『私はあなたを知らない、』坂口健太郎×中野量太監督のインタビュー映像!ブラックマヨネーズの吉田ら著名人23人から絶賛コメントが到着
坂口健太郎主演、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)以来、10年ぶりの完全オリジナル脚本となる中野量太が監督を務める映画『私はあなたを知らない、』が8月28日(金)に公開される。このたび、本作の“見どころ”を語る坂口と中野監督のインタビュー映像と、ブラックマヨネーズの吉田敬ほか、総勢23名の絶賛コメントが到着した。
西山夕平(坂口)は天涯孤独の身。粛々と働き、自分のなかで決められたルーティンで生活をし、たった一人のその環境を寂しいとも感じずに生きてきた。職場にやってきた新しいパート職員の紗月(堀田真由)と出会うまでは。彼女と出会い、生きる喜びを得て夕平の毎日は輝いていった。そしてある日、紗月から5歳の娘、朝子を紹介される。彼女は実はシングルマザーだった。紗月と朝子との生活からこれまで知らなかった“家族”という幸せの形を知り、夕平の心を開放していくなか、事件が起こる。
今回公開されたインタビュー映像では、坂口が初めて脚本を読んだ際の印象や、中野監督が「人を殺める」という題材に挑んだ理由、さらに完成した作品を観た坂口が「超名作」と語った魅力や理由が明かされた。
本作で初タッグを組んだ坂口と中野監督。撮影の約1年前に初めて顔をあわせた2人だが、坂口が脚本を読んだ際に感じたのは、登場人物の感情を真正面から描く中野監督の“生々しさ”だったという。坂口は「まだ監督とお会いする前までは、繊細な方だと思っていたんです。文学的ともちょっと違うんですけど、感情を書ける、気恥ずかしいことも書ける生々しさを感じた」と振り返る。
なかでも印象に残っているのが、夕平が遊園地で幼い朝子と過ごすシーン。「こんなに頑張っているんだよ。こんなに君のために」と尽くした相手からの心無い反応に、ほんの少し心に“黒いもの”が浮かんでくる瞬間を「すごく理解できる」と語る坂口。しかし、「それを本に落とし込むことって、弱点というか、自分の恥ずかしい部分を書くこと」だと感じたという。そんな感情まで真正面から脚本に描きだした中野監督に、坂口は生々しさを感じたと明かす。
一方、中野監督が坂口に抱いていた最初の印象は「繊細なイメージ」。ところが実際に会ってみると、「体育会系のお兄さんだった」と笑いながら告白。「めちゃくちゃ明るい人で、めちゃくちゃ人のことをちゃんと見てくれている」と、意外!?な一面を明かした。「芝居をしていくと、僕が求めていた部分はやはりきちんとあって、そこをうまく出してくれて、俳優って面白いな、と思った」と坂口を絶賛した。
10年ぶりに完全オリジナル脚本に挑んだ中野監督が本作で真正面から向き合ったのは、「人を殺める」という重い題材だ。「(映画の題材として)人を殺めるっていうことを僕はずっと避けていて、それは難しかった。やるんであれば、その人の気持ちをとことん突き詰めたいタイプだから」と語る中野監督。主人公が人を殺めるとしたら「じゃあ、なぜ彼は」と考え続けたものの、なかなか答えを出すことができず、題材を長く抱えながらも手を付けられなかったという。しかし、これまで数々の作品で“家族”を描いてきた中野監督は、簡単に人の命が失われていく社会情勢を目にするなかで、「1人の命が殺められたことで、一体なにが起きるかってことをとことん丁寧に描いてやろう」と、本作への挑戦を決意。「それがいまの時代に対しての僕のメッセージになるかな、と思って」と、その思いを明かしている。
1人の命が失われた後に、残された人々はどう生きていくのか。人を愛すること、家族を求めること、そしてその愛が時に人を追い詰めてしまうこと。中野監督が長年描き続けてきた“家族”というテーマを、サスペンスという新たなアプローチで描きだす。
完成した本作を観た坂口は、開口一番「超名作!」とコメント。物語について「すごく狭い世界の話」だと表現しながらも、夕平、紗月、朝子という限られた関係性のなかに「無限が広がっている」と語る。夕平を演じるうえでは、「ある意味、夕平のことを僕は100%理解しないようにしようみたいなところもあった」としながら、「ただ100%共感はしていたい」と考えていたことを振り返る。夕平の選択そのものが肯定されるわけではない。それでも「彼がどう思って、生きて、決断したのかってところは本当に丁寧に出したい」と向き合った。
そして坂口が本作について強く感じたのが、「何度も観たい」という思いだった。「面白かったからもう一回観たいなっていうよりは、本当の彼の心の底にあるものというか、彼のことから読み取りたくなるものが映画のなかにたくさんあった」と語る坂口。「なんで彼はああいう選択をとったんだろうっていうことが分からないというか、そこがぼやけている方が思い出すんですよ」。さらに、「僕が来年観ても全然気持ちが変わると思うし、10年後に観てもまだまだ夕平のことを知りたくなる映画」と、本作が1度観て終わる作品ではなく、観るたびに新たな感情や問いを呼び起こす映画であることを明かしている。
この言葉を受け、中野監督も「正しい正しくないということではなくて…」と応じ、「共感はして演じるけど、でも本当に決して正しい行為かって言われたらそうじゃないかもしれない」とコメント。登場人物たちの選択を一方的に肯定するのではなく、それぞれの思いに寄り添いながら、その先にあるものを観客へ委ねる。
「人を殺める」という題材を扱いながらも、本作は重たいだけのサスペンスではない。中野監督は、試写を観た知人から「人間味あふれた、ユーモアあふれるサスペンス」と言われたことを明かし、「普通の、ただのサスペンスでは全然ない」と語る。これまで描いてきた“家族とは、なにか”というテーマに優しく触れながら、サスペンスとしての見どころも盛り込んだ作品だ。
坂口も、これまで本作を観た知人から「自分なりの感想を伝えたい」という連絡をもらうことが多く驚いたと明かす。「男性女性、年齢、環境を問わず、その人が観てくれる瞬間に一番届く映画だと思っている」と語りながらも、特定の答えを求めるのではなく、「その瞬間を見て、1個この作品のなにか雫みたいなものがきっと見てくれた方の心に残る」映画体験になれば、と期待を寄せる。
また、8月29日(土)、8月30日(日)開催の中野監督が登壇するティーチイン付き上映に、オーディションで朝子役に抜擢された早瀬憩、中野組に久々の参加となった町村弁護士役の滝藤賢一がそれぞれ登壇決定だ。
さらに、本作をいち早く鑑賞した著名人から、作品に込められた“愛”や“家族”についての絶賛コメントが到着。中野監督の高校時代の同級生であるブラマヨの吉田をはじめ『湯を沸かすほどの熱い愛』に感銘を受けた芸人、そして作家、エッセイストら23名が、それぞれの視点から本作の魅力を語った。
孤独な青年はなぜ愛する人を殺めてしまったのか?そして、時を超えて明らかになるあの日の真実とは?ぜひ劇場で見届けてほしい。
