もふもふビーバーと空飛ぶサメが出てきて、最後は泣ける…?『私がビーバーになる時』のカオスな魅力を語る座談会!

もふもふビーバーと空飛ぶサメが出てきて、最後は泣ける…?『私がビーバーになる時』のカオスな魅力を語る座談会!

「映画の公式Instagramにひたすら“トカゲ”を連打してるトムの映像が…」(別所)

――人間、生き物共に多彩なキャラクターが登場しますが、推しキャラクターやお気に入りのセリフはありましたか?

斉藤「僕はメイベルに動物たちの世界のことを教えてくれる、おじさん王様ビーバーのキング・ジョージがお気に入りですね。メイベルが落ち込んでいる時に、君が悲しいことは僕も悲しいとハグしたり、ハチャメチャな要素が多いなかで一番共感できるキャラクターでした。心を落ち着かせ耳をすませば自然を感じられると、メイベルを導くオビ=ワン・ケノービみたいなおばあちゃんもよかったですね。考えてみるとこの映画は、主人公がなにかに気づくというよりも、人生の先輩に言葉をもらうお話なんですね。多感な女の子がそれをスポンジのように吸収していくという」

メイベルとキング・ジョージの関係がたまらない
メイベルとキング・ジョージの関係がたまらない[c]2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

東「私はビーバー箱推しで行きたいんですけど、やっぱりメイベルとキング・ジョージですね。2人でいる時のやり取りは、ずっと聞いていたいくらい本当に愛おしいんです。特に好きなのが、ジョージが森を案内しながらメイベルに動物界のルールを教えるところ。なにも知らない彼女を叱るんじゃなく、仲良くなって仲間になろうとパーティに誘おうとするところが、温かみにあふれていて、一気に動物たちを好きになりました」

別所「私はトカゲのトムですね。シンプルな顔立ちなのに表情がすごくいいところがめちゃくちゃ好きです。映画の公式のInstagramにひたすら“トカゲ”を連打しているトムの映像が上がってまして、海外でミーム化してめちゃくちゃバズっているんですよね」

高橋「皆さん動物のキャラクターを選んでますが、個人的にはなんだかんだメイベルが一番よかったです。やり過ぎ!なところもありますが、ずっと物語の中心にいて映画を動かしてくれて、楽しませてくれたのはメイベルだったなと」

東「でも、あそこまでブレずに気持ちを持ち続けられるところは羨ましくもありますね。ブレない主人公はいっぱいいますが、メイベルは『そこは死ぬでしょ!』なポイントも全部恐れず向かっていくのがめっちゃかっこいいなと。もう最後のほうは好きというより、リスペクトする気持ちのほうが強くなりました。日本版声優の芳根京子さんも最高でしたね。普段の芳根さんと全然違う印象ですが、かわいらしい雰囲気にぴったりでとてもいいキャスティングだと思います」


斉藤「ピクサーの日本版声優は、いつもキャラクターにぴったりのキャスティングですよね。いい意味で顔が浮かばず最後まで見てしまうという。キング・ジョージ役の小手伸也さん、クマのエレン役の3時のヒロインのかなでさんもそう。でも今回の吹替えでなによりびっくりしたのはジェリー市長役の渡部篤郎さん。セリフのニュアンスにメイベルと対立してきた関係性をにじませたり、バランスもすごいよかったです」

東「ジェリー市長のモーニングルーティンみたいなシーンがあるのですが、Xの映画公式『わたビバ 再現チャレンジ』では渡部さんご本人がやってましたね(笑)。本編でも結構長い尺で起きてから出かけるまでをしっかり描いていて、たぶん若い子たちにも『おお!』って刺さるんじゃないかな。お母さんをすごく大切にしている様子が描かれたり、メイベルの敵ではあるけど、憎めないキャラクターなんですよね」

別所「声優さんだとサメのダイアン役の森公美子さんがすごい好きですね。お上品な口調で、『危ないわよー』といいながら怖いことするところがよかったです(笑)」

高橋「ほかにも虫の女王の吹替えも最高でした。原語版はメリル・ストリーブが演じていて、それを大地真央さんが吹替えているというすごいキャスティングですよね。公開されたら字幕版も絶対に観に行きます(笑)」

斉藤「そういえば学校で飼育されている亀などの動物以外、犬とか猫とか人間にとって身近な動物は出てこなかったですね。基本的に野生動物だけなので、人間と動物の違いが強調されたうえで共存を探るお話なのもよかったです」

クセがありすぎる動物の王が集った“動物大評議会”
クセがありすぎる動物の王が集った“動物大評議会”[c]2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

別所「冒頭でビーバーが自然のダムを造ることで湿地帯が生まれ多様な生物の生息地となる説明が入るのですが、映画を観るまでビーバーのことは全然知らなかったので、自然界ですごく重要な存在なんだと初めて知りました。内容は結構ハチャメチャだけど勉強にもなる映画だなって(笑)」

東「近しい話では日本でも野生動物の被害を最近よく聞きますよね。鹿が増えたのもニホンオオカミがいなくなったのが原因という説もありますが、1つ種がいなくなるだけでも生態系に大きく影響するそうですね。ほかにも動物たちの共同体で、お腹がすいたら獲物を狩って食べてもいい、『食べたい時は食べる』というルールがすごいなと思いました。共存するために弱肉強食のルールがこのかわいらしいルックのなかにもあって、それを守ることで森が成り立っているときちんと描いたところに大人っぽさを感じました」

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