンズ」新作ハイブリッド映画が“お蔵入り”から復活!『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』に迫る成績で北米2位デビュー

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先週末(8月28日から8月30日まで)の北米興収ランキングは、やはり『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(日本公開中)が首位をキープ。公開から5週連続でトップの座を守り抜いたのは『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』(25)以来ということになるが、例年ビッグタイトルが次々と公開されるサマーシーズン(5月〜8月)に限れば、『バービー』(23)や『ダークナイト』(08)の4週連続を抜いて今世紀最長だ。

5週連続No. 1を守り抜き、北米累計興収9億ドルが見えてきた『スパイダーマンBND』
5週連続No. 1を守り抜き、北米累計興収9億ドルが見えてきた『スパイダーマンBND』[c]Everett Collection/AFLO

週末3日間の興収は2251万3101ドルで、前週末対比は57.7%。公開5週目の週末興収としては歴代11位(限定公開からスタートして拡大公開に切り替えた作品を除けば9位)であり、上映劇場数が前週より328館(8%)減っていることを加味すれば、まだまだ安定した成績をキープしていると判断できよう。週末時点で累計興収は8億9182万1029ドル。少なくとも次週末までには史上2本目の北米興収9億ドルに到達していることだろう。

ちなみに全世界興収では、前回の当記事でお伝えした通り『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)を抜いて歴代3位に浮上。現在同2位の『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)までは4億6000万ドル以上の差があり、かつ同作はまもなく大規模な再上映が控えている。こちらではこれ以上の順位は見込めないが、それでも非常に立派な成績。あとは北米での新記録達成を待つことにしよう。

【写真を見る】無念の“お蔵入り”決定から3年…「ルーニー・テューンズ」映画おなじみの実写×ハイブリッドに熱烈な支持が
【写真を見る】無念の“お蔵入り”決定から3年…「ルーニー・テューンズ」映画おなじみの実写×ハイブリッドに熱烈な支持が[c]Everett Collection/AFLO

さて、そんな『スパイダーマンBND』に660万ドル差まで迫る成績で2位に初登場を果たしたのは、大人気アニメ「ルーニー・テューンズ」に登場するワイリー・コヨーテを主人公にした実写×アニメのハイブリッド映画『Coyote vs. Acme』。3575館で公開され、初日から3日間の興収は1591万4007ドル。前回の「ルーニー・テューンズ」のハイブリッド映画『スペース・プレイヤーズ』(21)のオープニング成績と比較すると半分程度だが、その前の『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』(03)を上回ることには成功。

元々は配信向けに作られた同作だったが、完成を迎えた2023年秋にワーナー・ブラザース・ディスカバリーの方針でお蔵入りが決定。関係者やファンからの抗議や嘆願が相次ぎ、複数のスタジオが配給権をめぐる入札に参加。その結果Ketchup Entertainmentが獲得し、実に3年越しで日の目を見ることに。そんな複雑な事情があるため損益分岐点は読みづらいが、製作費自体は少なくとも7000万ドルを超えており、Ketchup Entertainmentの獲得額は5000万ドル。プラス回収までの道のりはなかなか険しそうだが、観客からの作品の評価がすこぶる高いという救いがある。

リドリー・スコット監督の最新作『ラスト・サバイバー』は厳しい出足に!?
リドリー・スコット監督の最新作『ラスト・サバイバー』は厳しい出足に!?[c]Everett Collection/AFLO

一方でリドリー・スコット監督の最新作『ラスト・サバイバー』(日本公開中)は初日から3日間で興収770万9729ドルと厳しいスタートに。興行的に伸びずとも評価が安定しているのがリドリー・スコット映画の長所なのだが、批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価は40%と低迷。オープニング興収と評価の低さは『悪の法則』(13)に近いものがあるとはいえ、今作の制作費はその3倍近く。宣伝費などを含めれば1億ドルを超えていると思われ、かなり苦しい戦いになることが予想できる。


文/久保田 和馬

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