当初監督は別の人だった!?名探偵コナンとの意外な縁など『魔女の宅急便』をもっと好きになるトリビアたち
細部まで遊び心がたくさん!
●宮崎駿監督がチラッとカメオ出演している
観ている人を楽しませたい、というサービス精神が散りばめられているのもジブリ作品の魅力。本作でぜひチェックしてほしいのは、宮崎監督自身がちょこっと登場するシーンだ。白髪に白いヒゲの印象が強い監督だが、終盤、キキが飛行船にぶら下がったトンボを救出するクライマックスの場面で、キキを応援する群衆のなかにいるメガネの男性は制作当時まだ40代だった監督にそっくりだとか。このさりげないカメオ出演は本人の知らないまま、アニメーターがいたずら心で描いたとのこと。キキにデッキブラシを貸してくれたおじさんの後方右上にいる黒髪、大きな黒ぶちメガネの日本人風の男性を見つけてみて。
●『紅の豚』とつながりのあるキャラクターが登場している?
ファンの間で考察されているのが、本作に登場する老婦人の家の女中であるバーサと、『紅の豚』(92)に出てくる、あるキャラクターとの関係。『紅の豚』ではフィオの祖父が経営する飛行艇製造会社の工場で、臨時に雇われた親戚のおばあさん3人が紹介されるが、そのうちの一人の顔立ちがバーサに非常に似ているのだ。本作の時代設定は未定とはいえ、『紅の豚』の1920年代よりもずっとあとであることは間違いない。本作でもバーサは飛行船に夢中だという老婦人のセリフがある。キキと会ったバーサが「黒猫にホウキ…ほんとにひいばあちゃんの言ったとおりだわ」とつぶやき、廊下でこっそりとホウキに跨るお茶目な姿を見ると、バーサがフィオの子孫だったらいいなぁと思わずにはいられない。
ほかにも、キキの実家のベッドの上にトトロっぽいぬいぐるみが置いてあったり、キキがコリコの町でぶつかりそうになったバスの車体にアルファベットで“スタジオジブリ”と書かれていたりと、観ている人をニヤリとさせる“隠れジブリ”の要素がちらほら。一瞬映るだけなので、大きなスクリーンでしっかり探してみてほしい。
今回の4Kデジタルリマスター版は、先述のIMAX劇場に加え、7月3日(金)からは2週間限定で全国47都道府県116館で拡大上映。さらに本作では世界初となるDolby Cinema上映も11館で実施される。ジブリ初期の名作『魔女の宅急便』を、高精細で色鮮やかな映像とクリアかつパワフルな音響で体感できる貴重な機会、ぜひお見逃しなく!
文/石塚圭子
※宮崎駿の「崎」は「たつさき」が正式表記
