坂口健太郎「すごい!」倉⽥瑛茉がサプライズ登場&『私はあなたを知らない、』海外公開決定を発表

坂口健太郎「すごい!」倉⽥瑛茉がサプライズ登場&『私はあなたを知らない、』海外公開決定を発表

映画『私はあなたを知らない、』の初日舞台挨拶が8月28日に新宿ピカデリーで行われ、坂口健太郎、早瀬憩、堀田真由、中野量太監督が出席。登壇者、観客にもサプライズで倉⽥瑛茉も駆けつけ、会場を盛り上げた。

【写真を見る】坂口健太郎、倉⽥瑛茉の登場に笑顔!優しく頭をなでた
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本作は、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)の中野監督が10年ぶりに完全オリジナル脚本でメガホンをとった日仏共同製作のヒューマンサスペンス。“母を殺した男”と“被害者の娘”という、本来交わるはずのない2人の運命をサスペンス形式で映しだす。

中野量太監督「とても幸せ」と感無量
中野量太監督「とても幸せ」と感無量

上映後の会場で、万雷の拍手を浴びながら登壇したキャストと監督。「5年かかってやっと今日を迎えることができました」とこれまでの道のりを噛み締めた中野監督は、「脚本からはじまり、キャスティングがあって、この3人と出会って、この作品をつくりあげました。皆さんも“この役は、この3人しかないな”と思いながら観たと思います。監督自身もこの役は、この3人しかいないなと思える。それはとても幸せなことです。この舞台にこうして立てていることが、幸せ」と感無量の面持ちを見せた。

破滅へと向かっていく主人公を演じた坂口健太郎
破滅へと向かっていく主人公を演じた坂口健太郎

主演の坂口は、狂おしいまでに“家族”という幸せの形を追い求め、破滅へと向かっていく主人公・西山夕平を演じた。坂口が「いかがでしたか?」と語りかけると、観客からは「めちゃくちゃよかった!」「名作!」と熱い反応が寄せられた。

「人生観を変えてもらった」と語った早瀬憩
「人生観を変えてもらった」と語った早瀬憩

坂口は「こういう拍手は本当に幸せ」と笑顔を浮かべつつ、関係者による最初の試写を観た時に「監督に『すごいものができましたね』と感想を言った」と告白。「自分が夕平を演じていながらも、消化ができなかった。もうちょっといろいろなことを考えたいなと思った。考えさせてくれる作品だなと思った。僕は読後感がすっきりと爽快なものよりは、自分のなかで考えさせてくれる時間のあるものが好き」と深く向き合える作品だと、その魅力を語る。夕平が想いを寄せるシングルマザー、紗月(堀田)の娘で、後に運命を大きく動かすヒロインの朝子を演じた早瀬は、「人生観を変えてもらった作品」と坂口の言葉に共鳴。朝子を何不自由なく育てようと懸命に生きる母親・紗月役の堀田も「とにかくすばらしい映画。愛や幸せなど、正解のない問いについてじっくりと考えさせられる作品」だと力を込めた。

朝子を何不自由なく育てようと懸命に生きる母親・紗月役の堀田真由
朝子を何不自由なく育てようと懸命に生きる母親・紗月役の堀田真由

ディスカッションを重ねつつ、キャストと監督が信頼関係を築きながら映画づくりに臨んだ。「撮影中に幸せを感じた瞬間」についてフリップに書いて発表することになると、坂口は「任せますの一言」と回答。

中野量太監督との“信頼関係”に感慨「任せます」の一言に気合い
中野量太監督との“信頼関係”に感慨「任せます」の一言に気合い

「撮影の後半では、監督がほんの時々『このシーンは坂口さんに任せますね』と言ってくださる時があった。ある意味、信頼関係が構築できたからいただけた言葉。その分、僕も気合いが入った。監督が期待している、ワンカットにしたいと思った。いままで積み重ねたものが、ちゃんと夕平になれた証なのかなと思った」としみじみと語る。フリップに「表情」と書いた中野監督は、「“この表情を撮れた!”という時が本当に幸せ。夕平だと、最後の面会の長回しのシーン。編集をしながら、この顔は絶対にワンカットで行ったほうがいいなと思った。この映画をすべて語ってくれていると思った。この表情を撮れた時は、本当に幸せだなと思いました」と熱っぽく振り返ると、坂口は「うれしいなあ」と目尻を下げながら、「対面でいてくれる役者さんが、本当にいいものを見せてくれて。そこに監督の演出が加わって、生まれるもの。それを今回、すごく感じた」と化学反応を実感したことを明かした。

倉⽥瑛茉がサプライズで登場!
倉⽥瑛茉がサプライズで登場!

またこの日は、幼いころの朝子を演じた倉田がサプライズで登場。初日のお祝いとして、劇中で重要なモチーフとなるサボテンの形をしたバルーンを贈呈した。ステージ上や会場が大いに沸き立つなか、倉田は「公開、おめでとうございます」とニッコリ。「カードを読んでください」と、バルーンについたカードを読むよう坂口に促した。坂口が手に取ったカードに書かれていたのは、「祝、『私はあなたを知らない、』。フランス、韓国、台湾で公開が決定しました!」という海外公開決定の知らせ。会場から拍手が起こると、坂口は「すごい、すごい!」と歓喜していた。

幼少期の朝子を演じる倉田瑛茉
幼少期の朝子を演じる倉田瑛茉

キャストと監督の温かな関係性が随所に感じられる、和やかな舞台挨拶となったこの日。中野監督は「『湯を沸かすほどの熱い愛』でデビューをして、10年ぶりのオリジナル。やっとオリジナルを撮ることができた。自分のなかのものを100パーセント出し切らないと、オリジナルは作れない。それを商業ベースで作るのは、難しいこと。でも10年、皆さんの信頼を得て、やっとこの舞台にオリジナルで戻ってこられた。とても感慨深いし、10年やってきたいまの僕が出せるものはすべて出し切った。僕のなかの最高傑作になってくれていたらいいなと思います」と本作に込めた想いを吐露。「よくエゴサーチをしている」という坂口は、「皆さんの感想を教えていただけたらうれしい。初日の幕が開けたら、映画はお客様のものになる。この作品は、まだ小さな芽だと思っています。この作品に水をあげて、大木、大きな幹にしていっていただけたらうれしいなと思います」と願い、会場から拍手を浴びていた。


取材・文/成田おり枝

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