インド映画ブームの仕掛人が『KILL 超覚醒』監督に聞く、新時代を切り開くアクション設計
「(続編は)すでに計画していると思いますし、私も是非やりたい」
インドでは興行的に成功を収め、第25回国際インド映画アカデミー賞で新人男優賞、悪役賞、撮影賞、音響デザイン賞、録音賞の5冠、第70回フィルムフェア賞では新人男優賞、美術賞、撮影賞、編集賞、音響デザイン賞、アクション賞の6冠を受賞(ちなみに作品賞はどちらも『花嫁はどこへ』(23))など、数多くの賞を獲得して批評的にも絶賛されたこの作品は、国外でもインド映画史上屈指の話題作となっている。各国のファンタスティック映画祭で大人気となって、世界中の幅広い地域に配給権が売れ、全米では「SAW」や「ジョン・ウィック」シリーズのライオンズゲート社が権利を獲得、全米828館というヒンディー語映画史上最大規模で劇場公開され、さらに同社によるチャド・スタエルスキ製作による英語版リメイクも発表されるなど、 “KILL旋風”は、さらに拡大中だ。こうなってくると当然、続編の製作も時間の問題だろう。
「まだ私自身が企画を進めているわけではありませんが、プロデューサーたちは間違いなく、すでに計画していると思います。ラクシャのスケジュールなど、タイミングが合えば実現する可能性は高いでしょう。私も是非やりたいです」。
『KILL 超覚醒』の成功で、ラクシャはすでに売れっ子となって複数の主演映画の企画が進んでいるが、Netflixでは彼が主演する最新ドラマ「ボリウッドをかき乱せ!」が配信中だ。“ボリウッドの帝王”シャー・ルク・カーンの息子アーリアン・カーンが監督するインド映画界の舞台裏を題材にしたアクションコメディで、ラクシャは初主演作が大成功を収めたアクションスターという、まるで自分自身のようなヒーローを演じる。また、『KILL 超覚醒』では強盗団の凶悪なリーダーを演じてラクシャと死闘を演じたラガヴ・ジュヤルが、主人公の親友役として出演するなど、インド映画界における『KILL 超覚醒』のインパクトを反映した内容になっているのにも注目だ。
インド娯楽映画の常識を覆し、アクションやバイオレンスの表現を決定的に変えたといわれる革命的な映画『KILL 超覚醒』。インド映画がまさに“覚醒”し、激烈な変化を遂げる歴史的瞬間をスクリーンで体感して欲しい。
取材・文/江戸木純
