新郎“役”が失踪!?『レンタル・ファミリー』“代役”に挑む個性豊かな面々を収めた本編映像&場面写真
『ザ・ホエール』(22)で第95回アカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーが主演を務める『レンタル・ファミリー』(2月27日公開)から本編映像&場面写真が到着した。
監督を務めるのは長編デビュー作『37セカンズ』(19)でベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で注目を集め「Beef/ビーフ」や「TOKYO VICE」などの話題作を手掛けてきたHIKARI。東京で暮らす落ちぶれた俳優フィリップ(フレーザー)は、日本での生活に居心地の良さを感じながらも、本来の自分自身を見失いかけていた。そんななか、レンタル家族として他人の人生のなかで仮の役割を演じる仕事に出会い、想像もしなかった人生の一部を体験していく。キャストには平岳大、山本真理、ゴーマン シャノン 眞陽、そして柄本明が名を連ねている。
本作で描かれるのは、実在するレンタル・ファミリーをモデルにしたユニークなビジネスだ。依頼内容は多岐にわたり、結婚式の同伴者から、親、友人、謝罪代行などあらゆる役割を演じ分ける。そんな一風変わった職場でフィリップが出会うのは、事情を抱えた依頼人たちに寄り添うプロフェッショナルな同僚たちだ。
レンタルファミリー社の代表、多田信二(平)は、落ちぶれた俳優だったフィリップにレンタル・ファミリーという新たな活躍の場を与え、この奇妙な世界へと導いた物語のキーパーソン。孤独を抱える依頼人たちに“つながり”を届けることを信条とし、戸惑うフィリップや個性豊かなスタッフたちを温かく、時に厳しく導く頼れるリーダーだ。フィリップの同僚、中島愛子(山本)は、仕事に対して誰よりもストイックで、レンタルファミリーとしての覚悟とプロ意識をなによりも重んじる存在。責任感が強く、現実から逃げようとするフィリップを叱咤しながら、この仕事の意味と厳しさを真正面からぶつけていく、チームの要となる人物だ。そして最年少スタッフの光太(木村文)は、チームのムードメーカー的存在。シビアな依頼が続くなかでも、持ち前の明るさと人懐っこさで場の空気を和ませ、フィリップや先輩たちと共に全力で仕事に向き合う。仲間から愛される“弟分”として、チームの結束を支える欠かせない存在となっている。
このたび公開された本編映像はフィリップが新郎役として結婚式に参列する直前、突然姿を消してしまい、同僚の愛子と光太が大慌てで会場内を探し回るシーンを捉えたもの。やがて愛子は、フィリップがトイレの個室に隠れているのを発見。親族や参列者を騙すことになると思い、その罪悪感に耐え切れず、フィリップはパニックを起こしていたのだ。「これはウソだ。みんなの人生を壊している」と訴えるフィリップに対し、愛子は個室のドアの隙間から顔をのぞかせ「これはウソじゃない、チャンスなの!」と一喝。「両親は思い出を作り、新婦は自由を得る。あなたがひるめば、彼女は自由を失うのよ」と、この仕事が持つ重要性を必死に説く。さらに「あなたがやることは、ただお酒をすするだけ。それだけ!」と指示を飛ばしながら、強引にフィリップを現場へ連れ戻そうとする愛子。その姿はユーモラスでありながら、依頼人の幸せを必死に守ろうとするプロ根性も垣間見える。
あわせて公開された場面写真には、フィリップとレンタルファミリー社の面々が織り成す、多彩な表情が切り取られている。喪服に身を包み、神妙な面持ちで葬儀の場に立つ多田の姿や、金髪のウィッグに革ジャンという派手な出で立ちで“変身”した愛子の姿も。また楽しげなカラオケパーティーの様子を捉えたカットでは、依頼人の歌唱ステージを盛り上げるため、愛子がデュエットパートナーとして共に熱唱し、客席ではフィリップや多田、光太らがマラカスやタンバリンを手に満面の笑みで声援を送っている。
アカデミー賞俳優が日本の実力派キャストと共に感動を紡いでいく本作。レンタルファミリー社のメンバーが繰り広げる物語の結末をスクリーンで見届けよう。
文/スズキヒロシ
