死者とつながる電話、キモすぎる殺人鬼、兄妹の絆…『ブラックフォン ２』を前におさらいしたい前作『ブラック・フォン』のポイント
死を超越したグラバーが再び襲い来る！
待望の続編となる『ブラックフォン ２』は、前作から4年後が舞台。グラバーを葬り去り、ただ一人生き残ったフィニーがいまだ事件の記憶という心の傷を抱えるなか、妹のグウェンもまた雪深いキャンプ場“アルパイン・レイク”で3人の少年たちが殺される予知夢に悩まされていた。トラウマを拭い去るべく夢で見た場所へと足を運んだ兄妹だが、そこで自分たちとグラバーを結びつけるおぞましい真実を知ることに…。
死んだはずのグラバーが、死を超越して蘇り、フィニーへの復讐を企む怨念となってグウェンを標的に再び襲いかかる本作。前作のキャスト、監督が続投したほか、さらに前作で亡くなったロビンを演じたミゲル・モラが、弟アーネスト役としてカムバック。兄ロビンを失った悲しみを背負いながらも、グウェンを見守る存在としてピュアな恋模様を体現する。
さらに兄妹の父テレンス(ジェレミー・デイビス)も再登場し、子どものためにすべてを懸ける父親へと変わっていくなど、前作とのつがなりがもろに描かれるおさらい必須の物語となっているよう。まったく予感を感じさせない良質なジャンプスケアや超自然的なエッセンスを交えながら恐怖を生みだす「ブラックフォン」シリーズ。前作をしっかりとおさらいし、パワーアップした続編を楽しみたい。
ちなみにオムニバスホラー『V/H/S 85』(11月28日公開)でデリクソン監督が手掛ける一編「Dreamkill」というエピソードも「ブラックフォン」シリーズと通じた世界観を有するスピンオフ的一作なので、余裕があればそちらもチェックしたい。
文/サンクレイオ翼
