上映規模再拡大の『超かぐや姫!』が一気に躍進!春休み最後の動員ランキングは、トップ10の顔ぶれが変わらない珍事に

上映規模再拡大の『超かぐや姫!』が一気に躍進!春休み最後の動員ランキングは、トップ10の顔ぶれが変わらない珍事に

4月3日から4月5日までの全国映画動員ランキングが発表。大方の予想通り、『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』(公開中)が今週もトップの座を守り抜き、公開から6週連続No. 1を達成。無事に全勝で春休みシーズンを駆け抜け、今年も『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』(4月10日公開)へ首位のバトンをつなぐこととなる。

10年半ぶりの事態?春休みを彩った10作品が新作タイトルを完封!

『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』は6週連続Vを達成
『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』は6週連続Vを達成[c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2026

まず取り上げたいのは、今週のトップ10の顔ぶれが前週からまったく変わっていないという点である。順位こそ変動が見られるが、新作がいない動員ランキングというのは2023年の12月最終週以来の珍事。その前に同じことが起きたのが2022年末から2023年の年始にかけての週末だったように、基本的には新作映画の公開がパタリと少なくなる年末年始の時期に起こりうる現象だ。

年末年始を除き“新作なし”だった週末動員ランキングの直近は、2021年9月2週目。しかしこの時は9位と10位がトップ10圏外から浮上してきた作品だったため、前の週のランキングからは顔ぶれに変化があった。浮上してきた作品もなければ新作もなく、前週の10作品がただ順位を入れ替えただけの週末は、2015年9月最終週以来。つまり約10年半ぶりの事態ということになる。

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』がトップ3に返り咲き!“洋画不況”に待ったをかける
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』がトップ3に返り咲き!“洋画不況”に待ったをかける[c] 2025 CTMG. All Rights Reserved.

この週末に公開された新作でもっとも上映館数が多かった作品は『ザ・ブライド!』(公開中)で全国180館ほど。『俺たちのアナコンダ』(公開中)も全国90館ほどの規模であり、“洋画不況”の現状をまざまざと見せつけられた印象は否めない。ただその一方で、洋画実写作品である『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(公開中)と『ウィキッド 永遠の約束』(公開中)が前週から順位を上げているように、上位にいる10作品のポテンシャルが総じて高かったという前向きな見方もできるかもしれない。

なかでも目を見張る躍進を遂げたのは、前週の10位から5位へジャンプアップを果たした『超かぐや姫!』(公開中)だろう。1月22日にNetflixで配信が始まり、2月20日から全国19館で1週間限定の劇場上映をスタートしたところ観客が殺到。急遽上映期間の延長と上映規模の拡大が決まり、3月13日からは全国100館超の上映規模に。そして、4月3日からは再拡大で全国154館まで増やし、7週連続でトップ10入りを果たすことに成功している。

【写真を見る】“19館での1週間限定上映”のはずが、拡大&延長で一大ムーブメントに!
【写真を見る】“19館での1週間限定上映”のはずが、拡大&延長で一大ムーブメントに![c]コロリド・ツインエンジンパートナーズ

この週末3日間の成績は、観客動員が6万9889人で興行収入が1億4035万2900円。初週末と比較すると8倍の上映規模で半分の動員&興収という点は一見地味に見えるかもしれないが、上映期間中もずっとNetflixで配信していることを考えれば驚異的だろう。近年のアニメ映画によく見られるコンスタントな入場者特典の配布や、週替わりのウェルカムアナウンス、本編後に特典映像の上映があるなど“劇場に足を運ぶ動機づけ”が、きちんと効果を発揮していることもうかがえる。

すでに累計の興行収入は16億8000万円を突破。ここ数年、日本のアニメ映画では強固な原作を持つ作品のメガヒットが相次いでいる一方で、“オリジナルアニメ映画”は軒並み苦戦続きだった。そのなかで爆発的なムーブメントを起こしている『超かぐや姫!』。アニメ界の勢力図を変えるだけでなく、配信と劇場の共存という課題に最良のアンサーを導きだしてくれることにも期待したい。

苦戦続きだったオリジナルアニメ映画で久々の大ヒット!どこまで数字を伸ばすことができるのか
苦戦続きだったオリジナルアニメ映画で久々の大ヒット!どこまで数字を伸ばすことができるのか[c]コロリド・ツインエンジンパートナーズ


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