クリス・プラットのスターパワーはいかに?『MERCY/マーシー AI裁判』が“オリジナル実写洋画”半年ぶりの動員ランキングトップ3入り!
1月23日から1月25日までの全国映画動員ランキングが発表。今週も『ズートピア2』(公開中)の勢いはまったく衰えることなく、週末3日間で観客動員30万2600人、興行収入4億1700万円と、前週比88%の成績をキープ。これで怒涛の8週連続No.1を達成したことになる。
長引く“洋画不況”の脱却に向け、3D映画ブーム再燃なるか?
累計成績では動員995万人&興収135億7000万円を突破した『ズートピア2』。海外アニメとしては「アナと雪の女王」シリーズ2作以来、史上3本目の“動員1000万人”に王手をかけており、日本歴代興収ランキングでは26位まで浮上。『アナと雪の女王2』(19)や『E.T.』(82)、『ボヘミアン・ラプソディ』(18)をすでに抜き去っており、『トップガン マーヴェリック』(22)や『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)を超えるのも時間の問題だろう。
さて、今週トピックとして取り上げたいのは、3位に初登場を果たした『MERCY/マーシー AI裁判』(公開中)。クリス・プラットが主演を務めた同作の舞台は、AIが司法を担うようになった近未来。無実の罪で逮捕された主人公が、膨大なデータベースのなかから自らの無実を証明するための証拠探しに奔走するSFスリラーで、初日から3日間の成績は動員が5万7200人、興収8800万円とまずまず。
ただ強調すべきは、同作はシリーズものでも原作ものでもない“オリジナルの実写洋画”だということ。直近で動員ランキングのトップ3に入ったのは、ブラッド・ピット主演の映画『F1(R)/エフワン』(25)なので約半年ぶり。その前はアレックス・ガーランド監督の『シビル・ウォー/アメリカ最後の日』(24)と、さらに1年近く遡ることになる。非フランチャイズ作品まで範囲を広げても、近2年で『アマチュア』(25)など数本がランクインしているのみで、こうした点に顕著な“洋画不況”を感じずにいられない。
そこで重要になってくるのは、やはり“スターパワー”だ。しかしここ10年近く、日本で劇場公開されたプラットの主演作・出演作は「ジュラシック・ワールド」シリーズやマーベル・シネマティック・ユニバース作品などの超大作がほとんどであり、プラット自身のスターパワーを測るのが少々難しいものばかりであった。しかし今回は後ろ盾が一切ない作品。初動成績から判断するに、まだピットやトム・クルーズのような“稼げるハリウッドスター”への道のりは長そうだが、その資質は充分に感じることができよう。
また、この『MERCY/マーシー AI裁判』は通常の2D版上映に加えてIMAXや4Dなどのラージフォーマット上映、さらには3D上映も行われている。一時期に比べるとすっかり減少した3D作品だが、その代名詞である「アバター」シリーズの新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』(公開中)に続くようにして上映作品が増えていくのはブーム再燃には必要不可欠な流れ。ちなみに2月6日(金)からは、『ズートピア2』も3D版4Dの上映も決定している。
ところで、今週のトップ10の内訳を見ると洋画作品が5本で邦画作品が5本と、ちょうど半々。洋画が半分に届くのは昨年の7月第2週以来およそ半年ぶりのこと。『ズートピア2』のメガヒットがあるとはいえ、まだまだ“洋画不況”が目に見えて続いている現状。今後も洋画作品の奮闘ぶりを見守っていきたい。
