激カワへそ天わんこにおじ声おしゃべりドッグも!終末の世界を一緒にサバイブしたい映画犬を集めてみた
モンスターにも立ち向かう『ラブ&モンスターズ』の恩犬ボーイ
Netflixで2021年に配信された『ラブ&モンスターズ』も文明が崩壊した世界をイヌと共にサバイブしていく1作。迫り来る小惑星をミサイルで迎撃した結果、科学物質が降り注ぎ、生き物が巨大なモンスターと化した地球を舞台に、地下に籠り続けていた主人公ジョエル(ディラン・オブライエン)が約130km離れた恋人に会いに行く決死の旅路を描いたサバイバルSFだ。
その道すがら出会い、共に旅をすることになるのが、飼い主を探し続ける健気なイヌ、ボーイだ。巨大ガエルから命を救ってくれた“恩犬”ボーイは、不安なジョエルの話し相手となるうえ、餌を捕まえてきたり、危機を察知したりとなにかとデキる子。さらにビビリなジョエルの覚醒を促したり、時には喧嘩別れもしたりと、単なる癒やし役にとどまらず、ストーリーテリングにも大きな役割を果たした。
人間嫌いに愛される『フィンチ』グッドイヤー
トム・ハンクス主演の『フィンチ』(21)は、終末×イヌ×ロボットという異色の組み合わせが楽しめるSF。太陽フレアの影響により荒廃した地球で、愛犬グッドイヤーと暮らす孤独なロボット技師のフィンチ(ハンクス)が、自らが作ったロボットのジェフと共に安心して暮らせる新たな家を見つける旅に出るというものだ。
世紀末で残酷となった人間を信用できないフィンチにとって、唯一心を許せる大切な存在がイヌのグッドイヤー。一緒にテーブルで食事をしたり、しきりに話しかけるフィンチ。その溺愛ぶりは放射能に侵される自分の死後もイヌを守るためにロボットのジェフを作るほどだ。フィンチの愛に応える一方、ジェフに対し初めは警戒心を見せるグッドイヤーだったが、徐々に心を開いていく。イヌの存在が物語の中心となっている1作だ。
主人公をつなぎ止める『ラスト・サバイバー』のジャスパー
そしてピーター・ヘラーのディストピア小説を巨匠リドリー・スコットが映画化した『ラスト・サバイバー』でも、飛行機乗りの主人公が、世界の終わりを生き延びようとする姿が描かれる。
パンデミックにより人類の90%が死滅し、人間性を失った生存者たちが殺し合いを繰り広げる世界。パイロットのヒッグ(ジェイコブ・エロルディ)は、元軍人のバングリー(ジョシュ・ブローリン)と共同戦線を張り、熾烈な世界を生き延びてきた。ある日、セスナでの偵察中、無線に“謎の声”が届き、失われた日常を求めるヒッグは声に導かれるように、その声の発信地へと飛び立つのだが…。
世界に絶望するヒッグの支えとなっているのが愛犬のジャスパー。セスナの横にちょこんと座り、着陸時に揺れても文句一つ言わず、釣りでは逃げられた魚を追って川に入っていく超いい子。夜はヒッグと一緒に星座を眺めながら寝ることが習慣になっているなど、ひと時もそばを離れない相棒だ。
動物のように生きるしかない残酷な世界を生きるヒッグにとって、ジャスパーは人間らしく生きていた頃を思い出させる“過去とのつながり”であり、人間へとつなぎ止めてくれる存在。様々な角度からヒッグを人間たらしめる重要な役割を担っている。
文明が崩壊し、人間同士のつながりさえ失われてしまった終末の世界。そんな極限状態だからこそ、ただそばにいてくれるイヌの存在は大きな意味を持つ。生き残るための相棒であり、孤独を埋める友でもある。終末という特殊な状況でもかわいく、勇ましく、賢い姿も見せてくれるワンちゃんたちの活躍をこれらの作品で堪能してほしい。
文/サンクレイオ翼
