批評家が選ぶ、ジョー・ダンテ監督作品ランキング!『グレムリン』からホラーやコメディ、なんでもこなすエンタメ職人の“フレッシュ”10選
長編監督作はわずか十数本…伝説のコメディ映画が最高評価
もっとも高い評価を獲得したのは、青春コメディ映画『マチネー 土曜の午後はキッスで始まる』の93%フレッシュ。キューバ危機の不安に包まれた1960年代前半、フロリダの町にある映画館を舞台に、少年少女たちが繰り広げる大騒動を描いた物語だ。
随所にダンテのB級映画&カートゥーン愛が発揮されており、たとえば劇中に登場するアリ人間を描いた新作映画『MANT!』は、1950年代のB級ホラー映画をパロディした作品。ダンテが自らメガホンをとり、一本の独立した短編映画として単なる劇中劇にとどまらない完成度を誇っている。他にもクラシックホラーから、物語の舞台である1960年代当時のポップカルチャーまで、さまざまなオマージュが満載となっている。
あらゆるジャンルで才能を発揮してきたダンテの真骨頂ともいえるのは、やはり代表作である「グレムリン」シリーズだろう。ファンタジーでありながらも、主人公の青年ビリー(ザック・ギャリガン)を軸にした等身大のドラマがあり、ホラー要素もコメディ要素も巧みに融合。チャイナタウンの異国情緒あふれる雰囲気もあれば、アメリカ映画らしい造形も楽しむことができ、なによりギズモの愛らしさと、グレムリンの残忍さのギャップも冴え渡る。
まさにエンタメ映画に必要なエッセンスがここぞとばかりに詰めこまれた第1作の『グレムリン』は、北米公開時に公開年の興収ランキング第3位に入る大ヒットを記録し、86%フレッシュと批評家からも高評価を獲得。続く『グレムリン2 新種誕生』も71%フレッシュとまずまず。現在、第1作で脚本を担当したクリス・コロンバスのメガホンのもと、シリーズ第3作の製作が進行中。ダンテがそのクリエイティブに参加する予定はないようだが、注目せずにはいられない。
『マチネー』と『グレムリン』に次ぐ高評価を得たのは、2000年以降に手掛けた数少ない長編映画の一本である『ザ・ホール』の82%フレッシュ。田舎町に引っ越してきた兄弟が、新居の地下室にどこまでも続く深い穴を発見。その扉を開いたことをきっかけに、周囲で奇妙なできごとが起こるようになるという、ちょっぴりダークなファンタジースリラーだ。日本では劇場公開なかったが、当時流行していた3Dで作られた力作であり、1980年代の冒険映画を想起させる佳作に仕上がっている。
他にも長編監督デビュー作となった『ハリウッド・ブルバード』や、キャリア初期を代表するホラー作品である『ピラニア』や『ハウリング』、さらにはSFコメディの『インナー・スペース』など、軒並み安定した評価を獲得。もっとも、これまで50年間のキャリアで手掛けた長編映画はわずかに十数本と少なく、近年はテレビ作品に活躍の場を移しており新作長編映画はもう10年以上も発表していない。
今年2026年に80歳を迎えるダンテ。2024年には、師であるコーマンと久々にタッグを組んで名作B級ホラー『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(60)をリブートする計画があると報じられたが、その直後にコーマンは死去。現在の進捗状況は明らかになっていない。IMDbによれば他にもいくつかの新作映画の開発を進めているようで、またユニークな長編映画で世界中を楽しませてくれることに期待したい。
なお、2026年9月11日(金)~13日(日)に東京ドームシティのプリズムホールにて開催される「東京ホラー特区!!2026」では、『グレムリン』で主人公ビリー役を演じたザック・ギャリガン、さらに『グレムリン2』に実際に出演したギズモの人形と共に、なんとジョー・ダンテが来日。ステージ登壇のほか、サインorセルフィー会、撮影会も実施される予定だ。ぜひこの機会に参加してみてほしい。
文/久保田 和馬
■開催日:2026年9月11日(金)~13日(日)
■時間:9月11日(金)11:30~19:00、12日(土)10:30~19:00、13日(日)10:30~18:00 ※最終入場は閉館の30分前まで
■場所:プリズムホール(東京ドームシティ)
■料金:
・入場券(日時指定)
一 般 前売券3,800円/当日券4,300円
中高生 前売券2,200円/当日券2,700円
・3DAYチケット(先行入場可能、前売のみ)12,000円
※先行入場 9月11日(金)11:00~11:30、12日(土)・13日(日)10:00~10:30
セブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあ、楽天チケット、チケットペイ、スタイルオンビデオにて販売中
■主催:東京ホラー特区!!2026実行委員会
■公式サイト:https://www.event-td.com/horror-tokk/
■公式X:https://x.com/tokyohorrortokk
■お客様からのお問い合わせ先:東京ドームシティ わくわくダイヤル TEL 03-5800-9999 (受付:10:00~17:00)
<主な内容>
・「日本ホラーゲーム大賞2026 produced by 百室」、「東京ホラー特区‼︎インディーホラーゲーム大賞」同時開催
・ホラーグッズの物販や体験ブース
・豪華ゲストやクリエイターらによるステージでのトークイベント
・豪華ゲストによる撮影会、サイン会 など
※内容が変更になる場合がございます。最新の状況は、公式サイトをご確認ください。
※記載の価格はすべて税込です。
