誰も観たことないジョン・ウィックの姿が!『バレリーナ:The World of John Wick』本編未公開シーン
キアヌ・リーブスが伝説の殺し屋を演じる「ジョン・ウィック」シリーズの最新作『バレリーナ:The World of John Wick』(公開中)。本作の本編未公開シーンが解禁となった。
シリーズ第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)とクロスオーバーした時系列に位置し、広がり続ける“ジョン・ウィック・ワールド”に新たな血を注ぐ“復讐の女神”誕生の物語が描かれる本作。公開週となる8月22日~24日までの3日間で興行収入1億7,935万3,280円、動員12万1,722人を記録。SNSでも狂瀾怒濤の絶賛評があふれ、トレンド入りも果たしてしている。
このたび、映画本編には収まりきらなかったジョン・ウィックが日本語で言葉を交わす幻の未公開シーンが解禁に。映像には、『パラベラム』と第4作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(23)序盤のどこかの期間における誰も知らないジョンの姿が捉えられている。
主席連合への再びの奉仕を誓うため、左手の薬指と亡き妻との思い出の象徴である結婚指輪を失い、身も心も満身創痍なジョン・ウィック。とある船旅の途中、ある日本人から「次の旅を待っているでしょう。でも、少しばかり予定を変更するという連絡を受け取りました」と声を掛けられる。ジョンは「何が変わったんだろう」と日本語で答え受話器を受け取ると、電話の相手はジョンの古巣ルスカ・ロマを仕切るディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)からだった。「群れから離れた1匹の羊が、私の部下を殺しながらハルシュタットに近づいてる。イヴ・マカロという女よ」と、彼女は本作の主人公イヴ(アナ・デ・アルマス)に業を煮やしていることを伝える。
それもそのはず、イヴは殺された父親の謎を追って、自らの復讐のために、ルスカ・ロマと休戦協定を結んでいる暗殺教団の拠点ハルシュタットへ一人で殴り込んでいたのだ。しかし、イヴの父親を知るジョンは、「ハビエルの娘を殺せと?」と聞き返す。対するディレクターは、「あなたがこの旅を殺し屋に狙われることなく続けたいと思うなら、答えはイエスよ」と冷淡に言い放つ。
本映像は、ジョンとイヴの父親が旧知の仲だった事や、彼がなぜイヴの前に立ちはだかったのか?という謎を明らかにしながら、『パラベラム』と『コンセクエンス』の間をつなぐという、1つで2つの重要な意味合いを持っている。
監督のレン・ワイズマンも「本作はジョン・ウィックとは真逆の物語」と念を押すように、本作最大の魅力は、まだ“最強”ではない駆け出しの殺し屋イヴの視点から、これまでのシリーズでは見えなかった裏社会の深層が描かれていること。痛みや疑問を抱える孤独な少女の視点で描かれることで、伝説の殺し屋ジョン・ウィックの視点では見えてこなかったジョン・ウィック・ワールドのもう一つの側面が垣間見えるのだ。そして、安息を求めるジョンと、戦いを望むイヴという、共に復讐心を抱えながらも正反対の道を歩む2人のコントラストが、物語にこれまでにない緊張感と深みを与えている。
今回の未公開映像をチェックすれば、『バレリーナ:The World of John Wick』の見方にも変化があるはず。すでに鑑賞した人もそうでない人も劇場へ駆けつけてほしい。
文/平尾嘉浩