ゆりやんレトリィバァ初監督映画『禍禍女』前田旺志郎、アオイヤマダ、高石あかりら追加キャスト解禁
芸人、俳優、ラッパー、声優、ラジオパーソナリティなど多方面で活躍してきたゆりやんレトリィバァが初監督を務めた映画『禍禍女』が2026年に公開される。このたび、本作の追加キャスト、本編一部映像が解禁。さらに、ゆりやん監督が参加した第62回台北金馬映画祭の写真も到着した。
2021年、あるテレビ番組で次に挑戦したいこととして「映画監督」と発言したゆりやん。そんな彼女の姿を観た本作のプロデューサーがコンタクトを取ったことから本企画が始動。2024年のカンヌ国際映画祭の開催期間中に、カンヌの地で映画監督デビューが発表され、話題になった。プロデューサーは、撮影までの約1年間、ゆりやんと頻繁に会って“恋バナ”を聞き続けたという。そんなゆりやんの今までの恋愛の全てが詰め込まれた初監督作となっている。先日、本作の主人公で、ある男性に想いを寄せる美大生、上原早苗役を南沙良が演じることが発表され、大きな話題となっていた。
初監督作品の快進撃は目まぐるしく、世界の22の国際映画祭に正式出品、ノミネートされ、第45回ハワイ国際映画祭では「ハレクラニ・ヴァンガード・アワード」を受賞。第54回モントリオール・ニュー・シネマ国際映画祭ではTemps 0部門の観客賞を受賞した。さらに、イタリアの第8回モンスターズ・ファンタステック映画祭では国際長編映画コンペティション部門で「最優秀作品賞」に輝いた。“3冠達成”という異例の快挙は、すでに世界から大きな注目を集めている。いまだその全貌は明らかにされていないものの、各国の映画祭で高い評価を獲得し続けている。
今回、本作に出演する豪華な追加キャストとキャラクターの狂気性と特徴が少しだけ観られる本編一部映像が解禁に。追加キャストには、映画にドラマに引っ張りだこの俳優、前田旺志郎、『PERFECT DAYS』(23)などにも出演するアオイヤマダ、連続テレビ小説「ばけばけ」でヒロインを演じる高石あかり、お笑い芸人の九条ジョー、鈴木福、前原瑞樹、水島麻理奈、本島純政、平田敦子、平原テツ、斎藤工、田中麗奈らが決定。各キャストが演じる役どころや、物語の全体像は、未だ謎に包まれたままだが、映像で描かれている印象的なセリフから、映画で描かれる内容に期待が高まる。
あわせてキャスト陣のコメントも到着。増村宏役の前田は「元々ゆりやんさんのネタが大好きだったので、あの世界観が映画になるとどうなるのかワクワクしました。いざ現場に入ると本当に楽しくて幸せでした。ゆりやんさんの朝礼から撮影が始まるのですが、そこでぐっと座組に一体感が生まれるような気がして、ゆりやんさんの人柄というか人を惹きつける力が凄まじいなと日々思わされていました」と撮影を振り返っている。
望月瑠美役のヤマダは「心の底から抉られるような気持ちになる場面がたくさん。人間の数と、それ以上に渦巻く怨念の数。きっと、地球のどこかで今日もまがまがしてる。純粋だけど純粋が故に透き通った威力が一周して突撃してくる。いつ自分が禍禍女になるのかも、または禍禍女らしきものに取り憑かれるのかもわからない、幽霊よりも怖いもの、それを体験し、見てきた人だから描ける物語りだと思いました」と本作についてコメント。寺本唯役の高石は「ゆりやん監督にしか出せない世界観とアイデア、ユーモアにあふれている現場で、だからこそ自分もいろいろな考えを持ち込み、挑戦することができました」とコメントした。
さらに、第62回台北金馬映画祭(11月6日から11月23日)にゆりやん監督が参加。毎年数多くの日本映画が上映されている本映画祭は、これまでに大島渚監督、黒沢清監督、岩井俊二監督、是枝裕和監督など数々の巨匠たちの作品が上映されてきた。ゆりやん監督は、11月17日(月)から19日(水)に実施される舞台挨拶や観客とのQA、セレモニーに登壇。アジア映画の新たな才能を顕彰する「NETPACコンペティション」で、アジア映画促進ネットワーク(NETPAC)の審査員によって優秀作品が選出されるNETPAC賞にノミネートされている。映画祭開催中には、NETPAC賞にノミネートされているアジア各国(台湾、マレーシア、韓国、シンガポール)の監督陣と肩を並べ、トークイベントに招かれた。
映画監督として国際的な注目が一気に高まっているゆりやん監督。彼女の恋愛の全てが詰め込まれた初監督作に期待が高まる。
