『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』のポジティブ少女イ・レ「愛と慰め、連帯といったテーマが込められている作品です」

『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』のポジティブ少女イ・レ「愛と慰め、連帯といったテーマが込められている作品です」

「感情をあふれさせるシーンでは、子どものように泣いてほしいと言われました」

そしてひときわ印象深いのが、ソン・ソック扮する、幼い頃から親しくしている近所の薬剤師・ドンウクとのやりとりだった。特に、いつも明るく振る舞うイニョンが、ドンウクの前で大泣きする場面は胸に迫る。優しい言葉をかけられて堰を切ったように感情をあふれさせるイニョンは、はりつめた思いがゆるみ、ようやく子どもに戻れたようになる。

イニョンと薬剤師ドンウクのかけ合いも必見
イニョンと薬剤師ドンウクのかけ合いも必見[c] 2023 TWOMEN FILM ALL RIGHTS RESERVED

「ソン・ソックさんとの共演シーンは、1日でまとめて撮影したのですが、とてもリラックスした雰囲気を作ってくださいました。撮影前には一度だけミーティングがあり、作品の話というよりも、お互いのことについてたくさん話をしました。監督が人と人とのコミュニケーションを重視しながら私たちをつなげてくださったのもあり、現場でより安心して臨めました。ご一緒したことがないので撮影まではほぼ面識がなかったのですが、なぜかとても親しみやすくて…先輩なのに知り合いのおじさんのような感じでした(笑)。イニョンが大泣きするシーンは、監督から『もっと子どものようにワンワン泣いてほしい』とディレクションがあったんです。そのほうがより人間味あふれる泣き方に見えると思ったので、子どものように泣こうとしました」。

優しい言葉をかけられて堰を切ったように感情をあふれさせるイニョン。寂しさを見せまいとしていた彼女がようやく子どもに戻れたような姿は、観客の胸を打つ。そして作品終盤にある、遊園地を舞台に彼女が年頃らしくはしゃぐシーンは、コミカルで見る者の心を明るくさせる。

「監督がどのような意図だったかをすべてお伝えするのは難しいですが、とにかく、あのシーンに非常に大きな愛情を持っていらっしゃいました。私もまた、イニョンがなぜ周囲の人々にポジティブなエネルギーを与えられるのかを説明できる、重要なシーンだったんじゃないかなと思っています。現実はイニョンにとって冷酷なんですが、にもかかわらず彼女が自分の世界では非常に明るく自由で、何だってできると思えるような姿を見せられる場面でしたし、イニョン本人にも慰めになるだろうと考えました。あの撮影では、『こんなにやんちゃで自由に振る舞ったことがあったかな?』と自分でも思うほど初めての感情を表現しなければならなかったので、思い切り自分を解放しようとした記憶があります。 私の大好きなアトラクションに乗るシーンも撮影したので、本当に楽しかったですね」。

イニョンのポジティブさがそのまま表現されたテーマ曲
イニョンのポジティブさがそのまま表現されたテーマ曲[c] 2023 TWOMEN FILM ALL RIGHTS RESERVED


イ・レは今回、劇中オリジナルテーマ曲「どこでもいつでも(原題:어디든지 언제든지)」の歌唱も務めた。本人曰く初めてのレコーディングだったというが、透明感のある伸びやかな歌声はとても初挑戦とは思えず、観客に忘れがたい余韻を残した。

「レコーディングは初めてだったこともあり、不安や緊張がありました。でも、曲のテーマや歌詞がイニョンのことをよく表現している感じだったので、、だったら演じた自分が一番うまく表現できるのではないかと思い、最善を尽くそうと決意しました。出来栄えはまだまだだったかもしれませんが、想像以上に楽しくて、いまではとても愛着があります。(「また歌声を聴かせてもらえますか?」という質問に)いつかお聞かせできるように、一生懸命練習しておきますね(笑)」。


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