公開初日記念!『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』「Born In THE U.S.A.」誕生前夜を映した特別映像

公開初日記念!『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』「Born In THE U.S.A.」誕生前夜を映した特別映像

ロックの英雄、そしてアメリカの魂と称され、50年にわたって第一線を走り続けるブルース・スプリングスティーンの若き日を描く感動の音楽ドラマ『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が本日11不月14日(金)、待望の初日を迎えた。それを記念し、“本邦初公開の秘蔵シーン”満載の映像が解禁となった。

【写真を見る】公開初日を記念し『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』“本邦初公開の秘蔵シーン”満載の映像が解禁
【写真を見る】公開初日を記念し『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』“本邦初公開の秘蔵シーン”満載の映像が解禁[c]2025 20th Century Studios

1982年、キャリアの岐路に立つスプリングスティーンは、名声の影で深い孤独と葛藤に揺れていた。ロックスターとしての喧騒を離れ、彼が向かったのは、誰もいない荒野のような“どこでもない場所”。4トラックのレコーダー1台、手元にあるのは曲になりかけた断片だけ。恋人との時間、幼き日の母との思い出、そして父との確執に苛まれながら、彼は静かに魂を刻み始める。その時、彼になにが起こっていたのか。伝説の名盤「ネブラスカ」、その創作の舞台裏と心の旅を「一流シェフのファミリーレストラン」のジェレミー・アレン・ホワイトが、言葉少なに、しかし圧倒的な存在感で体現する。監督は『クレイジー・ハート』(09)で音楽映画の真髄を見事に描いたスコット・クーパーが担当する。

公開初日にあわせて解禁された特別映像は、スプリングスティーンが「作詞作曲ってのは不思議なもんだ。なにかを探すことなんだ。人生にほんの少しの意味を与えてくれるなにかを…」とつぶやく言葉でスタートする。1982年、故郷ニュージャージーで孤独な創作活動を続ける姿が連写され、手にしたノートの歌詞に記された、「him」を「Me」に書き換える名曲「ネブラスカ」誕生の瞬間が紹介される。「ブルース・スプリングスティーンを演じる俳優を探すのは、これまでで一番の難題だった。幸いなことに ジェレミー・アレン・ホワイトがいた」と語るのは、ウォーレン・ゼインズの著書「Deliver Me from Nowhere」を基に脚本を執筆したスコット・クーパー監督。

続いて、撮影現場を何度も訪れていたスプリングスティーンが、「映画化の話を聞いて、誰かが自分を演じると知った瞬間に、真っ先にジェレミー・アレン・ホワイトが思い浮かんだ。見た目に少し似ているところがあって、立ち居振る舞いも通じるものがあった。そしてカメラが捉える彼の内面—が決め手だった。あれこそが本当に重要だった。『この人しかいない』そう思いました。ほかに誰も考えられなかった」と太鼓判を押す。画面には、ボードウォークの一人歩き、ステージでジャンプ、新車を運転する横顔、雑踏からじっとこちらを見つめる姿など、ホワイトが表現する繊細な心の揺らぎが紹介されていく。

生ける伝説スプリングスティーンという大役を託されたホワイトは、孤独に創作活動を続ける若き日のスプリングスティーンを、寡黙でありながらもエモーショナルに演じている。大きなプレッシャーを感じたというホワイトは、「誰もが自分のスプリングスティーン像を持っている。それほどまでに伝説的な存在だ。だからこの役を引き受けるには大きな覚悟が必要でした」と謙虚に受け止める。「でもブルースが認めてくれたと知った瞬間に、この旅を進む勇気が湧いてきた」と、スプリングスティーンが大きな力で背中を押してくれたとコメント。さらに、本邦初の「ネブラスカ」をレコーディングするホワイトの姿も紹介された。映像は、「リアルなものを探すのは大変だ」と、自分が信じられる音を求め続けるスプリングスティーンが、マネージャーとして彼を支えるジョン・ランダウ(ジェレミー・ストロング)に話しかける場面で結ばれる。


「Born in the U.S.A」の前夜、若き日のスプリングスティーンはなにと向きあっていたのか?お近くの映画館で“魂の旅路”とスプリングスティーンが探し続けた音を体感してほしい。

文/鈴木レイヤ

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