北米で『プラダを着た悪魔2』と『モータルコンバット』『Michael/マイケル』が熾烈な三つ巴に!日本でも話題沸騰の『ひつじ探偵団』の評判は?
先週末(5月8日から5月10日まで)の北米興収ランキングは、日本でも快進撃を続ける『プラダを着た悪魔2』(日本公開中)がV2を達成。週末3日間の興収は、前週比54.2%の4160万2986ドルで、5月9日の時点で前作の北米累計興収を抜き去っており、公開12日目の5月12日に累計興収1億5000万ドルに達し、その数字を順調に伸ばしているところだ。
興収1億5000万ドルを超えたということは、アン・ハサウェイの出演作では『レ・ミゼラブル』(12)、メリル・ストリープの出演作(声の出演を除く)では『マンマ・ミーア!』(08)と、前作から20年間に製作された主演2人の代表作の北米興収を抜き去ったということでもある。ハサウェイの場合は他にも大ヒット作があるが、ストリープの場合、北米での最大のヒット作が興収1億7195万ドルを記録した『メリー・ポピンズ リターンズ』(18)なので、近日中にそれを超えてキャリア最大のヒットとなることも確実だ。
声の出演作を含めれば、今年に入ってから『私がビーバーになる時』(日本公開中)と『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(日本公開中)にも参加していたストリープ。彼女の長いキャリアのなかでも一世一代の当たり年といっても過言ではないだろう。すでに『プラダを着た悪魔2』の全世界興収は4億5000万ドル目前。全世界興収では『マンマ・ミーア!』が7億ドルに達しているので、それを超えられるのかに注目しておきたい。
さて、そんな『プラダ』を猛追するのは2作品。まずは2位に初登場を果たした『モータルコンバット/ネクストラウンド』(6月5日日本公開)は、初日から3日間で興収3850万1777ドルを記録。前作がコロナ禍での公開だったため比較は難しいところではあるが、前作のオープニング興収(2330万2503ドル)をあっさりと超えてきたのはもちろん、その最終興収(4233万6031ドル)にも迫る見事なスタートを飾ることに成功。
批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価の割合が65%で、観客からの好意的評価の割合は89%と、前作の55%と85%をどちらも上回っている点も見逃せない。作品のタイプ的に2週目以降での大きな下落は免れないかもしれないが、すでに開発が進んでいるシリーズ第3作に向けて前途洋々といえよう。
また、公開3週目を迎えた『Michael/マイケル』(6月12日日本公開)は週末3日間で3790万3566ドルと、2位と僅差の成績で3位にねばっている。北米での累計興収は2億4189万3270ドルとなり、全世界興収では6億ドルを突破。なんといっても興味深いのは、平日に入ってから月曜と水曜、木曜でデイリー興収のトップに立っていること。「The Numbers」による次週末の興収予測では、『プラダ』を抜いて首位に再浮上すると見立てられているが、はたして。
ところで北米と同日公開だった日本でもスマッシュヒットの気配がただようヒュー・ジャックマン主演の『ひつじ探偵団』(日本公開中)は、初日から3日間で1508万7796ドルを記録して4位に初登場。堅実な興行もさることながら、「ロッテン・トマト」では批評家からの好意的評価94%、観客からのそれは96%と大絶賛の嵐。賞レースのダークホースになる可能性も充分に考えられる。
文/久保田 和馬
