ディーン・デュボア監督が明かすトゥース実写化の秘訣!『ヒックとドラゴン』特別映像

ディーン・デュボア監督が明かすトゥース実写化の秘訣!『ヒックとドラゴン』特別映像

ドリームワークス・アニメーションが手掛けた同名の長編アニメーションを実写化した『ヒックとドラゴン』(9月5日公開)。本作より、“ヒクドラ”を知り尽くすディーン・デュボア監督の特別映像が解禁となった。

少しずつ心を通わせていくヒックとトゥース
少しずつ心を通わせていくヒックとトゥース[c]2025 UNIVERSAL PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

アニメーションシリーズではバイキングの少年ヒックと伝説のドラゴン、トゥースの友情と絆の物語が描かれ、トゥースの一挙一動からあふれ出るかわいらしさがファンの心を熱く掴んできた。アニメーションの世界から飛び出し、実写の世界で生きるトゥースは果たしてどのように描かれることになるのか。そんなシリーズファンの心をかすめる不安を完全払拭する、実写版の進化したトゥースのかわいさを保証する特別映像が到着した。

今回解禁されたのは、アニメーションシリーズ1作目から監督を務め続け、トゥースを知り尽くすデュボアが語る言葉と、VFXスーパーバイザーによる「ナイト・フューリーが最後には大好きになる」と愛情いっぱいに語る言葉に激しい共感を覚える、トゥースの魅力がはち切れんばかりに詰まった映像。

トゥースが主人公ヒック(メイソン・テムズ)と出会うシーンから始まり、尾翼の片方を失い仲間のもとに戻れなくなっていたトゥースと少しずつ距離を縮めていく、選りすぐりの愛らしさが詰まったシーンの数々が惜しみなくつながれていく。「トゥースにかんしては力強くエレガントな存在にしたかった」とデュボア監督が語り、シリーズ原作者であるクレシッダ・コーウェルが生みだしたドラゴンへ抱いたイマジネーションにも言及すると「それでいて、キュートでもある」と絶対不可欠な要素を力説する。その言葉を裏付けるように、ヒックの前で“おすわり”して顔をかしげてみせるトゥースの愛らしい姿が映しだされる。

作中でトゥースが見せる動きについてVFXスーパーバイザーのクリスチャン・マンツは、「サンショウウオを参考にしたが、動きをみると黒ヒョウに近い」と動物学的な視点で語るとともに、「猫の動画をたくさん見たよ。自分の飼い犬も参考になった」と愛情いっぱいに微笑みながら熱を込めている。映像に収められたトゥースの、地面の光を追いかける姿や鞍を嫌がって逃げ回る姿、草花をかぎすぎてくしゃみする姿、撫でられることをもっと求めてのしかかる姿からもわかるように、彼の言葉が多くの人の共感を得るに違いない。

【写真を見る】ネコのような動きを見せるトゥース
【写真を見る】ネコのような動きを見せるトゥース[c]2025 UNIVERSAL PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

トゥースを完全実写化の世界に呼び込むにあたって、マンツのみならずデュボア監督も映画製作のあらゆる部門がドラゴンに実在感を持たせるという目標をもって取り組んだと話す。その秘訣をデュボア監督は「馴染みのある動物たちの仕草や動きをドラゴンにさせること」と挙げ、「猫、犬、馬などの動物たちから着想を得て、空想上の生き物であるにもかかわらず、実在していると感じるドラゴンを作りだした」と実写化の成功を左右するドラゴンたちに息を吹き込む過程を明かしている。

その貫かれた信念はデュボア監督も例に挙げる世界中の人々をワクワクの虜にしたタイトルからも垣間見ることができる。「観客が『ジュラシック・パーク』の恐竜の存在を違和感なく受け入れたように、ドラゴンが本当にいると信じてもらえるようにすることを目指した」と話す言葉の真実味を、観客たちもスクリーンいっぱいに飛び交う大迫力のドラゴンたちの姿から見出せるはずだ。


最先端の技術を用いながら完全実写化されたトゥースがダイナミックなドラゴンライドへ観る者を連れ出す『ヒックとドラゴン』。ドラゴンが息づく世界を劇場の大スクリーンで体感してほしい。

文/平尾嘉浩

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