完結した「死霊館」ユニバースが“前日譚映画”で再始動!ホラー界の新鋭が監督に大抜擢、おなじみのキャスト&ジェームズ・ワンの続投は?
昨年秋に公開された『死霊館 最後の儀式』(25)でひとまずの完結を迎えた「死霊館」ユニバース。同作の世界的大ヒットを受けて企画の進行がウワサされていた前日譚作品の製作が本格的に決定。タイトルを『The Conjuring First Communion』とし、2027年9月10日(金)に北米公開されることが発表された。
1000件以上にもおよぶ超常現象と対峙してきた実在の心霊研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻の実体験を基にした「死霊館」シリーズと、そこから派生したスピンオフの「アナベル」シリーズ、「死霊館のシスター」シリーズで構成された「死霊館」ユニバース。これまで9作品が製作され、全世界累計興収は27億ドルを突破。ホラー映画史上類を見ないヒットシリーズとして知られている。
メインとなる「死霊館」シリーズでは、アナベル事件やアミティヴィル事件、エンフィールドのポルターガイスト事件といったオカルトファンなら一度は耳にしたことがある有名事件を描き、同時にウォーレン夫妻の伝記映画としての側面も。スマール家事件を題材にした『死霊館 最後の儀式』では、因縁の悪霊との対峙を通してウォーレン家の家族の絆を描き、夫妻が心霊研究の第一線から退く姿をもって穏やかな大団円を迎えることとなった。
今回報じられた前日譚映画の詳しい内容は不明。これまでのシリーズの時系列を遡ってみると、シリーズ第1作『死霊館』で描かれたペロン一家事件は1971年、同作の冒頭に登場したアナベル事件は1968年(史実では1970年)のできごととして描かれており、『死霊館 最後の儀式』の冒頭シーンは1964年。これらに前後する1960年代の物語か、ウォーレン夫妻が心霊研究を始めた頃の物語が展開すると推測できる。
シリーズを通してウォーレン夫妻を演じてきたエド役のパトリック・ウィルソンとロレイン役のヴェラ・ファーミガの出演についても、まだ定かになっていない。少なくとも1960年代前半よりも前の時代が描かれるとなれば、先述の『死霊館 最後の儀式』で若き日の夫妻を演じたオリオン・スミスとマディソン・ローラーがメインキャストとなる可能性も高いだろう。
2024年のサウスバイサウスウエスト映画祭でミッドナイト・ショート部門審査員大賞に輝いた『Transylvanie』を手掛けた新鋭ロドリーグ・ユアール監督が長編デビューを飾る予定となっており、脚本は『死霊館のシスター 呪いの秘密』(23)と『死霊館 最後の儀式』に引き続きイアン・ゴールドバーグとリチャード・ナインが担当。また、以前の報道では、シリーズの生みの親であるジェームズ・ワンはこの前日譚プロジェクトに関与しないとも伝えられている。
第98回アカデミー賞で史上最多16部門にノミネートされた『罪人たち』(25)や、同じく助演女優賞にノミネートされた『WEAPONS/ウェポンズ』(25)など、興行面でも批評面でも大成功を連発させているワーナー・ブラザース系列のホラー映画。その代表格といえる「死霊館」ユニバースの再始動で、この流れはますます加速していくことだろう。続報に期待!
文/久保田 和馬
