もふもふビーバーと空飛ぶサメが出てきて、最後は泣ける…?『私がビーバーになる時』のカオスな魅力を語る座談会!
“もしも動物の世界に入れたら?”というユニークな“もしもの世界”を描いたディズニー&ピクサー最新作『私がビーバーになる時』が3月13日(金)に公開となる。先んじて公開された北米では週末映画ランキングでNo.1を獲得し、週末興行収入は北米で4600万ドル、全世界興行収入は8,800万ドルの超特大ヒットスタートとなった。映画・ドラマの批評集計サイト「Rotten Tomatoes」では、批評家スコア97%フレッシュ(3月6日時点)を獲得。『リメンバー・ミー』(17)以来、アニメーション史上最高のオープニングとピクサー史上最高評価を記録し、全世界で“わたビバ”旋風が巻き起こっている。
かわいらしい動物もの…かと思いきや、型破りな動物の世界を舞台に、荒唐無稽でハチャメチャな笑える展開の嵐!だけど最後には、世界も賞賛した“まさかの感動”で涙があふれるという、ディズニー&ピクサーだからできる作品に仕上がっている本作。そんなジャンルが入り混じった本作独特の魅力に迫るべく、MOVIE WALKER PRESSでは、感想や見どころを語る座談会を実施!ジャンル映画に詳しいお笑い芸人・ジャガモンド斉藤、大のピクサー好きだと話す映画ソムリエの東紗友美、編集部の別所と高橋の4人がひと足先に本作を鑑賞し、推しポイントを語り合ってもらった。
動物が大好きな大学生メイベルは、高速道路建設計画で消えてしまう思い出の森を守るため、極秘テクノロジーで人間の意識をビーバー型のロボットに“転送”させる装置を使い、見た目はビーバー、中身は人間のままで動物の世界へ飛び込む。動物たちと交流したメイベルは夢の世界に喜びを爆発させるが、そこは人間の常識が通じない“とんでもない”世界だった。メイベルは戸惑いながらも、動物界のルールを学んでいき、動物たちと森を守る作戦を仕掛ける。元の体に戻るタイムリミットが迫るなか、メイベルが仕掛ける人間の世界をも揺るがす大逆転プランとは?
「動物たちの世界を、彼ら目線と人間目線の両方からのぞき込む形で描いている」(東)
――まずは映画をご覧になった感想を教えてください。
ジャガモンド斉藤(以下、斉藤)「ディズニー&ピクサー映画は、冒頭はいつもきれいで柔らかな雰囲気から入っていくじゃないですか。でも今回はまるで『ミッション:インポッシブル』のようなカメラが配線を追うシーンで始まり、いきなりSF風の実験風景が出てきたりと、ド頭から“いつものピクサーじゃない感”が漂ってました。メイベルとおばあちゃんの交流などいつものピクサーのような温かさがあると思いきや、突然モンスターパニック的になったりといい意味でジャンルがどんどんシフトしていくおもしろさを感じました」
東紗友美(以下、東)「私は純粋にめちゃくちゃかわいい映画として楽しみました。動物たちの瞳が、動物同士のシーンは白目が大きく、人間目線のシーンだとつぶらな黒目と2バージョンの見た目があるのがとってもかわいくて。動物たちの世界を、彼ら目線と人間目線の両方でのぞき込む形で描いているのもよかったです」
斉藤「どっちのビジュ推しか徹底的に討論したい所ですね(笑)」
別所「私は動物好きで、動物が出てくるディズニー映画がめちゃくちゃ大好物なんです。なので、予告でビーバーになったメイベルが“キャー”って叫びながらぷっくりしたひげ袋を持ち上げるカットを観た時からテンション上がりっぱなしで(笑)。本編でも要所の動きやしぐさに、動物好きが萌える要素がたくさん取り込まれていました。そういう意味でめちゃくちゃかわいくて楽しめたのがありつつ、映画ファンとして楽しめるオマージュ要素も盛り込まれていて、その組み合わせが最高でした」
高橋「個人的にはピクサーは『トイ・ストーリー』から“もしもの世界を見せる”ということをやっている印象があったのですが、今回はそこに人間が入っていく話なので、一線を超えた作品だと思いました。それもメイベルは機械の力で動物の声が聞こえるようになるという設定なので、自然と生き物たちと会話ができるディズニープリンセスとは、また差別化している感じがよかったですね」
「Z級映画やモンスターパニック要素…誰がこれを考えたのか名乗り出てもらいたい」(斉藤)
――主人公メイベルをはじめとした、予測不能な行動でハチャメチャな展開が本作の魅力でした。とりわけて印象に残ったシーンはありましたか?
斉藤「ハチャメチャと言えばやっぱり、ひと足先に試写会で作品を観た映画ファンを中心に、すでにSNSをざわつかせていますが…あのサメが出てくる以降の展開ですね!Z級映画やモンスターパニック要素、『遊星からの物体X』風のボディスナッチャー要素、『ターミネーター』のT-800感まであって(笑)。作り手の皆さんの『こういう映画が好き!』というパッションをビンビンに感じました。誰がこれを考えたのか名乗り出てもらいたいですね。じっくり語り合いたいです(笑)」
東「後半もすごかったですが、メイベルの行動そのものが最初からハチャメチャでしたね。どうなるかわからないのに、躊躇なく意識転送マシーンでビーバーになったり、ビーバー型ロボットのバッテリーが切れかかってもまったく気にしなかったり。なにごとも迷わず突っ走って行くんで、もう『ヤバいやつが出て来た!』という感じでした(笑)。でも裏返すと、それくらい大切なもの、守りたいものがあるということなんですね。命を失うかもしれないのに物怖じせずに進んじゃう、新しいタイプのキャラクターでした」
別所「私はビーバーになったメイベルたちがジェリー市長の車に乗り込む、一連のアクションシーンがヤバイと思いました。動物の姿だと人間に言葉が通じないから、スマホの音声機能で市長に指示を出すというのもおもしろかったです。現代的なアイテムや技術の生かし方もいままでのピクサー作品になかったなと感じました」
東「車のシーンは、もはや『ワイルド・スピード』みたいでしたよね(笑)」
高橋「あと、映画全体で謎に爆発がリアルでした(笑)。ポップな爆発じゃなくて、描写がどれもリアルでサウンドデザインもすごく立体感があって。そもそも冒頭で高速道路開発のために池を爆破する時も、どう考えてもダイナマイトの量が多すぎでしたし」
斉藤「マイケル・ベイが仕込んだのかな、みたいな地形変わっちゃうレベルの火薬量でしたね(笑)」
