漫画家・大友しゅうまが『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』を描き下ろし!「最低&最高な主人公と卓球への狂気的情熱にフォーカス」
「クールで高貴な女性がなんだかんだ口説き落とされてしまうのがかわいい」
シャラメ以外では、『アンティル・ドーン』(25)の新星オデッサ・アザイオンがマーティの幼なじみレイチェル役で、「シャークタンク」(アメリカ版の「¥マネーの虎」)に出演する投資家のケビン・オレアリーが大富豪ミルトン・ロックウェル役で、世界的ラッパーのタイラー・ザ・クリエイターがマーティの親友ウォーリー役で出演。これら個性派キャストのなかで大友が特に印象的だったと挙げるのが、『恋におちたシェイクスピア』(98)や「アイアンマン」シリーズのグウィネス・パルトロウ演じるかつての名女優ケイ・ストーンだ。
ロックウェルと結婚し、俳優業から半ば引退状態にあったケイは、イギリスの高級ホテルでマーティに見初められ猛烈なアプローチを受けることに。当初は得体の知れない若者を分不相応とはねのけるが、あまりの厚かましさに押し切られ、ずぶずぶと愛人関係に発展してしまう。「最初はクールで高貴な女性という感じで登場しましたが、マーティの大胆なアプローチに屈してなんだかんだ口説き落とされてしまうのがかわいかったです」とのこと。マンガでもシャワー室で2人が関係を持つなか、マーティがケイの首からこっそりネックレスを盗む描写が切り取られている。
「試合のシーンは『ピンポン』を参考にしています」
このように女性関係にもだらしないマーティだが、卓球の実力だけは本物で、自身の優勝を信じて疑わない。世界選手権でも並みいる強敵を撃破しながら順調に勝ち進んでいく。しかし、迎えた決勝戦で無名の日本人選手コウト・エンドウが立ちはだかり、完膚なきまでにプライドをへし折られてしまう。
エンドウを演じるのは、東京2025デフリンピック卓球男子団体の銅メダルを獲得した本物の卓球選手である川口功人。川口の映像を見たサフディ監督の希望でエンドウ役での出演が実現した。エンドウに敗北したマーティは「ラケットを使ったイカサマだ!」と猛抗議するが聞き入れられない。この際の発狂ぶりもマンガのなかで絶妙に表現されている。
エンドウについて大友は「強キャラ感にワクワクした」と気に入った様子。マーティは次に日本で開催される世界選手権でのリベンジに燃えており、ライバルの存在が作品を熱くしているとも説明する。
「エンドウという宿敵がいてよかったです。特にクライマックスの試合はめちゃくちゃ熱くて、一番刺さりました。どこか少年マンガチックで『ピンポン』のペコに対するドラゴンのような。細かいところですが卓球のスマッシュの擬音をどう表現しているのかが気になり、試合のシーンは『ピンポン』を参考にしています」。
