岡田将生&玄理も参戦した「殺し屋たちの店2」の韓国撮影現場へ潜入!イ・ドンウクら豪華キャスト&スタッフが明かすスケールアップの舞台裏
韓国のトップクリエイターが考えるK-コンテンツの強みとは
撮影見学が終わると、コンテナセットへ。そこはシーズン1で自宅兼武器倉庫をバビロンに破壊されたジンマンが、シーズン2で一時的にアジトにしている場所で、多数の銃が壁にかけられていた。さらに岡田演じるJが着る防護スーツやジンマンの普段着の衣装も飾られていた。衣装デザイナーのキム・ジユンによれば、「ストーリーがダークなため、衣装にはより多くの色を取り入れたいと考えました。また、本作には多種多様なキャラクターが登場するため、見た目が単調にならないよう、キャラクターごとにスタイルを変えていきました」とのこと。シーズン2では戦闘シーンだけでなく、バビロンから逃れたジアンの日常パートも増えるので、シーズン1とは異なる衣装の見せ方を工夫したそうだ。その奥には、ジンマンの宿敵ベイル(チョ・ハンソン)の顔を作成している3Dスキャナーが!この機械はジンマンと仲間たちがバビロンに潜入するエピソードに登場しているので、注目して観てほしい。
続いて「ジンバル」と呼ばれる装置の上に設置されたコンテナの内部に案内されると、イ・ソンフンプロデューサーの合図でジンバルが作動しグラグラとコンテナが左右に揺れ始め、立っているのもやっとな状態に!「ジンバル」はコンテナが車両で運ばれるシーンを再現するための装置であり、イ・ドンウクや岡田はこのグラグラとした状態のままでアクションをこなしたという。こうした厳しい条件下で俳優たちが撮影に取り組むことの大変さを身をもって体験することができ、ドンウクの「アクションシーンの撮影で最も重要なのは、スタントチームや共演者たちを信頼することだと思います。仲間たちが決して私を危険な目に遭わせたりしないと確信して、すべてのアクションシーンに臨んでいます」というコメントの真意を強く感じることができた。
イ・ソンフンプロデューサーの話では、シーズン2の制作は2024年8月にスタートし、2025年4月より撮影を開始、11月上旬に撮影終了予定(セットビジットツアー当時)だという。さらにプロダクションデザイナーのイ・ミギョンに話を聞くと、「プリプロダクションとセットデザインには、通常3~4ヶ月ほどかかります。実際のセット製作については、ここにあるセットだけでも約1ヶ月半かかりました。小道具やその他の細部の追加には、さらに2~3週間を要しました」と、相当のビッグプロジェクトであることがうかがえる。
制作開始から配信まで約2年、世界的にも大きな注目を集めた作品である本作のシーズン2を作るうえでどのようなことに重点を置いたのか。「MERRYCHRISTMAS」のユ・ジョンフンCEOは「どのような新しい物語が韓国の視聴者の心に響くかを模索することに重点を置いていました。そして、韓国の視聴者に支持される物語であれば、海外でも通用するという前提で進めました。海外の視聴者に届く最善の方法は、現地市場で成功できる作品を作ることだと思います」と、あくまでもまず韓国の視聴者に受け入れられる物語を意識したという。さらに、「重要なのは、世界観を広げることではなく、個々のキャラクターや出来事、エピソードに焦点を当てるのではなく、独自のユニバースを構築することだと考えています。そうすることで、そのユニバースからより幅広い物語が生まれ、将来的にはシリーズが様々な種類のコンテンツへと展開していく可能性が生まれるからです」と語ってくれた。シーズン2でQやJが人気になれば、彼ら姉弟が主人公のスピンオフの制作もありえるかもしれない。
さらに韓国ドラマをはじめとする「K-コンテンツ」がなぜ世界で注目を集めているのかと訊ねると、「リアリズムとファンタジーの間に独自の領域を切り拓いてきたからだと思います。K-コンテンツは突飛すぎず、かといってリアルすぎるわけでもない“現実に根ざした大胆な想像力”を持っていることが魅力です。『殺し屋たちの店』もまた、そのカテゴリーに当てはまると思います。世界中で成功を収めているK-コンテンツのジャンルを見てみると、それはアメリカ式のファンタジーと、個々のエピソードやキャラクターが牽引するリアリティ番組の中間的な位置を占めています」と、その理由を解説してくれた。確かに「ムービング」「メイド・イン・コリア」といった話題作も“現実に根ざした大胆な想像力”という点では共通し、多くのファンを獲得している。
