「エスター」第3作の撮影がヨーロッパでスタート!タイトルは“複数形”の『Orphans』に
昨年秋に製作が正式決定して以降、着々と準備が進められてきたダーク・キャッスル・エンタテインメント製作のサイコホラーシリーズ「エスター」の第3弾。ついにその撮影が、11月にハンガリーのブダペストでスタート。あわせて正式タイトルが明らかになった。
ジャム・コレット=セラ監督がメガホンをとった第1作『エスター』(09)では、9歳の少女エスターを養子に迎え入れた夫妻の周囲で不可解な死が相次ぎ、やがてエスターの正体が明らかになる物語が展開。そこから13年ぶりに製作された第2作『エスター ファースト・キル』(22)では、エスターことリーナ・クラマーの過去が描かれていった。
今回、撮影開始の知らせとともに明らかになった第3作のタイトルは『Orphans』。これはシリーズの原題である「Orphan」(=「孤児」を意味する)の複数形であり、北米のホラーメディア「Bloody Disgusting」は、最新作にエスターの共犯者となりうる新キャラクターが登場するのではないかと見立てているようだ。
現時点ではストーリーの詳細は不明。しかし過去の報道では、ヨーロッパを舞台に裕福な家庭に潜りこんだエスターの計画が、何者かによって妨害されてしまい窮地に陥る姿が描かれると伝えられている。また時間軸に関しても前日譚と第1作の続編要素を兼ね備えているという話もあれば、第2作と第1作の間の出来事が描かれるという話もある。
メガホンをとるのは前作『ファースト・キル』に続いてウィリアム・ブレント・ベル監督で、脚本もデヴィッド・コゲシャルが続投。そしてもちろんエスター役には、現在28歳になったイザベル・ファーマンがカムバック。前作では撮影時23歳にして、11歳の頃に演じた第1作とまったく変わらぬ姿を披露し話題をさらったファーマン。今回も驚異的な維持で“9歳の少女”を演じてくれることだろう。
『Orphans』はライオンズゲートが北米配給を務め、2026年末か2027年初頭に北米公開を予定しているとのこと。日本上陸が今から楽しみだ。
文/久保田 和馬

