『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』が『ズートピア2』9連勝を阻止!興収8億超、前作対比197%の動員で堂々No. 1発進
1月30日から2月1日までの全国映画動員ランキングが発表。昨年12月からほかを寄せ付けない無類の強さを発揮し、8週連続で首位独走を続けてきた『ズートピア2』(公開中)がついに後退。新たに首位に立ったのは、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』(公開中)だ。
好調著しい「ガンダム」シリーズ、『キルケーの魔女』はどこまで伸びるのか?
3部作で展開する「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」シリーズの第2作となる『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』。IMAXを含む全国431館で公開され、初日から3日間の成績は観客動員51万1500人、興行収入8億4900万円を記録。前作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(21)との比較で動員が197%、興収が162%(2月1日がファーストデイだったため、興収はわずかに落ちる傾向がある)という、見事なスタートダッシュを飾った。
その前作は最終的に興収22億3000万円を記録し、それまで「ガンダム」シリーズ歴代最高興収だった『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』(82)に迫る大ヒット。以後、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』(22)は最終興収11億円、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(24)が同53億8000万円でシリーズ最大のヒットとなると、昨年1月に公開された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(25)も同36億2000万円を記録。
もともと1979年のシリーズ第1作の放送開始以来、衰えることのない安定した人気を保ちつづけている「ガンダム」シリーズだが、ここ数年の劇場版作品の好調ぶりは目を見張るものがある。ちなみに『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の初動成績と比較すると、今作はおよそ80%。単純計算でも興収40〜45億円あたりに着地すると推定でき、2026年公開作として最初の大ヒットとなることは確実だ。
これも例外なく、近年の国内アニメ映画全体の好調ぶりによるものと見受けられる。先日発表された2025年の全国映画概況を見てみると、ヒットの目安となる興収10億円を超えた日本映画は(一昨年12月から昨年11月までの公開作品で)38本で、アニメ映画は14本。興収100億円超のメガヒット作が3本あるが、50から100億円は1本もなく、30から50億円が3本。残りはすべて30億円未満となっており、14本のうち13本がシリーズものやメディアミックス作品などの非オリジナル作品であった(残りの1本は再上映の『もののけ姫 4Kデジタルリマスター』)。
オリジナルは伸び悩み、既存の人気作品がヒットし、とりわけファンダムの強い作品が上位に来る。そのなかでも特に幅広い層に支持される作品がメガヒットになるというのが、現在のアニメ映画の傾向だ。とはいえ「名探偵コナン」シリーズがメガヒットのラインを突破するようになってからは、ヒット群から頭ひとつ抜けだした“50から100億円”のゾーンはほぼ空白状態。ファンの熱量も高く歴史も長い「機動戦士ガンダム」シリーズこそ、その空白を埋めるのにふさわしいだけに、今作がひと伸びしてそこに食い込んでくることを期待したい。
