国際派俳優、國村隼「いい意味で恐ろしい作品」リドリー・スコット監督最新作『ラスト・サバイバー』への思いを語る特別映像
『ブレードランナー』(82)や「エイリアン」シリーズを手がけるリドリー・スコットの監督最新作『ラスト・サバイバー』(8月28日公開)から國村隼が出演する特別映像が到着した。
本作は“史上最高のディストピア小説”の一つとも称されるピーター・ヘラーのベストセラー小説「ラスト・サバイバー(原題THE DOG STARS)」を映像化したディストピア・サバイバルムービー。主演を務めるのはギレルモ・デル・トロの『フランケンシュタイン』(25)で、第98回アカデミー賞の助演男優賞に初ノミネートもされた俳優ジェイコブ・エロルディ。絶望が広がる終末世界で、わずかな希望を追い求める物語を活写する。
本作の舞台となるのは謎のパンデミックで人口の大半が死滅し、人間性を失った“狂った生き残りたち”が奪い合い殺し合う荒廃した世界。愛犬と亡き妻の記憶を拠り所に生き延びていたパイロットのヒッグが、無線に届いた謎の声に導かれ、終末世界にまだ残されているかもしれない希望を求めて、未知の空へと飛び立つ。
このたび解禁となったのは、日本のみならず香港、韓国、ハリウッドなど各国の映画に数多く出演してきた“国際派俳優”國村隼が出演する特別映像。國村の映画出演2作目となったハリウッド映画『ブラック・レイン』(89)は、スコットの監督作。マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、松田優作ら日米の豪華俳優陣を迎え製作された名作で、國村は松田演じる佐藤の手下、吉本役に抜擢されていた。この作品が國村のハリウッドデビュー作となり、スコットとの現場でのやりとりを通して”自身も一生映画俳優として生きていこう”と決意するターニングポイントになったという。
特別映像では、恩人であるスコットの最新作『ラスト・サバイバー』について國村が「世界の終わりなんですよ。残酷で、絶望しかないのに美しいと感じました。人の弱さ、醜さ、強さ、優しさ。絶対にあきらめない人たちの姿に胸を打たれました」と語る様子が映しだされていて、極限の状況下でも決して絶望だけでは終わらず、希望も描かれているスコットならではの深い人間ドラマに期待が高まる内容となっている。
あわせて、國村が『ラスト・サバイバー』の魅力やスコットとの貴重なエピソードを語るインタビューコメントも到着。映画を観て深く感銘を受けたと言う國村は、作品について「単にパワフルということではなくて、彼(スコット)のイマジネーション、映画での表現みたいなことの幅、奥行き、全てが厚みを増して、すごい作品撮ったなぁと改めて思いました」と語る。続けて『ブラック・レイン』撮影時のスコットの印象について聞かれると「“役者というものは現場でどうあるべきか”を教えてくれたのがリドリー・スコット」と、映画出演2作品目の國村にとって、現場で様々なことを教わり『ブラック・レイン』への出演が大きなターニングポイントとなったことを語った。
さらに、スコット特有の地面やセットをあらかじめ「水で濡らす」ことで光を乱反射させ、ネオンや照明を映えさせて圧倒的な映像美を生みだす演出手法についても言及。「ウェットダウンして下を濡らして、あとスモークをガンガンに炊いて、ライトはすごく暗い(現場だった)」「カメラが4台あり、俳優から見えないところにカメラがあった」といった、スコットならではの世界観を作り上げる特殊な撮影現場を振り返った。また1カットで7テイクほど撮るという日本とは異なる撮影方法についても語り、特に印象的なものとして、テイク数がかさむなかでのスコットとのやり取りを挙げた。4テイクほど撮影していくなかで「クニ(國村)、4テイクいままでに撮ったけど、全部同じパフォーマンスをしてないか」「次のテイクは全く違うイメージで見せてくれ」とスコットから言われた國村。その後、共演者の松田とも話をしているなかで、テイクを重ねる理由は「お客さんに観てもらう“ピース”」を作っているのだと教わったという。これらのやり取りを通してスコットは、役者として現場でどのような動きをするべきかを教えてくれた「お師匠さん」のような存在だと語った。
『ブラック・レイン』出演を機に「映像でしっかりパフォーマンスできる俳優になりたい」と、映画の世界でやっていくことを決めたとも振り返った國村。また『ラスト・サバイバー』の作品にちなみ「これまでの人生で“これぞサバイバル”だった体験」を聞かれ「橋の上から飛び降りる」という体を張ったエピソードも披露した。
映画界を支える名優もその内容に太鼓判を押す本作。巨匠が描きだす究極のサバイバル劇をスクリーンで見届けて!
文/サンクレイオ翼
