「人生で一番泣いた映画」「人が人を想うことを再認識できる」『90メートル』が紡ぐ母と息子の絆
山時聡真が体現する、等身大の高校生の葛藤
厳しい環境下で人生の岐路に立つ高校3年生の佑を演じるのは、『君たちはどう生きるか』(23)で主人公声優の座を射止め、ドラマ「ちはやふるーめぐりー」など話題作への出演で注目を集める山時。思春期ならではのやや反抗的な態度や、誰にも本音を打ち明けられない孤独感を繊細に表現。夢を追いたい気持ちと、母を置いてはいけないという責任感の狭間で揺れ続ける姿に胸を締め付けられた観客も少なくない。
「母親の前では『子ども』でいていいのに、『大人』になるしかなかったのは、見ていて心が痛かったです」(40代・女性)
「高校生という、進路や将来と直結する大切な『時間』を生きる姿が印象的でした」(50代・女性)
「大人びた横顔が印象的でした。子どもらしい笑顔を見ることができてホッとしました」(40代・女性)
菅野美穂が難病を患いながらも息子の将来を案じるシングルマザーを熱演
実力派女優として第一線で活躍を続け、『明日の食卓』(21)や『ディア・ファミリー』(24)などでも母親役を印象深く演じてきた菅野。本作では、厳しい現実と向き合いながらも、息子の未来を第一に考え続ける母の揺れる心情を繊細に表現している。
「難病の演技と母の心の機微を繊細に表現していた」(50代・女性)
「あまりにも自然で演技に見えなかったです。子どもを思う気持ち、病気になった悔しさ、それでも前を向こうとする気持ちがありありと伝わってきました」(40代・女性)
「難しい役だと思いますが、病気だからというより、母としての心情をしっかり演じられていたことに感動しました」(40代・女性)
中川監督も「美咲役を演じた菅野美穂さんをひと言で形容するならば“圧倒的”でした」と語り、その存在感を絶賛。佑への強い想いがにじむ演技に胸を打たれたというコメントも相次いだ。
また、佑と美咲を支えるケアマネジャーの下村を演じた西野をはじめ、脇を固めるキャストの好演についての声も上がっている。
「本当に心強い存在であるケアマネジャーさんを、西野さんはうまく表現されていたと思います」(40代・女性)
「父が認知症を発症して大変だった時、共倒れにならないようケアマネジャーさんが策を考えてくれました。そんな様子が伝わってくる、西野さんの演技に引き込まれました」(60代・男性)
「佑の友人である杏花を演じた南さんのサラッと優しい演技で包み込むような演出がとてもよかった」(50代・女性)
親子の愛が交差する時、未来への一歩が照らされる…
夢か、家族か。簡単には答えの出ない問いを投げかけながらも、本作が描きだすのは互いを想う気持ちが未来を切り開いていくという確かな希望だ。「後悔をしないように生きなきゃなと考えるいい機会になった」(50代・女性)、「生きる強さを教えてくれた」(40代・男性)、「人が人を想うことを再認識できる映画」(40代・男性)など、本作から勇気をもらったという声も続々と集まっている。
「観終わったあと、心が軽くなるような、救われた気持ちになれるすてきな映画でした」(50代・女性)
「一人一人の優しさやさりげなさによって、どれだけ助けられるのかを教えてくれるような作品でした」(40代・女性)
「ヤングケアラーというテーマと真摯に向き合いつつも、未来を想起させるポジティブで心温まる映画に仕上がっていた」(30代・男性)
母と息子の感動物語であり、高校生の友情が織り成す青春物語でもある『90メートル』。佑と美咲の選択が交わる時、未来への一歩が照らしだされる。その瞬間を、劇場で見届けてほしい。
文/足立美由紀
