二宮和也「好きなものを信じること」 “シークレットシネマ”に込めた映画愛と名監督たちの教え

二宮和也「好きなものを信じること」 “シークレットシネマ”に込めた映画愛と名監督たちの教え

「自分の出演作は、公開時にお客さんと一緒に観ることが多いです」

二宮にとって映画館は楽しい場所だと感じた原体験は、「小さなころに、よく映画館に行っていた記憶」だという。

初めて映画館で観たのは、「東映まんがまつりのアニメの2本立てだったと思う」と記憶を蘇らせながら、「小さいころはよく映画館に行っていました。当時はまだ指定席ではなく、子どもたちも通路の階段に座ったりして『ドラゴンボール』を観る…みたいな」とにっこり。「いま思うと、親が休める時間だったのかなという気もしていて。夏休みならば映画館は涼しいし、映画を観ている間は子どもたちもそこにずっと座っているから。親としては助かったんじゃないかな。まあなんであれ、本人は楽しんでいましたけれど」と少年時代を懐かしむ。

【写真を見る】二宮和也、自分の出演作は「お客さんと一緒に観ることが多い」撮り下ろし写真もたっぷり掲載!
【写真を見る】二宮和也、自分の出演作は「お客さんと一緒に観ることが多い」撮り下ろし写真もたっぷり掲載!スタイリスト/福田春美、ヘアメイク/金山貴成

ここ数年で考えても、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)にて不当に抑留され捕虜となりながらも、生きることへの希望を捨てなかった山本幡男の壮絶な半生を描く映画『ラーゲリより愛を込めて』(22)で第46回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を受賞、累計販売本数200万本超の世界的大ヒットを記録したゲームを実写映画化した『8番出口』(25)が世界的ヒットを果たすなど、二宮は映画界でもひときわ鮮烈な存在感を発揮している。自身の出演作を映画館で観客と一緒に楽しむことはあるのだろうか?

すると二宮は「お客さんと一緒に観ることは多いですね。多いというか、ほぼそうです」と回答。

周囲の観客には「1回も気づかれたことはないです。僕、そこらへん、うまいんですよ」とご満悦の表情を浮かべながら、「あまり試写とかに行かないタイプで、たいてい公開してから映画館でお客さんと一緒に観ます。映画館で公開された時こそ、その作品が生まれた瞬間になると思うので、お客さんのリアクションを共有したいなという想いもあって。『ラーゲリより愛を込めて』ではお客さんが泣いている姿を目にすることもあって、そうするとやっぱり感動します。現場が大変だったとしても、伝わってよかったなと思いました」としみじみ。また『8番出口』では、主人公と一緒に地下通路に迷い込むような、新たな興奮を観客に提示した。第78回カンヌ国際映画祭「ミッドナイト・スクリーニング部門」に正式招待され、二宮も現地での上映に立ち会っていたが、「音楽もそうだけれど、映画も万国共通なものになりつつある」と肌でその熱を感じ取ったという。

「その人が出演している映画を、本人と一緒に観に行ったらおもしろそう」と口にした
「その人が出演している映画を、本人と一緒に観に行ったらおもしろそう」と口にしたスタイリスト/福田春美、ヘアメイク/金山貴成

今後の構想として「“やってみたらおもしろいかな”と思うのが、その人が出演している映画を、一緒に観に行くこと」だ。「出ている本人だけ、嫌な空間になるんですが」と笑いながら、「そのあとに、“あそこはああだったね、こうだったね”と話すのもおもしろいはず!演劇とかだと、舞台が終わったあとにみんなでご飯を食べて行って、その日のお芝居や作品について話す機会って結構多いものだと思うんです。映画でも、そういうことをやってみたらおもしろいんじゃないかな」と仲間と鑑賞しながら、映画談義をしてみたいと目を光らせていた。

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