A24が『13日の金曜日』に続いて“ホラーの金字塔”を獲得!『悪魔のいけにえ』テレビシリーズ&新作映画が正式始動
テキサスの片田舎を舞台に、殺人鬼“レザーフェイス”と狂気に満ちた殺人一家の恐怖を描き、その後のホラー映画界全体に絶大な影響を与えてきた「悪魔のいけにえ」シリーズ。そのフランチャイズ権をA24が獲得し、新作テレビシリーズと新作映画のプロジェクトが正式に動きだすことがわかった。「The Hollywood Reporter」など全米複数メディアが報じている。
半世紀で9作品!シリーズの歴史をプレイバック
超低予算で製作されながら、興行的にも批評的にも大成功を収めたトビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』(74)から始まった本シリーズ。1980年代後半から1990年代半ばにかけて3本の正統続編が製作された後、2000年代にマイケル・ベイが設立したプラチナム・デューンズがリメイク権を獲得。『テキサス・チェーンソー』(03)と続編『テキサス・チェーンソー ビギニング』(06)が製作され、どちらもまずまずの興行的結果を残したものの、当初予定されていた3作目の製作は見送りに。
その後、フランチャイズの権利はライオンズゲートに渡り、最初に進められた計画はジェームズ・ワンやフーパーらを監督に起用した3部作。しかしそれは実現に至らず、結局ジョン・ラッセンホップを監督に迎え、シリーズ第1作の直接的続編となる3D映画『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』(13)と、その前日譚『レザーフェイス―悪魔のいけにえ』(17)として再リブート。こちらも続編が5作品予定されていたが、興行的失敗を理由にすべて取り止めとなった。
そして2018年にはレジェンダリー・ピクチャーズにフランチャイズ権が移り、フェデ・アルバレスのプロデュースのもとでシリーズ第1作の半世紀後を描く『悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-』(22)が製作。だが撮影開始直前にコロナ禍が直撃して延期になったり、1年かけて完成にこぎつけたものの、テスト試写は酷評の嵐。予定されていた劇場公開がキャンセルとなりNetflixでの配信公開に変更される羽目に。
このように、なかなか理想的なリメイク/リブートが作られてこなかった「悪魔のいけにえ」シリーズ。だが、そのフランチャイズ権をめぐってはここ数ヶ月、複数のスタジオやクリエイターによる熾烈な入札合戦が繰り広げられてきた。ジョーダン・ピール率いるモンキーポー・プロダクションズは早々にその戦線から離脱したが、NEONやA24、Netflix、パラマウントなどの大スタジオが次々と名乗りをあげ、このほどようやくA24との正式な合意に結びつくこととなった。
“テキサス出身”グレン・パウエルが製作総指揮に!
報道によれば、A24ではまずテレビシリーズの製作から進められる模様。製作総指揮を務めるのはテキサス出身の俳優グレン・パウエルで、監督は『ロングウォーク』(6月公開)の脚本家J.T.モルナー。他に『WEAPONS/ウェポンズ』(25)のロイ・リーや、シリーズ第1作の脚本家で第4作『悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス』(95)の監督を務めたキム・ヘンケルらがプロデューサーとして名を連ねる。また、同じプロデューサー陣で新たな映画化のプロジェクトも進められているとのこと。
モルナーは「『悪魔のいけにえ』は完璧な作品。トビー・フーパーとキム・ヘンケルは大胆で型破りで、いまでもホラーの金字塔として揺るぎない地位を築いている。この世界をシリーズとして探求することは、新たな入り口となると同時に、伝説に敬意をあらわす最良の方法。そのうえでA24以上のパートナーは考えられません」と声明を発表。また、パウエルも「この象徴的な作品に新たな章をもたらす手伝いができることを光栄に思います」とコメントしている。
2000年代以降のリメイク/リブート作品すべてに製作者として関わってきたヘンケルは、「難しい決断でしたが、A24にはジャンルの枠を超えた映画制作に情熱を注ぎ、限界に挑戦するアーティストたちと仕事をしてきた実績があるので、彼らを選ぶのは当然のことでした。真に目を見張るような、予想外の作品を生みだす絶好の機会が得られたと考えています」と、新たなプロジェクトの始動に強い期待感をあらわに。
2026年には「13日の金曜日」シリーズの前日譚ドラマ「クリスタル・レイク」の配信も控えているA24。また新たな“ホラーの金字塔”を獲得した気鋭スタジオは、どのように“レザーフェイス”の恐怖を拡張させていくのか。具体的な制作時期や公開タイミング、キャストやストーリーなどは未発表。続報が待ちきれない!
文/久保田 和馬

