“ドブカス野郎”は褒め言葉!?劇場版『呪術廻戦』舞台挨拶に禪院直哉役・遊佐浩二がサプライズ登壇

“ドブカス野郎”は褒め言葉!?劇場版『呪術廻戦』舞台挨拶に禪院直哉役・遊佐浩二がサプライズ登壇

集英社「週刊少年ジャンプ」にて2018年3月より連載され、初の映画化作品となる『劇場版 呪術廻戦 0』(21)は全世界興行収入265億円の大ヒットを記録。コミックスのシリーズ累計発行部数は1億部(デジタル版含む)を突破している、芥見下々氏による大ヒットコミック「呪術廻戦」。11月7日には、新たに『劇場版呪術廻戦「渋谷事変特別編集版」×「死滅回游先行上映」』が公開され、TOHOシネマズ新宿で初日舞台挨拶を実施。虎杖悠仁役の榎木淳弥、乙骨憂太役の緒方恵美、脹相役の浪川大輔に加え、新キャストのサプライズ登壇もあり、会場は大盛り上がりとなった。

『劇場版呪術廻戦「渋谷事変特別編集版」×「死滅回游先行上映」』は、『呪術廻戦』史上最大の激闘となった「渋谷事変」を特別編集版として初上映。加えて、2026年1月より放送開始の第3期アニメ「死滅回游 前編」第1・2話を、テレビ放送に先駆けて公開するといった内容。

この度の舞台挨拶は、キャスト陣が「渋谷事変特別編集版」および「死滅回游 前編」の見どころをたっぷり語る構成で、榎木、緒方、浪川が挨拶を終えると、「死滅回游 前編」より登場する新キャラクター・禪院直哉の担当声優が発表される流れに。ここで初めて、禪院直哉役が遊佐浩二であることが紹介され、ステージには遊佐が登壇した。

【写真を見る】自身が演じる禪院直哉が“ドブカス野郎”と呼ばれていることに困惑気味の遊佐浩二(写真右)
【写真を見る】自身が演じる禪院直哉が“ドブカス野郎”と呼ばれていることに困惑気味の遊佐浩二(写真右)撮影:ソムタム田井

禪院直哉役が決まったときの感想を聞かれた遊佐は「オーディションを受けさせていただいたのですが、この業界、オーディションというのは落ちて当たり前みたいなところがあるので、受かった瞬間はやはり嬉しかったですね。ただ、じつは今回のお話をいただくずっと前から、まわりから『呪術廻戦』に遊佐さんにぴったりのキャラクターがいるんですよ…と言われていて。それで気になって、オーディションを受けさせていただくことになって。改めて原作を読ませていただいたところ、こいつが禪院直哉か。なかなか顔がいいな…なんて思っていたんですけど、SNSでは性格についていろいろ言われているんですね。なかには“ドブカス野郎”なんて呼び名もあったりして、俺って声優仲間から、この役がぴったりだと思われてるの?とちょっと複雑な気分になりました」とコメント。

これに対し、緒方が「ドブカス野郎は褒め言葉。ドブカス野郎=可愛いってことだから」がフォローを入れると、客席からは拍手が起こった。

続いて、今回の劇場版の見どころを聞かれた榎木は、独特の擬音を交えつつ、アクションシーンがオススメだと話す。「『渋谷事変特別編集版』に関しては、めちゃめちゃ編集がうまくて。限られた尺の中で、大事なところは全部逃さずに詰め込まれていて。ちゃんとお話がわかるようになっているのがすごいですね。それと『死滅回游 前編』は、やっぱりアクションシーンめっちゃかっこよかったですね。詳しくは言えないんだけど、直哉のアレだったり、脹相のビャーッだったり。とにかくすごくて、見ごたえがありましたね」

虎杖悠仁役の榎木淳弥
虎杖悠仁役の榎木淳弥撮影:ソムタム田井

一方の緒方は、本作の見どころとして、鑑賞時はキャラクターの間に流れる空気感も意識してほしいと話す。「『呪術廻戦』は、アフレコスタジオにもすごくいい感じの緊張感があって。作品自体も、あまりキャラクター同士がベタベタしないじゃないですか。仲間なんだけど、ちょっと離れて適度な距離感を保っていて。でもちゃんと繋がってるっていうのがわかる、みたいな。そういう人間関係が随所に出てくるんですけど、アフレコスタジオの中もそんな感じで。ひとりひとりがそれぞれの役をきちんと演じていて。余計なことを言わなくても、それぞれがいま、どういう気持ちで芝居をしているのかが空気でわかるといいますか。『そういう感じでくるんだね。だったらこっちはこう返すよ』みたいなことが、直接言わなくても通じ合う現場なので。そうした空気感は作品にもしっかり乗っていると思うので、意識して観ていただけると嬉しいです」

乙骨憂太役の緒方恵美
乙骨憂太役の緒方恵美撮影:ソムタム田井

そうして最後に、着ぐるみの虎杖、乙骨、五条の通訳(!?)を担当していた浪川が「『渋谷事変特別編集版』を観させていただいて、改めて本作は、素敵なキャラクターたちがたくさん登場する作品だなと感じました。そこから『死滅回游 前編』に入っていくわけですけども、テレビアニメ第3期は2026年の年明け早々から放送開始となります。こちらも『渋谷事変』同様、皆さんの力で盛り上げていただければ嬉しいなと思います。そしてマスコミの皆さん、僕はもう、ちゃんと“夏油(げとう)”と読めますので、そちらもしっかり報道してください!」と話し、大爆笑の中、舞台挨拶は終了した。

脹相役の浪川大輔
脹相役の浪川大輔撮影:ソムタム田井


取材・文/ソムタム田井

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