不快でグロテスク、本当に常軌を逸している…注目ホラー『トゥギャザー』が2026年2月に公開決定!
サンダンス映画祭のワールドプレミア上映で大反響を呼び、気鋭の映画会社NEONが争奪戦の末に米国配給権を獲得した『トゥギャザー』が2026年2月6日(金)に公開決定。ティザービジュアル&特報が解禁となった。
『パラサイト 半地下の家族』(19)などカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作の北米配給権を6年連続で獲得し、その確かな審美眼で映画ファンから厚い信頼を置かれるNEONが、全米大ヒットを記録した『ロングレッグス』(24)に続いて目を付けた本作。インディペンデント映画が集まり、多くの業界人が注目していることで知られるサンダンス映画祭でお披露目された際には、名だたる配給会社が激しい争奪戦を繰り広げたことでも話題となった。映画批評を集積、集計するサイト「ロッテントマト」では批評家スコア90%(2025年10月現在)の高評価を得ており、米レビューサイトでも興奮の声が相次いでいる。
恐怖映画のサブジャンルであるボディホラーの“身体の突然変異”と恋愛の“共依存”を融合させ、倦怠期に差しかかったカップルがたどる想像を絶する運命が描かれる。超自然的な身体の変異現象に見舞われた男女がシュールで皮肉な極限状況に陥ってしまう映像世界は、予想のはるか斜め上を行くスリルとサプライズ、ブラックユーモアが満載。恋愛の深層心理をリアルに追求し、あらゆる観客を唯一無二の映画体験に引きずり込む。
そんな本作を手がけたのは、NEONが本作で異例の大型契約を結び、すでにA24製作の次回作が決定している若き才能、オーストラリア出身の新人監督マイケル・シャンクス。破格の衝撃性と共感度の高さを絶妙のバランスで両立させ、比類なきオリジナリティーを獲得した“共依存ボディホラー”がついに日本でも公開を迎える。
長年連れ添ってきたミュージシャン志望のティムと小学校教師のミリーは、住み慣れた都会を離れ、田舎の一軒家に移り住む。ところが森で道に迷い、不気味な地下洞窟で一夜を過ごした直後から、2人の穏やかな日常が暗転する。ティムは突然意識が混濁し、身体が勝手に暴走する奇妙な症状に悩まされ、気持ちがすれ違いがちだったミリーとの関係が危うく揺らぎだす。やがて、その異変はミリーの身にも勃発。目に見えない磁力に引き寄せられるかのように互いを求め合うその想像を絶する現象は、2人が一緒に育んできた愛と人生すべてを侵蝕していくのだった。
あわせて、見るほどにグロテスクなティザービジュアルと特報予告が到着。2つの目玉がくっつきそうなほど近距離にある衝撃のボディホラー感満載のデザイン。「不快でグロテスク。本当に常軌を逸している」というScreen Daily誌の言葉が示すとおり、不穏な展開を予感させるビジュアルとなっている。
さらに、特報予告では田舎町に越してきた主人公ティムとミリーのカップルが次々と不可解な現象に見舞われる様子が映しだされていく。本人たちも理由がわからないまま強力に“惹かれ合っていく”のだが、はたして、彼らの身になにが起きているのか。そして「これしか方法がないの!」と叫ぶミリーがチェーンソーを手にした理由とは。
ティムとミリーに扮するのは、『グランド・イリュージョン』(13)、『愛はステロイド』(24)のデイヴ・フランコと、『プロミシング・ヤング・ウーマン』(20)のアリソン・ブリー。実生活で夫婦でもある2人は本作のプロデューサーにも名を連ねており、夫婦二人三脚、まさに心血を注ぎ込んだ愛の傑作がここに誕生した。
悪夢のような共依存をお届けする『トゥギャザー』の続報に期待してほしい。
文/平尾嘉浩
