福山雅治、次はトム・クルーズばりのアクション!? 映画『ブラック・ショーマン』初日舞台挨拶で東野圭吾の無茶ぶりに快諾

福山雅治、次はトム・クルーズばりのアクション!? 映画『ブラック・ショーマン』初日舞台挨拶で東野圭吾の無茶ぶりに快諾

累計発行部数1億冊を突破するヒットメーカー、東野圭吾による小説を映画化した『ブラック・ショーマン』の初日舞台挨拶がTOHOシネマズ日比谷で行われ、福山雅治、有村架純、岡崎紗絵、伊藤淳史、生瀬勝久、田中亮監督が出席した。

『ブラック・ショーマン』初日舞台挨拶が開催された
『ブラック・ショーマン』初日舞台挨拶が開催された

刑事、物理学者、探偵、超能力者など数々の魅力的な主人公を生み出してきた東野圭吾が次に生み出したのは、超一流マジシャン。ラスベガスで名を馳せるほどの卓越したマジックと、巧みな人間観察能力を持ちながら、金にシビアで息を吐くように嘘をつく神尾武史を、福山が演じている。上映後の熱気と大歓声に包まれながらステージに上がった福山は、「本日はお越しいただき、ありがとうございます。お会いできてうれしいです」と会場を見渡して笑顔。「やっと観ていただけました。お一人お一人、感想を聞きたい気持ちです」と公開の喜びをにじませていた。

「お会いできてうれしいです」と挨拶。大歓声を浴びた福山雅治
「お会いできてうれしいです」と挨拶。大歓声を浴びた福山雅治

福山は今回、脚本づくりの段階から携わったという。超個性的な主人公を演じるにあたって「神尾武史というキャラクターは僕自身、初めてのキャラクター。当然不安です。どこまで、どうやったらいいのかなというのもあった」と打ち明け、監督をはじめたくさんのスタッフと「一緒にお手伝いをしてもらいながら、(台本の)読み合わせをした。そこで、全体のリズムや展開などを把握させてもらった。演劇サークルのようで楽しかったです」としみじみ。「みんなで作り上げたものなので、感慨もひとしおです」とものづくりの醍醐味も味わったと話していた。

神尾真世役を演じた有村架純
神尾真世役を演じた有村架純

父を殺されながらも、福山演じる叔父の武史と“バディ”を組んで事件の謎解きに挑む神尾真世役を演じたのが、有村だ。初共演となった福山について有村は「短い期間ですが、いろいろな場所で福山さんを見てきました。かつて仕事をしてきた、一緒に時代を駆け抜けてきた戦友というか、福山さんにとって仲間である方々と楽しそうにお話されているところを見た。みんなで楽しそうにその時間を共有していて、そういった関係性がステキだなと思いました」と素顔も垣間見た様子。「とにかく力のある俳優さん」と有村を絶賛した福山は、「表現力に関して期待して現場に入りましたが、期待以上の表現をされていた」と驚きを吐露。真世はとても難しい役だと分析しつつ、「セリフに書いていないところにも(真世としての)気持ちを込めていた。すばらしかった」と最敬礼だった。

九重梨々香役を演じた岡崎紗絵。東野圭吾作品への出演は念願だったという
九重梨々香役を演じた岡崎紗絵。東野圭吾作品への出演は念願だったという

真世の中学生時代の同級生、九重梨々香役の岡崎は、役作りにおいて「髪を切った」と告白。自身の提案によるものだったそうで「地元から離れて、東京で働いているという設定。インパクトのあるオーラをまとうことがテーマだった」と田中監督と話し合いながら、梨々香を作り上げたと感謝していた。真世の婚約者、中條健太役の伊藤は、「架純ちゃんとは、久しぶりに会えた。思い出話で盛り上がった」とニッコリ。「すごくいいシーンを撮っていて、終始幸せに、楽しい時間を過ごした」と有村との婚約者役に充実感を覚えたとのこと。

中條健太役を演じた伊藤淳史
中條健太役を演じた伊藤淳史

また伊藤は、武史の兄であり、真世の父である神尾英一役の仲村トオルとも久々の共演だったといい、「トオルさんの役は死んでいる。僕のクランクインの日が、(英一の)葬儀のシーンだった。現場に入って『よろしくお願いします』と挨拶をしていたら、急に棺からムクッと『伊藤くん、久しぶり』とトオルさんが(起き上がった)。トオルさんいた!と思って。お久しぶりですと(挨拶した)」と衝撃的な再会になったと振り返り、会場を笑わせていた。そして殺人事件を追う県警の警部、木暮大介役を演じたのが生瀬だ。生瀬は、東野圭吾原作の実写化に出演するのは今回で「8作品目になる」と語り、大きな拍手を浴びていた。

木暮大介役を演じた生瀬勝久
木暮大介役を演じた生瀬勝久

ステージには、東野からメッセージが届く場面もあった。MCを務めた荘口彰久が代読したメッセージには、「原作者の私でさえ息つく暇のない、見事なエンタテインメント作品に仕上がっていると思います。監督さんやスタッフの皆さま、福山雅治さんや、有村架純さんたち、俳優の皆様に改めて敬意を表します」と称える言葉にはじまり、「数か月に及ぶマジックの猛練習、お疲れ様でした」と福山の奮闘を労うコメントも。「次は、トム・クルーズばりのアクションなんかはいかがでしょうか」というオファーで締めくくられたメッセージに、会場も大盛り上がり。

最強バディ、誕生!
最強バディ、誕生!

福山が「飛行機に捕まったまま、飛んでいっちゃうやつですよね」とトム・クルーズのアクションを頭に思い描きながら、「それはもう、先生から飛べと言われたなら!私は飛ぶしかございませんので。よろしくお願いします!」と快諾すると、「観たい!」と期待するように大きな拍手が上がっていた。


取材・文/成田おり枝

作品情報へ

関連作品

  • ブラック・ショーマン

    -
    9447
    卓越したマジックと巧みな人間観察能力を持つマジシャンが主人公の東野圭吾の原作小説を映画化