90秒で浴びる“桁違いの映像美”!4Kデジタルリマスター版『落下の王国』予告映像

90秒で浴びる“桁違いの映像美”!4Kデジタルリマスター版『落下の王国』予告映像

2008年の日本公開以来、国内では配信されることなく、“幻”とされ続けてきたカルト的ファンタジー大作『落下の王国』の4Kデジタルリマスター版が、11月21日(金)より公開される。このたび、本作の予告編が解禁に。さらに、場面写真、ムビチケ前売券(カード)特典も明らかになった。

【写真を見る】ムビチケ前売券(カード)特典第1弾はランダムポストカード第1弾
【写真を見る】ムビチケ前売券(カード)特典第1弾はランダムポストカード第1弾[c]2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.

『ザ・セル』(01)で鮮烈なビジュアル世界を築き、世界に衝撃を与えた“映像の魔術師”ターセム監督が、構想26年、撮影期間4年の歳月をかけて完成させた本作。4Kデジタルリマスター版では、オリジナルの劇場公開版でカットされたシーンが新たに追加。CGに頼らず、13の世界遺産、24か国以上のロケーションを巡って撮影された息を吞む“本物”の映像が描きだす、まるで万華鏡を覗くような世界観が映しだされる。

アメリカが誇る二大巨匠デヴィッド・フィンチャー、スパイク・ジョーンズが、盟友ターセムの渾身の一作である本作の製作を強力サポート。フランシス・F・コッポラ監督作『ドラキュラ』(92)でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞し、チャン・イーモウ演出の2008年北京オリンピック開会式のコスチュームも担当した、日本が誇る世界的クリエーター、故、石岡瑛子が衣装を手掛け、煌びやかにして未知なる視覚領域を拡張した、独自の美術世界を創出している。

このたび、解禁された予告編では、RPGの世界をリアルに覗き見るかのように、鮮烈な色彩と壮麗な情景が次々と映し出され、冒険物語の一部始終を覗くことができる。“お話を聞かせて”と呟くアレクサンドリアが目を閉じると、ベートーヴェン《交響曲第7番》のフルートの旋律に乗せて、壮大な幻想世界が幕を開ける。アレクサンドリアの想像力が描きだすおとぎ話のシーンは、どれも神秘的で思わず息を呑むものばかり。白装束に身を包み、オーケストラのように整然と舞う人々。個性豊かな6人の勇者たちと、インドのピチョーラ湖を背景に登場する美しきヒロイン、エヴリン姫の印象的な姿。そして、タージ・マハル、ヴィッラ・アドリアーナといった世界遺産、ナミブ砂漠、フィジー諸島などの絶景が映しだされ、まるで“迷宮”のように映像のなかへと誘い込まれる。二人が紡ぐ冒険譚は、どのような結末を迎えるのか。現代では再び撮影することすら困難なほどの壮大なスケールの映像が、観る者を一気に幻想世界へと引き込み、最高感度の没入体験を約束する予告編に仕上がっている。

エヴリン姫のドレスは情熱的な赤を基調に、扇子をモチーフとした髪飾りを添えるなど、石岡ならではのデザイン
エヴリン姫のドレスは情熱的な赤を基調に、扇子をモチーフとした髪飾りを添えるなど、石岡ならではのデザイン[c]2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.

あわせて解禁となった場面写真には、資生堂やパルコの広告を手がけ、フランシス・F・コッポラ監督作『ドラキュラ』(92)でアカデミー賞衣装デザイン賞に輝くなど、独創的な視覚表現を切り拓いてきた石岡による、唯一無二の衣装美術の世界が凝縮されている。登場人物たちが纏う衣装は、それぞれのキャラクターが体現する民族背景や文化的要素を織り込みながら、奇抜で大胆な素材使いと想像力豊かなデザインによって、現実を超えた空気感を生み出しており、なかでもエヴリン姫のドレスは情熱的な赤を基調に、扇子をモチーフとした髪飾りを添えるなど、石岡ならではの遊び心と先鋭性が息づいている。また、インド最大級の階段井戸として知られるチャンド・バオリで撮影された異国情緒溢れるシーンは、異世界に迷い込んだかのような錯覚を呼び起こす。「この世のものとは思えない青」とも評されるインドのパンゴンツォ湖で撮影されたカットは、ポスタービジュアルにも採用されており、本作のファンタジー性と美術的な完成度を象徴する一枚となっている。

『落下の王国』の4Kデジタルリマスター版ムビチケ前売券
『落下の王国』の4Kデジタルリマスター版ムビチケ前売券[c]2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.

さらに、ムビチケ前売券(カード)特典第1弾の特典が解禁に。9月19日(金)より、各上映劇場や通販サイトにて発売となるムビチケ前売券(カード)の購入特典として、本作の劇中シーンを切り取った4種類のポストカードからランダムで1枚をプレゼント。第2弾特典の詳細は、追って発表となる。


目も眩むほどに美しい圧巻の<映像詩>的アート体験は、どのように17年の時を超えてスクリーンに蘇るのだろうか?深い闇に落ちていた6人の勇者たちが、力を合わせて悪に立ち向かう愛と復讐の叙事詩をぜひ劇場で目撃してほしい。

文/鈴木レイヤ