『口に関するアンケート』板垣李光人が刺激を受けた、“初めて”のホラー映画「プレッシャーをやり甲斐に替えて」
「基本的にあまり余計なことは言わないようにしています(笑)」
そんな板垣に本作の裏テーマ“口は災いのもと”に絡めて、思わず口走って失敗した経験や発言する時に気をつけていることを聞いてみると「う~ん、基本的にあまり余計なことは言わないようにしています(笑)」と瞬時に返ってきた。
そして「もともと口数は少ないタイプですから」と念を押すと、「発言する時は日本語を綺麗に使いたい。こんなに美しい言葉が第一言語ですから、美しく使いたいと常々思っています」ときっぱり。板垣らしい、ささやかにして強いこだわりがうかがえた。
そこで、これまでの人生のなかで一番怖かった経験も聞いてみると「僕、数学が本当に苦手で」と今度は思いがけない答えが!「中学生のころとか、数学のテストを返される時が一番怖くて。できていないのはもちろんわかっているけれど、その現実を点数の形で突きつけられるのが本当に怖くて毎回憂鬱だったんです。だから、返してもらったらすぐに畳んで、見なかったことにしていました(笑)」。
そう言って、遠い日の苦い記憶と向き合いながら顔を歪める板垣に、申しわけないと思いながらも「では、これまで観たなかで、一番怖かったホラー映画は?」と畳みかけるように聞いてみた。すると、「えっ、なんだろうな~?」という言葉を挟んでから板垣は「怖かった作品で言ったらやっぱり(台湾ホラーの)『呪詛』かな」と明言する。
「怖さではあれがダントツです。今回の僕たちの映画にも川瀬(西山智樹/TAGRIGHT)と堀田(森愁斗/BUDDiiS)の自撮りの映像で進んでいくシーンがあるんですけど、こういうモキュメンタリーっぽい生々しい質感は怖いですね。『呪詛』にもそういうところがあったけれど、我々が生きている世界と映画のなかの世界の境界が曖昧になっていくあの感じはやっぱり怖い。『口に関するアンケート』の場合は、そこにさきほど話した人間のどうしようもなさみたいなもの絡んでくるし、臨場感のあるサウンドでその恐怖を増幅させている。それは映画館でしか味わえないものだし、上映時間も原作の短さに見合った89分というちょうどいい長さ。ホラーだからと言って臆せずに、小説と映画を交互に観て背筋さんの世界を考察し直してもらえたらうれしいです」。
取材・文/イソガイマサト
ジャケット¥273,900/シャツ¥136,400/Tシャツ¥100,100/パンツ¥149,600/シューズ¥162,800 すべてLOEWE
※価格は全て税込価格です。
<お問い合わせ先>
ロエベ ジャパン クライアントサービス(TEL:03-6215-6116)
