松坂桃李&染谷将太が「鳥肌が立った!」と大絶賛『ひゃくえむ。』完成披露試写会で原作とアニメの魅力を熱弁

松坂桃李&染谷将太が「鳥肌が立った!」と大絶賛『ひゃくえむ。』完成披露試写会で原作とアニメの魅力を熱弁

劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』(9月19日公開)の完成披露試写会が8月27日、日経ホールにて開催され、松坂桃李、染谷将太、内山昂輝、津田健次郎、岩井澤健治監督が登壇した。

【写真を見る】W主演の松坂桃李と染谷将太は「いままで誰かに邪魔されていたのかもって思うくらい、久しぶりの共演」と爆笑しながらも大喜び
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原作は「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した魚豊の連載デビュー作「ひゃくえむ。」は、陸上競技の世界で「100m」という一瞬の輝きに魅せられた者たちの情熱と狂気を描いた物語だ。

原作を読んだ当時を振り返り「漫画なのに、息遣いや走っている足音、風を切る感じの空気感をすごい感じました」と語った松坂は、アニメーションになったらどのような感じになるのか、ページをめくるたびにワクワクしていたという。完成版を観た時は「原作を読んだ時の衝撃そのままでした」と感激したそうで、「生感、リアリティがすごかった」と興奮気味に話していた。

“才能型”のトガシ役の松坂桃李
“才能型”のトガシ役の松坂桃李

染谷は「たった10秒間の短さ、儚さ。自分で漫画を読んだ時に感じていた10秒と、新たな形の10秒が生々しくもありました」と漫画とアニメでの10秒で受けた自身の肌感を言及。特に印象的だったのは「雨のシーン」だと話し、「すごかった!」「鳥肌がたった!」「驚愕した」「感動しっぱなしだった」と松坂と感想合戦で大盛り上がり。上映前のイベントのため岩井澤監督が「ネタバレになるので…」と軽く制止するまで、松坂と染谷はすばらしい仕上がりに感激しすぎたといった様子で、感動の言葉があふれ出てくるのを懸命に抑えていた。

“努力型”の小宮役の染谷将太
“努力型”の小宮役の染谷将太

「声優としていろいろなスポーツアニメに関わってきましたが。見たことのない映像表現が散りばめられていました」と語った内山は「新しいとてつもないすごい作品が誕生しました」と絶賛。さらに「アニメのよさもあるし、実写のよさもあるし、という見たこともない感触にびっくりしました」と松坂と染谷も触れていた、そして岩井澤監督も言及していた実写の作り方を交えた新しい形のアニメーションが誕生したとも話していた。

陸上界を牽引する絶対王者・財津役の内山昂輝
陸上界を牽引する絶対王者・財津役の内山昂輝

「王道のよさもたっぷりあるし、個性的で独自な映像表現もどっちも入っています」と語った津田は、「アニメが好きな方が期待されるカタルシスみたいなものもあるし、こういう表現もあるのかみたいな感動もあります。王道とは違うところのカタルシスもあって…」と、様々な角度から楽しめる映画だとおすすめしていた。

財津に王者の座を阻まれ続けるランナー、海棠役の津田健次郎
財津に王者の座を阻まれ続けるランナー、海棠役の津田健次郎

オファーを受け、原作を読んだという松坂は「あまりにもおもしろすぎて。なんでこれを読んでなかったんだろうって、思うくらい受けない理由がないと思いました」とキッパリ。「こんなにおもしろい作品に参加させてもらっていいんですか?」という気持ちだったと興奮したという松坂はオファーにより本作に出会えたことに感謝し、「出会わせてくれてありがとうございます」と岩井澤監督に深々とお辞儀をしてお礼を伝える場面もあった。企画と一緒に原作を読んだという染谷は「本当にくらっちゃって。岩井澤監督がアニメ化したらどんな世界が広がるのかという期待もありました」とニッコリ。さらに「桃李くんがやるというのも聞こえていたので(笑)、なんかぷるぷるしちゃいました!」と武者震いしたことも明あかしていた。

