『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』クレイジーな舞台裏を収めたフィーチャレット映像&大惨事な場面写真
オリヴィア・コールマンとベネディクト・カンバーバッチがダブル主演を務める『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』(10月24日公開)。本作より、舞台裏を収めたフィーチャレット映像と場面写真が到着した。
本作は1990年に日本でも公開された『ローズ家の戦争』(89)をトニー・マクナマラによる脚本とジェイ・ローチによる監督で再映画化したコメディ。順調なキャリア、かわいい子どもたち、完璧な家庭生活に彩られ、誰がどう見ても順風満帆な夫婦。しかし、夫が事業破綻をしクビを宣告されると事態が一変。見る見るうちに夫婦のバランスが崩れ、2人の心に秘められた競争心と不満が一気に火を噴く。夫婦間のよくある話を、痛快に、シビアに、そしてエモーショナルに活写していく。
このたび解禁されたのは、コールマンとカンバーバッチが演じる過激な夫婦の舞台裏をとらえたフィーチャレット映像。映像では、最初に予告映像でも特に注目の高かったコールマンが不慣れな様子で銃を構えるというシーンを撮影する様子が収められている。緊張が走るシーンにもかかわらず、コールマンの悲鳴は徐々に笑いに代わり、現場も笑いに包まれる。さらに離婚協議に臨むシリアスなシーンにもかかわらず、カンバーバッチが踊る姿やコールマンに向かって変顔をするなど、作中でも夫婦関係の様々な過程を見せる2人が、舞台裏でもまるでリアルな夫婦のようにユーモアあふれる姿を見せている。また、映像後半では飛行機の中でウイスキーを飲むカンバーバッジが、一度口に含んだ飲み物をまさかのグラスに戻して“再利用”する下品な様子も。しかも本編では眠っている妻のドリンクまで“思いやりを持って”勝手に飲み干すという、夫としても最低のシーンだ。
撮影中に「憎み合いは楽しいね」と語るカンバーバッチは本作の脚本について「これは⼤笑い必⾄の脚本で、悪ふざけに満ちています。そして、本当に楽しく、独創的で、ユーモアに富んでいる」と語るが、それを完成させているのがまさに2人の名優によるリアルで軽妙な演技だ。脚本家のマクナマラは2⼈の俳優について「俳優が誰であろうと、化学反応がどうなるかは予測できない。しかし、彼らの最初のシーンで、私たちは『ああ、彼らは本当に⻑年結婚している夫婦のような感じだ』と驚きました。彼らはすばらしいつながりとリズムを持っていて、本当にすばらしい感覚でした」と明かす。
あわせて解禁された場面写真には、建築家として順調にキャリアを築いていたものの、一夜にして仕事も地位も名誉もすべて失い、取り乱して絶叫する夫テオの姿が。そして、ついに勃発した夫婦喧嘩に銃を持ち出し柱に隠れる妻アイビーの様子と、豪華なシャンデリアに弾丸が命中し、ガラスが爆散するという大惨事となった部屋の中をテオが逃げ惑う様子をとらえている。
愛を誓った夫婦でありながら両者一歩も譲らない、まさに“命がけの夫婦喧嘩“を描いた本作。実力派キャストが繰り広げる“バトル”をスクリーンで目撃してほしい!
文/スズキヒロシ