明石家さんまが憧れの山田洋次監督作品に念願の初出演！『TOKYOタクシー』メイキング映像も

山田洋次監督の91本目となる最新作『TOKYOタクシー』が、11月21日(金)より公開となる。このたび、明石家さんまが本作に声で出演することが明らかに。あわせて、メイキング映像と写真が解禁となった。

【写真を見る】明石家さんま、山田洋次、木村拓哉をとらえたメイキング写真[c]2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会

長きにわたり日本映画界で活躍し続け山田監督作品には欠かせない名女優である倍賞、そして『武士の一分』(06)以来19年ぶりの山田組参加となる木村。さらに蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史など多彩な豪華キャストが集結する本作。ある日タクシー運転手の宇佐美浩二(木村)が、85歳の高野すみれを東京、柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになるところから物語は始まる。人生の終盤を迎えたすみれは、「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」と浩二に頼み、幼少期から現在まで人生のターニングポイントとなった思い出の場所を寄り道することに。タクシーで旅を共にするうち次第に心を許したすみれは、初対面の浩二に、喜びと悲しみを織り交ぜた壮絶な人生を語り始める。そんな“たった1日の旅”が偶然出会った2人の心、そして人生を大きく動かしていく。

今回、お笑いタレントの明石家さんまが念願の山田組に初参加となる声の出演が決定。明石家が演じるのは、木村演じるタクシー運転手、浩二の仕事仲間である佐田だ。ある女性からの依頼を、自分の代わりに引き受けてほしいと浩二に頼み込む役柄となっている。そのある女性こそ倍賞演じるマダム、すみれであり、浩二とすみれが出会うきっかけを作る重要な役どころ。電話の声のみで陽気でコミカルな人物像を想像させる、まさに明石家にしか演じられない役となっている。

出演オファーがきた際の気持ちについて明石家は「木村さん出演で、そして山田洋次監督の作品ということでなにも考えず二つ返事でOKと言いました」と、憧れだった山田監督作品への参加に即決だったと明かした。また、長年の友人でもある木村との共演について、「何度も共演はしているんですが、今回は監督が山田洋次さんなのでちょっと緊張しました」とコメント。さらに、山田監督の演出は厳しかったと語り「徹底的にこだわる方と聞いていたんですが、まさか(監督に)私が徹底的にやられるとは思いませんでした(笑)」とユーモアを交えて振り返り、演技での苦労をにじませた。

声だけの出演にもかかわらず、アフレコではなく撮影現場で実際に木村と一緒に掛け合いをしながら収録。収録の合間には、木村と和気あいあいと談笑するなど、芝居でも息のあった様子を見せていた。あわせて解禁となったメイキング映像と写真にはそんな様子がとらえられている。映像には、憧れだった山田監督から演出を受け、緊張しながらも真剣な表情で演技に挑む明石家の様子や、別室で木村と掛け合いの芝居をする様子が収められている。山田監督からの「もう少し関西弁を抑えて欲しい」というまさかの要望に、「なぜ俺を起用してくれたんや？(笑)」と笑いながらツッコみを入れていたようだが、すぐさま山田監督の意図を汲み取り、演技に反映。終始笑いに包まれた現場であった様子が映しだされている。写真には、緊張していた明石家を労うかのように、木村と山田監督が一緒に笑顔で肩を並べている姿がとらえられている。

映画界、お笑い界それぞれの国民的なスターの共演は本作にどのような深みをもたらしているのだろうか？観る人の心にあたたかな光を灯す奇跡と希望の物語をぜひ劇場で見届けてほしい。