中島健人が『ラブ≠コメディ』で見せる“ケンティーらしさ”とは?「自分の映画」と語る先にある、自身の現在地
“360度全方位イケメン”と称される人気俳優が、嫌々引き受けた王道ラブコメでのアイドルとの共演をきっかけに、人生が大きく動いていく完全オリジナルのエンタテイメント作品、映画『ラブ≠コメディ』(7月3日公開)。情熱的な生き方と愛を真正面から描く本作は、仕事に本気で向き合う姿を映し出す“お仕事映画”としても楽しめる1本だ。
主人公の神崎麗司は、数々のラブコメ作品で主演を務めた人気俳優。30歳を目前にし、「ラブコメなんて、もうやりたくない!」という想いを抱え、重厚なドラマで俳優として評価されたいと考えている。しかし、届くオファーは、またしても王道ラブコメ。しかも、相手役はアイドルの南風美里だと知らされ、麗司は反発。ところが、美里との出会いが、仕事への向き合い方を見失いかけていた麗司の人生を少しずつ動かしていく。
主人公の毒舌“キラキラ王子”こと神崎麗司を演じるのは、長年“王子様”として絶大な支持を集めている中島健人。迷い、悩み、成長する“節目を迎えた俳優のリアル”を体現。さらに、本作の主題歌をはじめ、劇中ドラマで使用される楽曲を含め、合計3曲を中島自身が書き下ろした。演技、作詞作曲、パフォーマンスと、中島の多彩な才能が惜しみなく詰め込まれた映画に仕上がった。
「現場でもライブでもその場所で中心に立った時に一番大事なものって“熱意”」
脚本を読んだ最初の感想は「『俺、賞とれるし!』って思いました(笑)」とニヤリ。中島演じる麗司が「賞欲しい!」と叫ぶシーンがあるが、そこも含め「麗司が自分の気持ちを代弁してくれている部分もあるし、俺的にはクリアしているみたいなところもあるけれど、もうこれは中島健人の“伝記”みたいな映画として捉えてもらってもおもしろいと思っています」とセルフパロディとして受け止めてもらってもいいと語る。実際、ラストシーンをはじめ、中島自身がアイデアを出すことも多かったそうで、「ラストシーンはホン打ち(脚本の打ち合わせ)の時に提案したアイデアです」と明かした。
中島は、自身をイメージした役との距離感はどのように捉えていたのだろうか。「あまり深く考えずに演じることができて。きっと今後、こういう役をやることは多分ない。ここまでほぼ僕みたいなのってなかなかないから(笑)。だからこそ、全力でやるべきだと思いました」。
ラブコメとしてだけでなくお仕事映画としても楽しめる本作。「そこがこの映画のポイント。僕自身、仕事に向き合う時に“活力”を非常に大事にしています。現場でもライブでもその場所で中心に立った時に一番大事なものって“熱意”なんです。その熱意がチームのみんなに伝染して、ひとつになっていく。そのプロセスを個人的に非常に大切にしています。麗司も美里に鞭を入れられることによって、本来の自分を取り戻してチームを統率する。そしてひとつのドラマを作り上げていく。そのプロセスが自分と非常に似ていたし、劇中にあるチームみんなでの円陣は、僕のライブ前の円陣と空気感が全く一緒。円陣は最初から脚本にあったけれど、シーンごとに、俺だけど俺じゃない、俺じゃないけど俺、みたいにジグザグやっている感じでした」と、自身と重なる部分が多いだけに、演じながら自分と麗司を行ったり来たりしている感覚があったと説明した。