岩井澤健治監督は「実写の手法も取り入れている」と作品作りを語った
岩井澤健治監督は「実写の手法も取り入れている」と作品作りを語った

オファーを受けることについては「プレッシャーはもちろんありました」と答えた松坂が、「きっと岩井澤監督のディレクションを聞いてやっていけば、なんとかなるという信頼感がありました」と告白すると、岩井澤監督は微笑みながらペコリ。「チ。―地球の運動について―」に続き、魚豊の作品に参加している津田は「『チ。』とはまるで違う世界観。非常に哲学的な奥深いものがあります。展開とかもちょっとびっくりなところもあります。共通する部分もあるけれど、まるで違う世界観」と二つの作品を分析。続けて「キャラクターとしてもまるで違う。本当に幅広いなって思いました。先生はめちゃくちゃ若いんですよ。才能すごっ!って思いました」と大絶賛だった。

染谷の表現に「やっぱりすごい」と感じたと語った内山
染谷の表現に「やっぱりすごい」と感じたと語った内山

松坂は津田と一緒のアフレコを振り返り、「すごく貴重な時間でした。津田さんのアフレコ姿を間近で見られるのはめちゃくちゃラッキーだなって思っていました」と笑顔。さらに「しゃべっている様子を後ろから見ながら、『こうやってやるんだ〜』って。すごく幸せな時間でした」とプロのアフレコを見ることができたことをうれしそうに報告。これに対し津田は「かけ合いで録れたのはすごくありがたい。生っぽいものを受け取れて、返していく感じでした」とかけ合いだからこその芝居だったと振り返りながら感謝していた。

内山と一緒のアフレコを振り返った染谷は「内山さんが話すたびに『財津がいる!』ってなって。僕がくらったシーンを一緒にできたので、より刺激を受けました」とお気に入りのシーンを揃って収録できたことに充実感を滲ませる。染谷の芝居について「表現に迷いがないのがすごい」と話した内山は「僕は、アフレコは失敗していいものと思いながら、探りながらやっています。でも、染谷さんは最初から答えを出す感じでやっている。やっぱりちゃんとしているって思いました」と染谷のアプローチに唸っていた。

お互いのピュアな回答に吹き出す場面も
お互いのピュアな回答に吹き出す場面も

イベントでは作品にちなみ「胸が熱くなること」をフリップで発表するコーナーも。「100mを走る話なのに、全然関係なくてすみません」と吹き出しながらのトークを展開した登壇者たち。「ヨーロッパサッカーの開幕」と答えた内山は「週末の楽しみが増えた」とニコニコ。「プール」と答えた染谷は「水中でダラーっと泳ぐのが気持ちいい。無になっていくし、頭もスッキリするし、思考が回って快感です!」とおすすめ。最近夏祭りで「金魚すくい」のおもしろさを再認識したという松坂は「シンプルだけどすごくディープ。結構おもしろいと思ってしまった自分がいます」と金魚すくいについて熱く語り出し、「すでに達人?」「玄人?」と言ったツッコミが入る場面も。「純度の高さ」に胸が熱くなるという津田は「子どもとかもそう。後先考えずその瞬間を楽しみ遊んでいる。そういう純度の高いものに心を打たれます。わかりやすいものに心を打たれるのは歳をとったってことかな…」としみじみ。内山、染谷、松坂の回答にも「純度の高さがある」と付け加え、ピュアで真っ直ぐな姿勢に惹かれるとこちらも熱く語っていた。「いま」と答えた岩井澤監督が「この並びで(舞台挨拶に)立つことはないと思うので…」とコメントすると、松坂、染谷、内山、津田が一斉に「あるある!」「また呼んでください!」などと声を揃えて反応すると、会場にも期待の込められた大きな拍手が湧き起こっていた。


フォトセッションの様子
フォトセッションの様子

最後の挨拶で染谷は「スポーツをやる方もやられない方も、絶対胸に響く言葉と音と描写が待っています!」とアピール。続けて「劇場で、スクリーンで、スピーカーで体感して感動を持ち帰ってください!」と呼びかける。松坂は「早ければすべて解決するというシンプルだけどディープな世界に人生をかけた登場人物たちの感情の動き、その美しさが本当に胸を打ちます」と魅力を語り、「それを臨場感と共に受け取ってもらえたら幸いです!」とのメッセージで熱く盛り上がったイベントを締め括った。

取材・文/タナカシノブ

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